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小さな小さな 大冒険!!  作者: 神乃手龍
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小さな小さな 大冒険!256



この様なやり取りがあったのだ。

そして、準備を終えたパメラが、兵を引き連れて南門を出発した。

「では、頼むぞ龍聖殿!」」

「あい♪」


するとソーマがゲートによって姿を消すと南門の外からも声が聞こえた。

「なっ! これは、まさか!ゲートか!!」

スゥーっと姿を消していくパメラが強制転移に逆らおうとジタバタもがくが、時すでに遅し。

ポケ~っと佇む兵士たちの前から姿を消したのだった。




ピクッ!!」

「今の感じたか!」

「ガルル・・・敵がいるな・・・それも相当な手練れだ!」


「クソ!パメラ様の反応が消えた!」

「急ぐぞ南門へ!!」




「魔力の反応が動き出したわね・・・次は私達の番ね・・・」

「ええ。龍聖君。お願いしますわね!」

「は~い♪」


凄まじい速度で、南門へ向かうジュガンとビアンの姿が見え始めた時だった。

「この距離でも行けるかな?」

「うん♪大丈夫~♪ いってらっしゃーい♪」


そして、レイナとナツの姿が消えると直ぐ後にジュガンとビアンの前にもゲートが開かれたのだった。

「「なっ!」」

猛スピードで走っている状態で、目の前にゲートが現れれば、避けるすべはない。


一瞬でゲートの中へと消えていきゲートが閉じられた。

それぞれ別の場所へと転移させられたジュガンとビアンが同時に同じセリフを口にした。

「「ここは、何処だ!?」」


その質問にレイナとナツが応えた。

「ここは、魔の森の中よ!!」

「ここは、西の結界と魔の森の間にある草原ですわ!!」




その頃、一足先に飛ばされたソーマとパメラが壮絶な戦闘を開始していた。

「聞いていた通り流石は龍種!」

「グルル・・・お主も中々の強さだぞ。」


先程から肉弾戦が続く中、ここぞという時にパメラが転移を使いソーマを翻弄していた。

「いくらパワーがあろうが、当たらなければどうと言う事はないのよ!」

そう言ってソーマの背後へと転移で近づくと攻撃を再開する。


「グルル・・・以前の吾なら厳しい戦いであっただろうな・・・」

そんな不意打ちの様なパメラの攻撃をアッサリと躱す。


「クッ!何故躱せるの!」

「ふむ・・・転移の使いてかと思って様子を見させてもらったが、どうやらかい被り過ぎたようだな。」

「何を!」


『ふむ・・・やはり龍聖殿が異常なのだろうよ・・・この程度なら脅威にもならんな・・・』

ムキになったパメラが肉弾戦を止め、氷魔法を放ち続けソーマに直撃しようとも微動だにしない。


「どうやら吾は強くなれたようだ・・・」

「そんな・・・ロンベルク様から聞いていた戦闘力を大幅に超えている・・・」

既に奥の手とも言うべき氷の鎧を見に包み最大の身体強化の状態であるパメラが驚愕に戦慄く。


「ふむ・・・吾の弱点であった氷の魔法も今の吾には効かんな・・・」

ここで、試練の洞窟でパワーアップしたソーマの能力について少し語っておくとしよう。


ソーマの凄さの一つは、半精神生命体である事だ。

その為、巨人状態であろうが、小人の状態であろうが能力に差が無いのだ。

そして、以前のステータスを遥かに凌駕する現在のステータスは・・・


走力190㎞、 パワー、1200㎏、握力1000㎏、パンチ力4000㎏

このステータスがそのまま小人の状態でも使えるのだから、凄まじい。

この状態で、身体強化を10倍にして戦えば、どれ程の能力なのかは分かるだろう。


さらにドラゴン化と龍人化があるのだから、正に化け物なのだ。

前回は、魔法の間隔を掴む為に試さなかったのだが、今回は違う。


「フハハハハ!吾・・・今なら龍徳にも勝てるのでは!?」

完全に棒立ちになったソーマを睨み付けながらも莫大な魔力を練り続けるパメラが切れた。

「何をほざいている!! 喰らえ!我が最大の魔法を!!」


すると、5メートル程の氷の氷柱がソーマの周囲360度を埋め尽くす

「グルル・・・流石にこれは、マズいな・・・防御結界発動!!」

流石に耐えられないと判断したソーマが防御結界を発動すると青いオーラに包まれた。


「死ね!グランドアイシクル!!」

魔法の発動と共に一斉に放たれた魔法がソーマを襲う。

ズドドドドドド・・・・


鳴りやまぬ魔法が、10数秒続くと冷気が立ち込めた。

「はぁはぁはぁ・・・私の最大の魔法・・・」

そこまで言うとフラっと体勢を崩して膝を付く。


「クッ・・・流石に魔力を使い過ぎたわ・・・」

そして、目線を立ち上る冷気へと向けると目を見開いた。


「バ・バカな・・・」

冷気が薄れて行くと青のオーラを放つソーマの姿があった。

「ふむ・・・流石にちょっと痛かったな・・・」


「あり得ん・・・極滅級の魔法を・・・化け物が!!」

「グルル・・・流石に防御はした方が良かったか・・・」

ワザと攻撃を喰らい、どれだけの防御力が付いたかを試す様に仁王立ちしたのだ。



こちらも良ければ読んでくださいね♪

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文字数は少ないですが、出来る限り毎日アップしていこうと思いますので宜しくお願い致します。


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