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小さな小さな 大冒険!!  作者: 神乃手龍
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小さな小さな 大冒険!273

『やはりとんでもない威力だ・・・流石にこの距離はマズいな・・・』

未だ知覚認識速度5000倍の世界にいるからこそ思考する余裕があるだけで、本来なら死を覚悟する間もなく巻き込まれていただろう。


するとビッグバンが収縮を始めて行く。

『マズい・・・この威力は、流石に操作しきれん! 身体よもってくれ!! 身体強化20倍!!』


その瞬間、地獄が現れた。

一瞬で、全てを飲み込むように光が放たれた。


その一瞬前に全力で死の大地を蹴り跳躍して躱した龍徳が、自分の放った光に飲み込まれていく。

「クッ・・・多重防御結界・・・連続発動!」

光が触れる傍から龍徳の防御結界がパリン!パリン!パリン!っと一瞬で壊されていく。


「だ・ダメだ・・・防ぎ切れん・・・」

その瞬間、この世の光景とは思えない大爆発が巻き起こったのだった。

範囲を絞った事で、以前とは比較にならない威力。

その結果、中心地点は、死の大地を消失させ、20㎞もの広範囲が、消失したのだった。






「「全精霊召喚!来なさい精霊達よ!!」」

以前であれば、呼び出せなかった召喚方法で、精霊達を顕現させてから

「「「身体強化!!」」」


先程、龍聖の魔力探知にパドロネの主力級の反応が、外に動き出した。

ソーマに肩車されている龍聖が、3人に伝えた事で、一気に動き出したのだった。


「グルル・・・一気に攻め落とすぞ!」

「行くわよ! 少しでも早く片付けるわよ!!」

「ええ!」


全ての力を完全開放したナツの最高速度でさえ、時速700㎞だ。

一瞬で、商人都市パドロネに到着すると龍聖の転移魔法で、一気にパドロネの上空へと転移したのだった。


「吾に合わせるのだ!」

「任せなさい!」

「了解しました!」


行くぞ!っと声を上げると3人同時にスキルを発動させた、

「「「威圧!!!」」」

ドン!っと馬鹿げた魔力の籠ったオーラがパドロネを包み込む。


ビリビリっと大気が振動する程の威圧に襲われたパドロネの市民が次々に昏倒していく。

「龍聖君!反応は!?」

「う~ん・・・大丈夫~♪反応なし♪」


「よし!では、龍聖殿!レイナも頼んだぞ!!」

「あい♪」

「了解!!」


そして、2人はヒールの魔法を発動させた。

「テラエリアヒール!!」

「テラエリアヒール!!」


龍聖は空を飛びながら、レイナは跳躍を繰り返しながら次々に場所を変えエリアヒールを唱えて行く。

昨日まで使っていたメガエリアヒールではなく、莫大な魔力が必要なテラエリアヒールにしたのは、洗脳された兵士たちの回復速度を速める為だ。


本来であれば、ギガエリアヒールでも十分なのだが、これには明確な理由があった。

有効範囲が最大100メートルのテラエリアヒールだが、力の理の試練によって手に入れた魔力操作によって魔法効果の範囲が1㎞四方にまで拡張されている。


小人の国で、2番目の人口を誇る商人都市パドロネは、流通の中心都市でもある為、兎に角、広いのだ。

その為、短時間でパドロネを取り戻す必要がある今、魔力を一気に消耗しようが、パドロネの町を短時間で覆いつくすようなエリアヒールが必要なのだ。


そして、ソーマが言っていたように、ここでも龍聖が活躍する。

それは、レイナがテラエリアヒールを1回発動する間に龍聖は、5回発動させる事が可能だからだ。


「グルル・・・こっちもサッサと片付けなければな・・・」

「そうですわね!!」

「ヒャ~分かっていたけど・・・龍聖君凄いな~・・・」

「エヘヘ~♪ピース!ピース♪」


レイナと龍聖が、洗脳された兵士達を正気に戻す中、ナツとソーマは、魔力探知で敵を見付ける度、倒していく。

今までの町でもそうだったが、魔力を使用せずとも倒せる敵であれば、最大に強化している状態である今、言葉通り正に瞬殺であった。


「グルル・・・今回ばかりは、一瞬で終わらせるとするか・・・」

「へぇ~・・・中隊長クラスは残っていたのですね・・・時間がないからごめんなさいね!」


別々の場所で、戦っているにも拘わらず同じタイミングで、中隊長クラスと出会った二人だったが、今までの様な練習ではなく最初から全力戦闘を開始する。


「「なっ!!」」

奇しくもナツとソーマの動きは同じであった。

当然と言えば当然なのかもしれない。

何故なら龍徳に同じ修行を受けたのだから・・・


既に全力全開モードであったナツとソーマが、一瞬で姿を消すと敵の背後に回り込むと同時に敵の後頭部に肘を叩き込む。

「「グエッ・・・」」


既に勝負が決まっているであろうダメージが見て取れるが、さらに追撃。

前のめりに倒れそうになる敵の背に強烈な回し蹴りを叩き込んだのだった。

「「カハッ・・・」」


パドロネに侵入してから1分も経っていない出来事。

っとその時、死の大地の方から凄まじい爆発音が響き渡った。



こちらも良ければ読んでくださいね♪

■「そこにいる君に逢いたくて。」を新しくアップ致しましたので、宜しければご一読ください。

毎週水曜日と土曜日の朝7時に更新いたします

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■「勇者撲滅! 2度目の人生はハッピーエンドで!」もアップしていますので宜しければご一読ください

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■「小さな小さな 大冒険!!」続編を開始しましたので、宜しければご一読下さい。

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文字数は少ないですが、出来る限り毎日アップしていこうと思いますので宜しくお願い致します。


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