小さな小さな 大冒険!! 28
筆者の神龍です♪
一つの小説を書いている間に他の小説を書きたくなってしまったので、新しくアップさせて頂きました。
もし面白かったら読んでくださいね♪
毎週月曜日と木曜日の朝7時に更新します。
「おわっ! なんだ! ナツ! シッカリしろ!」
「もう少しだけ・・・このまま私を抱きしめながら魔力を注いでくださいませ!」
離れたくない・・・何故だか、そんな気持ちが私を支配していました。
「何が何だか・・・良いんだな? 行くぞ! フン!」
龍徳がナツの背中と腰に手をわして魔力を注ぐとナツが仰け反るように腰をくねらした。
「ハァ~ン♪ 凄い♪ 凄い~♪」
ビクンビクンと全身で痙攣するとまたしても白目を剥いて失神してしまった。
もう何が何だか訳が分かりません・・・。
「やれやれ・・・あちゃ~・・・限界を超えるって・・・やっぱりやり過ぎだったんじゃないか?」
龍徳が気を失っているナツを心配し抱き上げる悩ましい声を上げている。
布団に横たわらせると身体をクネクネとしながら見悶えていた。
「はぁ・・・俺も・・・男なんだぞ? 今どきの娘は危機感が欠落しているのか? たまんないな・・・。」
自分を落ち着かせる様に深呼吸をしてから内在するナツの魔力に目を向けた。
「ハハハ♪ やり過ぎじゃないのか?・・・1万倍は軽くありそうだな・・・。」
ぼさぼさになったナツの髪の毛を櫛で梳いてあげているとナツが目を覚ました。
「ハァン♪・・・こ・ここは・・・」
ボォ~っとしながら頭上の方に目線を動かすと龍徳の姿が目に映った。
「あっ! 龍徳様・・・何を?」
「よう♪ 目が覚めたのかい王女様♪ 綺麗な髪がボサボサだったから気になっちゃってね♪」
ガバッとナツが起き上がるとフラッとふら付いてしまい龍徳に持たれかかってしまった。
「あっ!も・・・申し訳ありません。私ったらはしたない・・・。」
「クスクスクス♪はしたないって・・・俺に跨っていた奴の言う事じゃないぞ?」
龍徳様は何を仰っておられるのでしょう?
「はい? 私が・・・ですか?」
「あぁ♪ 凄かったよ♪ 危なく襲っちゃうくらい色っぽかったぞ♪」
「きゃぁぁぁ~恥ずかしい~♪」
思い出した・・・思い出しましたわ! 私ったら・・・私ったら・・・
「恥ずかしがってもなぁ~? でも・・・俺も男だからね!次は勘弁してよ? 襲わない自信ないからな?」
「申し訳ございません・・・へっ? 今・・・何と?」
今確かに・・・私を・・・。
「だから! ナツは自分の事をもっと鏡で見た方が良いよ♪ これだけ美人でスタイルまで良い人間なんて地球上に数える位だと思うよ? もっと自分を大事にしなさいって事!」
カァァァァ~ 自分の顔が火を噴いていると思えるほど熱い。
それに・・・心臓の動機が・・・煩いですわ。
こんなに煩いと・・・龍徳様にバレちゃいます・・・って・・・何がバレるんでしょうか?
自分でも訳が分かりません。
「ナツ♪ おめでとう♪」
恥ずかしがっている私に向かって唐突に龍徳様が・・・“おめでとう”・・・ってまさか!私と龍徳様が・・・
「まさか・・・私・・・」
「あぁ♪ ハルとアキの2倍以上の魔力量だと思うぞ♪」
男女の関・・・魔力・・・?
「はい? 魔力量の事ですの?」
「ん?何の事だと思ったんだ?」
「私はてっきり・・・はっ! 何でもないですわ!」
「やれやれ・・・何と勘違いしてるんだか・・・。」
は・・・恥ずかしい~!!! おめでとうっておめでたの事かと思いましたわ・・・。
落ち着きなさいナターシャ!紳士である龍徳様がその様な事する訳がないじゃないの!
はぁ・・・それにしても・・・私何を喜んでいたのかしら・・・
「あれ・・・?ナツ! どうした! 何泣いてるんだ!」
「はい? 私、泣いてなんか・・・あれ・・・?」
ポタッ!ポタッ!っと大粒の涙が私の頬を伝って床に落ちていた。
「ウフフ♪ 私変ですね♪ 何で泣いているのか分かりませんわ♪」
「大丈夫か? 魔力の障害じゃないだろうな?」
「大丈夫ですよ♪ ホラ♪ もう治まりましたわ♪」
「やれやれ・・・立てるかナツ?」
そう言って龍徳様が立ち上がると私に手を差し伸べて下さいました。
「有難うございます♪ きゃっ!」
「ごめんごめん軽すぎて・・・。」
私の事を両手を持って引っ張り上げると龍徳様の胸の中に顔を埋めてしまいました。
「いえ・・・大丈夫・・・です・・・。」
またしても、ドキンドキンっと心臓が高鳴ります。
私何かの病気なのでしょうか?
胸が苦しい・・・ですが、嫌じゃありません・・・何なのでしょうこの感じ・・・。
そして、龍徳様が慌てて私から離れていかれると・・・物凄く寂しい気持ちになりました。
「いや・・・。」
離れようとしている龍徳様に思わず口をついて言葉が漏れてしまいました。
でも、私の言葉は龍徳様に届かなかったようで、
「さてと・・・みんなの場所に戻るぞ♪」
そう言って私の前を歩いていかれました。
その背中を見ていると・・・
トクン!トクン!と静かに私の胸が高鳴るのを感じました。
このお方の横に並ぶにはどうしたら良いのでしょうか?
「もっと努力しなければダメですわね♪ がんばるぞ~♪」
この時私は自分の事を少しだけ好きになれた様な気がしました。
◆◆ ◆ ◆ ◆
「お待たせ~♪」
「遅い!部長遅いです~!何をやっていたんですか~?」
「何をやっていたって魔力の拡張作業に決まっているだろうが? 他に何があるんだ?」
「本当ですか? 他のお2人よりも随分と時間が掛かって今しけど?」
「あぁ♪その事か・・・ナツの魔力を見れば分かるんだが・・・お前には。まだ分からんか・・・アキとハルを見れば分かるんじゃないのか?」
俺の言葉を聞いてレイナが2人に目を向けると目を見開いて驚愕している2人の姿が飛び込んで来た。
「どうしたの2人共・・・? 何をそんなに驚いているのよ?」
「何って・・・レイナさん・・・分からないんですか?」
「凄いな・・・ナツがこれ程の魔力を身に付けるとは・・・これは・・・驚いたぞ・・・。」
「だろう♪ 2人の倍以上の魔力量になったからね♪」
「「倍以上~?」」
「あぁ♪ 無理をさせちゃったけど・・・これで、三人共間違いなく魔力の器が大きくなった・・・。修行の続きは明日だな♪ 俺は、最後にレイナの魔力操作に付き合わないといけないからな♪」
するとナツが慌てた様に
「で・でしたら・・・このままここでも・・・」
正直、俺も意味が解らなかった・・・。個々別々にと皆で決めた事なのに何でこんな事を言いだしたのだろうか?
「何でよ~私だって部長と2人でやりますよ! ハルさんだってナツさんだって分かるでしょう?」
ハッとした様に
「そ・そうですわね・・・申し訳ありません・・・分かりました。」
「そうですな♪ では、今日はこれで解散としましょう♪」
「えぇ~私、魔法使いたかったなぁ~・・・」
「悪いなハル♪ 気持ちは分からんでもないが・・・だけど・・・今は、魔力量を定着させる方が得策だと思うんだが・・・どうかな?」
ふくれっ面のハルにそう伝えると・・・
「ん~?龍徳さんが、そう言うんだったら・・・そうなんだろうね・・・。分かった!でも明日は練習に付き合ってよね♪」
「クスクスクス♪ 分かったよ♪ 約束だ♪」
「イエ~イ♪ だったら今日は、終わり~♪」
さすが、ハル♪ 気持ちが良い位サッパリした性格をしているな♪
「さぁ~部長! 今度は私の特訓に付き合って下さいね♪」
はち切れんばかりの笑顔を俺に向けてレイナが急かす様に俺の腕に手を回す。
「やれやれ・・・お前は、時間が掛かりそうだな?」
「うぅぅ・・・ご迷惑はかけない様に努力します・・・。」
「クスクスクス♪ じゃ~戻るぞ! 三人共お休み~♪」
「「「お休みなさい♪」」」
「私も明日には魔法が使えるように頑張るから皆宜しくね♪」
「分かった~レイナさんも頑張ってねぇ~♪」
「レイナ様であれば、心配ありませんわ♪」
「だな♪」
そして、龍徳とのマンツーマンスパルタ訓練が開始されるのであった。
◆◆ ◆ ◆ ◆
SIDE:レイナ
アキさんは、問題ないとして・・・
ハルさんの雰囲気が明らかにおかしい・・・。
何て言うか・・・大人っぽくなったと言うか・・・女性らしさが増したと言うか・・・
これは・・・やっぱり・・・あれだよね・・・。
今は、ナツさんと神谷部長が2人っきり・・・
「はぁ~・・・分かっているんだけど・・・何かやだなぁ~・・・」
私の独り言を聞いていたハルさんが・・・
「どうしたの?レイナさん・・・分かった♪ 龍徳さんの魔力操作を心配しているんでしょう? でも・・・大丈夫だと思うけどね~♪ 逆に病みつきになったりして♪」
「フフフ♪ 心配してくれてありがとう♪ ハルさんは大丈夫だったの?」
「へっ? だ・大丈夫だよ! 全然、何ともなかった!」
「へぇ~♪ 何ともなかったんだぁ~♪」
「うっ! ま・まぁ~何ともなかったは、言い過ぎだけど・・・その~あの~ゴニョゴニョ・・・。」
ハルが顔を赤らめて俯いてしまった。
「フフフ♪ 何となく分かるから安心してよ♪ 女性だと多分そう言う事になっちゃうんだろうね~・・・。」
「ひゃい! そ・そう言う事って・・・私・・・分からない~・・・!」
何を思い出したのか・・・ただでさえ赤らめていた顔をさらに真っ赤にして恥ずかしそうにレイナから離れて行った。
「ふぅ~・・・やっぱり・・・そうだよね~・・・。」
でも・・・皆にとっても私にとっても必要な事だし・・・我が儘言っちゃダメだよね・・・。
レイナが一人悶々と考え事をしていると・・・
離れの扉がガチャガチャと鳴って・・・
「お待たせ~♪」
(部長が帰ってきた~♪)
まるで、ご主人様を待っている飼い犬の様に・・・
「遅い!部長遅いです~!何をやっていたんですか~?」
神谷部長の背中に隠れるようにナツさんの姿が見えた。
いつ見ても綺麗な人だとは思っていたけど・・・妙に色気を含んでいる。
私から出た言葉は、嫉妬からくるものだった。
「何をやっていたって魔力の拡張作業に決まっているだろうが? 他に何があるんだ?」
それは、分かってるし・・・神谷部長だったら大丈夫だとは思うんだけど・・・相手が、ナツさんだし・・・。
「本当ですか? 他のお2人よりも随分と時間が掛かって今しけど?」
そう・・・他の2人と比べると倍以上ナツさんには時間が掛かっていた。
「あぁ♪その事か・・・ナツの魔力を見れば分かるんだが・・・お前には。まだ分からんか・・・アキとハルを見れば分かるんじゃないのか?」
魔力操作に手こずっている私には分からなかったが、ハルとアキの2人が目を見開いて驚いているところを見ると、どうやら凄まじい魔力量へと進化を遂げていたらしい。
それにしても・・・ナツさんの神谷部長を見つめる目が・・・あれって・・・完全に・・・ブルブル!今は余計な事を考えない様にしよう!
そして、部長と2人で家に戻るとメチャクチャ緊張してきた。
「さてと・・・レイナは寝た状態と座った状態のどちらでやりたい?」
「やりたい?・・・って・・・」
カァァ~~っと私の顔が熱を帯びてきた。
「はぁ~? 魔力操作に決まっているだろうが? ほら!時間も遅いんだからさっさとしろよ?」
「あぁぁぁ~そうですよね♪ アハハハハ♪ でも・・・そのお布団は~・・・」
どう見ても誰かが使った後だ・・・何か嫌だ。
「おっと・・・それはそうだよな? ごめんごめん・・・そうしたら・・・ソファーの方が良いかな?」
「そ・そうですね・・・あの~・・・出来れば・・・寝た状態の方が良い気がするんですが・・・。」
小人化した時の事を考えると・・・座っていても倒れる自信があった。
「う~ん・・・そうか・・・困ったな・・・他の布団はクリーニングに出しちゃったんだよなぁ~・・・となると・・・否だろうけど俺の部屋しかないぞ?」
今なんと? 神谷部長の部屋に入れるんですか♪ 何のご褒美でしょうか♪
「はい!それで問題ありません! むしろ、その方が嬉しいです!」
こちらも良ければ呼んでくださいね♪
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