小さな小さな 大冒険!! 24
筆者の神龍です♪
一つの小説を書いている間に他の小説を書きたくなってしまったので、新しくアップさせて頂きました。
もし面白かったら読んでくださいね♪
毎週月曜日と木曜日の朝7時に更新します。
「やっと話の続きが出来るな・・・。」
じろっと龍徳に睨まれるものの拭けもしない口笛を吹いて誤魔化すレイナがいる。
「さてと!本題だ!レイナもこれからは、俺の秘密を共有する仲間として魔法を学んで貰おうと思う。」
予想外だったのかレイナから変な声が漏れた。
「ほえっ?」
「何が、“ほえっ?”だ!元の身体であれば危険も少ないだろうが、今後は小人になる事も増えるだろう。そうなれば、最低限自分の身を守る力を持って貰わないと危険だからな♪ シッカリと魔法の修行をしてもらうぞ!」
「魔法って・・・私も使えるんですか?」
「多分、使えるはずだ♪」
「本当ですか♪」
「あぁ・・・何だか随分と食いつくな・・・。」
「当然じゃないですか~♪ だって!魔法ですよ!魔法~♪ 本当だったら凄い事ですよ! 私の子供の頃の夢が一つ叶うんですよ! 魔法か~♪ 楽しみだなぁ~♪」
「おぉ・・そうだよな・・・。レイナ君の言う通りだな♪ 魔法何てロマンだよな♪」
「はい♪」
「俺も教えてやるが、基本はアキが土魔法の先生で、ハルが火魔法の先生、そしてナツが水魔法の先生で、風魔法は全員が先生だ♪」
「そうなんですね! 宜しくお願いします!」
「うん♪ 頑張ろうね♪」
「レイナ様も必ず魔法を使えるようになりますよ♪」
「本当~♪ 楽しみだな~♪」
いつもの綺麗な顔ではなく15歳くらいの少女の様な可愛い顔ではにかんでいる。
それから魔法についての雑学を行った後、魔力のコントロールを行ったのだ。
レイナには難しかったのか初日は、フローもブーストも身に付ける事が出来なかった。
もとから根っからの努力家である彼女が、夢だった魔法であった事も手伝って夕方を過ぎても特訓していたが。
現在は、自分の才能のなさに落ち込んでいた・・・。
「私・・・才能がないのかなぁ~・・・」
「クスクスクス♪ そんな事はありませんわよ? 本来、魔法の練習を始めるのは早ければ早い程、成長が早いと言われておりますわ! レイナ様は、魔力を感じる事が出来たのですから十分才能がありますわよ♪」
ナツが優しく宥めてくれた事で少しだけ自信を取り戻すのだった。
「因みに神谷部長は・・・龍徳さんは、どうだったんですか?」
心臓が爆発しそうな程、ドキドキしながら龍徳と言い直したのには訳があった。
先程から思っていた事だったが、目の前にいるナツと呼ばれる女性の美しさに正直プレッシャーを感じ始めていた。
ハッキリ言って日本人のスタイルじゃない。
足は長いし全体的にスレンダーだ。
ウェストなど両手を輪にして付くほど細いのに胸だけは嫌みの様に主張していた。
肌は極め細かくシルクの様なイメージだ。
指輪細くしなやか。蒼髪に柔らかなウェーブが掛かっていて目の色も青いまるて、人形のようだ。
声も綺麗で、上品な口調と物腰からは、只ならぬ物を感じてしまう。
そんな完璧な美人の口から“龍徳様“と聞く度にドキッとしてしまう。
レイナの本能がハッキリ言って強敵だ!と警報を鳴らしていた。
話を聞くとアキの奥さんとの事だったが、レイナにはどうしても夫婦には見えなかった。
それどころか龍徳と話をしている彼女からは、ライバル達と同じ様な気配を感じ取ってしまう。
「龍徳様ですか? あの方は、例外ですわね♪ 小人族の古文書にもあれ程才能豊かなお方はおられないでしょうね♪ レイナ様もご存知でしょう? それに・・・あの魔力・・・ポッ」
するとナツの顔が俄かに恥じらいを浮かべ頬に朱が浮かび上がる。
・・・絶対に龍徳さんに惚れている様にしか見えない!
「そんなに部・・・龍徳さんは凄かったの?」
「えぇ・・・正直・・・嫉妬する事が、出来ない程、圧倒的な才能ですわね♪」
「・・・やっぱり・・・部長は凄いなぁ~♪ 私ももっと頑張んないと♪」
「クスクスクス♪ レイナ様なら直ぐに魔法が使えるようになりますよ♪」
「ナツさん♪ これからも宜しくね♪」
「こちらこそよろしくお願いいたします♪」
時間も遅いので、魔法の練習を終えて龍徳の場所へと向かうと意外な提案があった。
「どうした?そんな悔しそうな顔して?」
この言葉にはナツも驚いたが、レイナは心を見透かされた一言に心底驚いていた。
「龍徳様にハーレルナ様の事がその様に見えられますの?」
「んん?あぁ~我慢しているだけで、今にも泣きだしそうにしか見えないな?」
龍徳の言葉を聞いたナツの表情が俄かに曇っていたが、誰も気が付かなかった。
「な・・・何で・・・何でそう思うんですか?」
「何が? 思ったんじゃなくて悔しいって顔に書いてあるぞ?」
俺の言葉を聞いたレイナがまたしても自分の顔をゴシゴシと拭い始めた。
「プッ♪プハッハッハハハハ~♪ お前は本当に面白いな♪」
「も~! そんなに笑わないで下さいよ~!」
「そんなに気付かれないと思っていたのかい?」
「た・確かに・・・レイナ様も最初は落ち込んでおられましたけど・・・。」
「うん・・・ナツさんに励まされたから自分でも気が付かなかったんだけど・・・やっぱり・・・まだ、悔しいかな♪」
「ふむ・・・魔力コントロールが上手くいかなかったって感じかな? お前は意外と不器用だからな~♪」
ニッシッシっと歯を見せて悪戯っぽく笑っている龍徳を見たナツが自分の胸を押さえていた。
「部長・・・何で、分かったんです?」
「だって、まだ、精霊召喚してないだろう? 本当にお前は、負けづ嫌いだよな♪ まぁ~俺も負けず嫌いだから好感が持てるんだけどな♪」
「だって・・・次はいつ練習出来るか分からないんですもん・・・。」
「なるほど・・・それは、焦る気持ちも良く分かるな・・・今週は三連休だったよな・・・だったら・・・レイナ君さえ嫌じゃなかったら泊っていくか?」
「はい? 良いんですか♪」
「まぁ~俺なんかと一緒で良ければだけどな?」
普通に考えれば異性の家に泊まるなんて考えられないが・・・
□ □ □ □
鈴木レイナの脳ミソ内・・・
「全員集合~!」
「聞きましたか!」
「「「「聞きました~♪」」」」
「聞き間違いじゃないよね_」
「大丈夫!間違いないわ!」
「これは・・・もう・・・チャンスよ!」
「チャンスだね!」
「も・も・もしかして・・・部長と同じお布団に・・・?」
「紳士な部長だよ? さすがにそれは~」
「でも・・・部長だって男だよ! 可能性はゼロではないんじゃ・・・。」
「取り敢えず落ち着こうよ!」
「そ・そうね!落ち着きましょう・・・。」
「でも、寝惚けて同じお布団に入っちゃうなんて事があるかもね♪」
「部長が?それは、ないんじゃないかな~?」
「馬鹿ね!貴方があえて寝惚けるんでしょうが!」
「私が・・・! 何なの・・・その神回答!」
「でしょう!」
「流石だわ!私!」
「決まったわね・・・偶然、寝惚けて部長の布団に入ってしまうんだもの・・・これは、仕方がないわよね♪」
「悪魔的発想!最高だわ! そうよ!これは、事故の様な物だもんね!」
「「「異議な~し♪」」」
「決定ね・・・名付けて・・・“寝惚けて添い寝大作戦!”」
「きゃぁぁぁ~♪最高~♪」
「素晴らしい~♪」
「貴方は出来る子よ!」
「検討を祈る!」
□ □ □ □
「泊まります! 泊まります! 何があっても泊まります!」
興奮した顔を隠す事なく凄い剣幕で食いついてきた。
「クスクスクス♪ 余程魔法の練習がしたかったんだな♪」
「えっ?魔法?・・・あぁ~そう・そうです! そうに決まっているじゃないですか~♪」
毎日の様に夢に出て来る龍徳の家に泊まる・・・既にレイナの頭の中には“魔法”のの文字が消えていた。
それから、アキ達にも事情を説明しレイナと一緒に元から購入する予定であったハルとナツの服を買いに出かけた。
当然、泊まりの用意などしていないレイナの分も購入したので、かなり大量に購入する事となった。
レイナが自分の分は自分で払うと言っていたのだが、頑張った褒美と協力してくれたお礼代わりと龍徳が全て支払う事となった。
えっ?龍聖はどうしたかって? 最愛の息子は、本日親父の家にお泊り中だ。
俺と同じで優しく物知りな親父に龍聖君もスッカリ懐いてしまった。
パパちょっと寂しい・・・。けど!正直助かっている♪
買い物が終わると少し遅めのディナーをご馳走しレイナは終始嬉しそうに微笑んでいた。
龍徳は、前回の反省からか、お酒は飲むものの嗜む程度に抑えている様に見えた。
酔わせて前回の様に襲わせようと企んでいたレイナの作戦は悲しくも失敗に終わり自分の方が酔ってしまっていた。
家に着くとレイナが泊まる事になる客間に布団を敷いてあげていた。
自分でやるとレイナが口を挟んでいたがお客様にはやらせられないと龍徳が突っぱねていた。
そして、先にお風呂に入る事になったレイナが、またしても妄想を開始していた。
「それにしても・・・大きいお風呂だなぁ~♪真横になってギリギリ足が届く・・・ジャグジーも付いているし室内照明も・・・綺麗・・・。ここのお風呂・・・好きだな~♪」
「はぁ~まだ・・・信じられないよ~♪・・・ここに部長も入っているんだよ~♪ この椅子に部長が座って・・・きゃぁぁぁ~♪ 私のエッチ~♪」
洗い残しの無いよう身体の隅々まで入念に磨き。二度にわたって入念に歯を磨いている。
ベロを洗っていると
「おぇ!」
奥まで磨き過ぎたようだ・・・。
風呂場の鏡に映る自分の姿を見て脇腹を握っている
「ちょっと太ったかな~? 細いと思うんだけどな~・・・アレと比べたらダメよね!」
アレとは間違いなくナツの事であろう・・・。
自分の胸を寄せて大きく見せようとしているが・・・
「これでもEカップはあるんだけど・・・これもアレと比べたらダメダメ!」
これも・・・言うまでもない。
お風呂を上がってから髪を乾かす前に龍徳のところに行くべきが乾かしてから行くべきかを真剣に脱衣所の前で悩んでいる。
「風呂上がりの濡れた髪の方が色っぽいかなぁ~それとも・・・う~ん・・・どっちが良いんだろう・・・。」
結局、迷惑を掛けたくなかったので、脱衣所のドレッサーに置いてあったドライヤーで乾かしてから、先程購入した少しセクシーな寝間着に着替えたのだった。
「有難うございます♪ お風呂先に頂きました♪」
ソファーの背を倒して寛いでいる龍徳の横顔が眠そうだった。
「おぅ♪ 長風呂だったな♪ もう少し遅かったら眠ってたぞ・・・風呂どうだ? 良かっただろう♪」
「はい♪ 本当に広いし・・・羨ましいお風呂でした♪」
「クスクスクス♪ それは良かった♪ 気に入って貰えたんだったら光栄だな♪」
そう言うと何故かレイナの顔をマジマジと見つめている。
「な・何ですか・・・?何か・・・変ですか?」
「おっと!失礼・・・それ・・・スッピンか?」
「あぁ~あまりジロジロ見ないで下さいよ~ さすがにお風呂上りに化粧なんてしませんもん!」
「へぇ~♪ スッピンだと可愛い感じになるんだな♪」
「恥ずかしい~♪ もう~からかわないで下さいよ~!」
「ハッハッハ♪スマンスマン♪ 冷蔵庫の飲み物は自由に飲んで良いからな 他にも使いたいものがあれば自由に使って良いからな♪」
「は・はい♪ 有難うございます♪」
「じゃ~俺も風呂に入るとするか♪ 」
ジャー ゴシゴシゴシ ジャー・・・・ザブ~ン♪
風呂場から龍徳が風呂に入っている音が聞こえる。
リビングから風呂まではそれなりに距離が離れている上、扉も付いているので、本当であれば微かにしか聞こえないはずだったが、テレビを消してダイニングテーブルで水分補給をしていたレイナの耳は酷く敏感に聞き取れていた。
ドキン。ドキン・・・
レイナの鼓動が次第に高鳴り速まっていく。
「心臓が煩いな♪ き・・・緊張してきた~・・・」
こちらも良ければ呼んでくださいね♪
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