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小さな小さな 大冒険!!  作者: 神乃手龍
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小さな小さな 大冒険!278

このレイナのアクアシャイニングレーザーとナツのアバドンがイザベルを囲うように放たれていた。

「クッ・・・ダークドーム!!」

漆黒の帳が降りる様に闇の膜がイザベルを覆いつくす。


その直後、レイナとナツによって放たれた魔法が、徐々に攻撃力を高めていった。

「この魔法は、私のカンムルの光版の様な魔法よ!龍徳さんに褒められた私の最高の魔法を食らいなさい!!」


レイナがカンムルと名付けた魔法は、1年前の戦いで、自分自身が雷と融合して敵を貫く魔法の事だ。

ちょうど良い名前が思いつかず何度も呼び名を変えたのだが、最終的に“神矛流“と名付けえる事にしたのだ。


あの戦いの後、何度も練習をしたのだが、未だに完全に使いこなすまでには至っていない。

よって、巨大な魔物相手であれば良いが、対人戦では、危険だと龍徳に言われ精霊を融合された時に新たに作りだした魔法が、カンムルの縮小版とも言えるアクアシャイニングレーザーなのだった。



ナツのアバドンが、徐々に爆発の規模を拡大していく中、ナツの魔法も威力を増していく。

「クッ・・・この魔法は・・・消費量が大き過ぎる・・・」

「魔力が一気に600万以上無くなりますわね・・・」


ナツのアバドンは、既に具現化しているので、一気に魔力を使用するので、最初だけ疲労感があるのだが、レイナの魔法は威力を増して生き続ける為、使用者が魔法を止めない限り魔力を消費し続けてしまう。

発動の段階でも魔力を300万以上必要とする上、1秒ごとに20万もの莫大な魔力を必要とする。


『グッ・・・私のダークドームが・・・破ら・・・れ・・・ギャァァァァ~!!!』

弾け飛んでいくナツのアバドンの一つが、イザベルの結界にヒビを入れるとレイナの魔法が一気に貫通したのだった。


『ガフッ・・・なめるなぁ~!! デビルズ・・・インフェルノ!!』

未だ続くナツとレイナの魔法の中、渦巻く地獄の炎が当たりを飲み込んで行く。


その直後、ナツのアバドンを巻き込んで凄まじい大爆発を引き起こしたのだった。

「キャァァァ~!!」

「クッ・・・なんて事を・・・キャァ!」


デビルズインフェルノが、レイナの方へと放たれた事で、誘爆の影響を先に受けたレイナが吹き飛ばされてしまう。

その後、連鎖爆発を引き起こした事で、ナツも吹き飛んだのだった。


「ガハッ・・・」

「アグッ・・・」

多重結界を張っているとはいえ敵の魔法の威力を上乗せされた2人の魔法の相乗効果で、龍聖が張った結界の一つが弾け飛んだほどの威力。


ナツとレイナの結界も吹き飛ばされかなりのダメージを負ってしまった。

シュゥゥゥーッっと回復をするも直ぐには治りきらない程のダメージを負ってしまっていた。


「痛つつつつ・・・まさか自分の魔法に巻き込まれるとは・・・」

「はぁはぁはぁ・・・参りましたわね・・・予想外の攻撃でした・・・」

2人が同時に体を起こして爆発の中心地点に目を向けると・・・


「グッ・・・さ・流石に倒したわよね・・・」

「ウック・・・凄まじい威力ですわね・・・」

2人の目には直径300メートル程が陥没しクレーターとなった地面と融解した大地であった。


グツグツと煮えかえる様なマグマが、爆発の威力を物語っていた。

フラフラっと同時に立ち上がると互いに互いの無事を確認する為、歩きだす。


「この魔力の反応は・・・ナツよね・・・」

「レイナさんの位置だと・・・恐らくこの反応がそうですわね・・・」

互いに砕けた骨が治りきっていないのに歩き始めた事で、フラつくが、煙が腫れて行き互いの姿を確認するt安堵の息が漏れた。


「「はぁ~良かったぁ~♪」」

っとその時、魔力探知に反応が現れた。

場所は・・・爆心点。


「うそ・・・」

「レイナ!敵はまだ生きています!!」

驚き目を見開いて爆心点を見つめるレイナにナツが慌てて大声で注意した時だった。


ピカッと閃光が走った。

「カハッ・・・」

その閃光がナツの腹を貫通する。


「ナツ!!!」

「ガハッ・・・ゲフッ・ゲフッ・・・テ・テラヒール・・・」

パァ~っと光に包まれ回復速度が上がって・・・行かない・・・


すると煮えたぎったマグマの中からボロボロの姿となったイザベルが浮かび上がったのだった。

「ぎ・・・ぎざまら~!! よぐも・・・やっでぐれだな~!!」

羽は千切れ、両手が千切れ、片足を失い、左の腹まで抉れているにも拘わらずイザベルは生きていたのだった。


「そ・そんな・・・ナツ!早く追加の回復魔法を!!」

既に互いの距離が近くなっているので、大声でナツへと指示を出す。

「す・既に・・・ガフッ・・・掛けたのに・・・」


「えっ!?」

「何故か・・・ガフッ・・・魔法がきかないのです・・・」

「どう言う事・・・」


レイナの方は、8割がた回復したのだが、ナツは回復してはいるものの治りが遅いとの事だった。

「ゼェ~ゼェ~ゼェ~・・・この私を・・・こ・ここまで追い詰めるとは・・・」

スゥ~っと浮かび上がったイザベルの姿は、千切れていたはずの片腕が既に元に戻っている。



こちらも良ければ読んでくださいね♪

■「そこにいる君に逢いたくて。」を新しくアップ致しましたので、宜しければご一読ください。

毎週水曜日と土曜日の朝7時に更新いたします

https://ncode.syosetu.com/n0341hc/


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火曜日と金曜日の朝7時に更新します。11月分まで予約してあります。


■「小さな小さな 大冒険!!」続編を開始しましたので、宜しければご一読下さい。

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文字数は少ないですが、出来る限り毎日アップしていこうと思いますので宜しくお願い致します。


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