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小さな小さな 大冒険!!  作者: 神乃手龍
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小さな小さな 大冒険!251

「なるほど・・・ふむ・・・予想の範疇だな・・・そうなると最善の手は・・・」

そう言って龍徳から作戦を聞かされた4人だったが、龍聖だけキャハハハと笑い、他の3人は目を丸くして驚いき通信を切ったのだった。


「なるほど・・・言われてみればそのやり方があったな・・・」

「ええ・・・全く考えもしませんでしたわ・・・」

「ある意味逆転の発想ね・・・流石は部長♪ じゃ~!龍聖君!もう少し進んだらお願いね!」

「あい♪」


そう言ってミステーロまで、残り3㎞地点にあった林の中へと身を顰め龍聖が魔力探知で場所を特定すると

「転移!」

っとナツの目の前に直径50㎝程の転移ゲートを展開させたのだった。


そして、その転移ゲートに向けてナツが5本のフレイムランスの魔法を瞬時に叩き込みゲートを閉じた。

時間にして僅か1~2秒の出来事。

それと同時にミステーロの方から黒煙が立ち昇った。


「龍聖殿の魔力探知であれば、人気のないところを探るのなど造作もない。」

「そうですわね・・・それに私達が転移するなら話が別ですが・・・」

「ええ!魔法であればゲートの出口がどこでも問題ないもんね!」


そして、魔力探知の馬鹿デカい反応が消えた。

「やはり一瞬で動きましたわ!」

「予想通り煙の方へ行ったみたいね!今がチャンスよ!」


そして、身体強化を2倍まで引き上げると一気にミステーロ砦に向けて走り出した。

『残り6㎞なら・・・3分!』

残念ながらアルマで使った龍聖の転移による方法は、この街では使えない。


その為、近くまで行くと自分を含めソーマ、ナツ、レイナの3人をミステーロの砦の上へと一気に龍聖が転移させたのだ。

「行くよみんな♪」


ソーマの肩に乗っかったまま一瞬にして砦の上空5メートルの位置へと飛び出るが、認識阻害のお陰で誰一人気が付かないようだ。


「吾は、右に! 龍聖殿はヒールを頼む!」

「あい♪」

「私は左ね! ナツも宜しく!」

「任せて下さい!」


身体強化を使用した状態で、一気に砦の監視兵達の意識を次々に奪っていく。

そこを龍聖とナツがヒールを掛けていった。


『グルル・・・改めて見てもデカい砦だ・・・』

『本当に大きい都市だわ・・・一気に終わらせないと・・・』

ミステーロの北西から侵入し、僅か5分で北と西の監視兵を倒す。


「監視の数が多いわね・・・」

通常の兵士では、今のレイナやソーマの動きを視認する事は出来ないだろう。

小人の間隔だと音速を超える速度で、過ぎ去ると同時に首へ手刀を叩きこまれ気絶していく。


手加減しないと首が落ちそうで、実際にはレイナとソーマはヒヤヒヤしながら倒している。

『グルル・・・手加減が難しい・・・』

『ヒィィィ~今変な角度に首が曲がったけど・・・だ・大丈夫よね!?』


だが、それさえもナツと龍聖のヒールによって回復するのは計算通りなのだ。

流石に龍聖とナツとでは、回復魔法の効果が違い過ぎるので、砦の4分の3の兵士達を龍聖が回復し終えると同時にナツも終えたのだった。


魔力探知の反応は未だに中央の城の付近で起きた火災の近くだ。

そして、龍聖が転移ゲートで連れてきたアルケミーとアルマの兵士達によって回復を終えた兵士達に事の顛末を説明させていく。


その後、東西南北の兵士たちの詰め所を落とすと同じ様に正気を取り戻した兵士たちの説明を任せたのだった。

ここまでの所要時間、僅か1時間で、500名の兵士を味方にしたのだった。だが、その時。


「待って!魔力の反応が消えたわ!」

っとレイナの言葉にピリピリっと緊張が走る。


既に兵士の服装に着替えているからには、何があってもバレないと思うが、出来る限り慎重に動く事が、最大の課題なのだ。

『今度は南門・・・これは・・・』


幸いにも現在ナツ達が居る場所は北門の詰め所。

真反対にいるが、いつバレるか分かったものではない。


正気に戻った兵士達は既に所定の位置に戻っているからバレる心配がないとはいえ相手が転移魔法の使い手と分かっているからこそ緊張が走る。


「グルル・・・転移魔法・・・敵側だと本当に厄介な魔法だな・・・」

「そうね・・・でも、これも予想されていた事よ・・・全て龍徳さんの作戦通りに!」

「ええ! 厳しい戦いになるかも知れませんが、作戦が決まれば一気に勝負が決まります!」


こちらも良ければ読んでくださいね♪

■「そこにいる君に逢いたくて。」を新しくアップ致しましたので、宜しければご一読ください。

毎週水曜日と土曜日の朝7時に更新いたします

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■「勇者撲滅! 2度目の人生はハッピーエンドで!」もアップしていますので宜しければご一読ください

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文字数は少ないですが、出来る限り毎日アップしていこうと思いますので宜しくお願い致します。


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