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小さな小さな 大冒険!!  作者: 神乃手龍
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小さな小さな 大冒険!! 23

筆者の神龍です♪

一つの小説を書いている間に他の小説を書きたくなってしまったので、新しくアップさせて頂きました。

もし面白かったら読んでくださいね♪

毎週月曜日と木曜日の朝7時に更新します。


「何故、レイナ殿は、恥ずかしがっておられるのですかな?」

アキが小首を傾げ乍ら俺に話しかけてきた。


「ん? あぁ・・・あいつは、俺の事を神の様に思っている節があるんだよ・・・。」

「えぇ~龍徳さんを?・・・ん~ちょっと・・・分かる気がするかな?」

「そうね~ 私も分かる気がしますわ♪」


「あれ? ここ、笑うところだぞ?」

「いやいや・・・龍徳殿の事を知るものであれば、笑わんでしょうな・・・。」

俺の予想を裏切り何かおかしな方向へと話が行ってしまったな・・・。


「それよりも・・・レイナ君? さすがに・・・様付けは、どうかと思うんだが・・・。」

「ダメですよ!呼び方は好きにして良いって・・・龍徳様♪が言ってたもの・・・きゃぁぁぁ~♪恥ずかしい~♪」


「失敗した・・・流石、俺の中の予想外ランキング一位だけの事はあるな・・・。」

「えっ? し・知らなかった・・・私って予想外だったんですか?」

「フフフ♪ あぁ・・・良い意味でな♪」


「はぅ!」

スキュ~ン! もう・・・メロメロ~♪ 龍徳様~♪


「やれやれ・・・話が進まんな・・・ほら♪」

すると部長が私の指を取って指輪を嵌めてくれた。


「こ・・・これは?」

「時間が勿体ないから簡単に説明するぞ? 質問は後で纏めて聞いてやるから・・・一気に説明する。」

「はい?・・・はい・・・。分かりました・・・?」


「先ず、今渡した指輪が身体を小さくする事の出来る指輪だ。 それから小人は魔法を使う。そして、俺も現在は、精霊と契約し魔法を教わっているところだし、うちの息子も修行中だ。 なので、この場所が、魔法の修行場兼小人達の家でもある。 ナツ達には俺が造った魔道具を渡してあるので、小人化ではなく巨人化する指輪を持たせているので、俺達と同じサイズになる事が出来る。」


捲し立てるように話しレイナを見ると当たり前の様に

「小人になれる? 魔法?・・・。」

ブツブツと呟きながら会話に取り残されていた。 面倒だったので、気付かない振りをして話を続けた。


「で!今からレイナ君にも魔法を実感して貰うために今から小人になってもらう。

ただ、小人化する際、俺が魔力を注ぐ必要があるんだが、人によって苦しかったり、酔ったり、気持ちい場合もあるらしいが、様々な症状が出るらしいから都度体調の変化を教えてくれると助かる。」


「はい・・・。」

これは・・・返事しているだけだな・・・。が、気にしない!

「じゃ~行くぞ!」


自分とレイナの指輪に同時に魔力を注ぐと二人の指輪から淡い光が浮かび上がった。

そのまま魔力を注意深く注ぎ続けるとやがて徐々に小さくなっていく。


「へっ? うそ・・・嘘でしょう~!!!」

レイナなの身長が現在130cmってところか?

魔力を全く持たない人間には危険かもしれないので、かなりユックリ目に魔力を注いだ。


「言っただろう?小人化するって?」

レイナは目を見開いて小首をコクコクと頷いている。

やがてレイナにも異変が現れ始めた・・・・。


「あっ♪ な・・・なに? くぅぅぅ~♪」

「大丈夫か? ユックリの方がきついのかな・・・少し魔力を強めるぞ?」

俺が何を言っているのかさえ理解できていないだろうが、コクコク頷いていた。


「アン♪・・・なんか・・・身体が・・・ジンジンする・・・ンン~♪ はぁはぁ・・・」

「もう少しだ頑張れ!」

「はい・・・いぃ♪ ハァ~ン♪ か・・・身体がゾクゾク・・・くぅ~♪ これ以上は・・・不味いかも♪」


「もう少しで終わりだから耐えてくれ!」

「無理です~ぅ もう~アン♪ いやぁ~ダメ~♪ これ以上は・・・ハァン♪ 気持ち良い・・・あぁぁ~♪」


相当、身体に負担がかかったのかレイナは俺の身体に全身を絡み付け見悶えていた。

恍惚とした表情を浮かべ荒い息遣い・・・。潤んだ瞳と艶のある唇がなんとも色っぽかった。


「よし!良く耐えたぞ♪ よく頑張ったなレイ・・・ン~!」

「ハァ~ン♪ もうダメ~・・・。龍徳様~♪ ンチュ・・・。」

目をトロ~ンとさせたレイナが強引にキスしてきた。


「ん! こ・こら! ・は・な・れ・ろ~ こういう時は力が強いな! んん!」

「イヤ~ン! ダメ~♪ ん♪」


「くっ! レイナ君! 気を確かに! シッカリしろ!」

そして、レイナの頬を軽く叩いた。


「ハァン♪・・・?・・・?・・・部長?・・・夢?・・・何だ~♪いつもの夢だ~♪ じゃ~続き~♪」

「やれやれ・・・とう!」

夢だと思った神谷部長が私の頭に手刀を叩き込んできた。


「いったぁ~い・・・。あれ? 夢なのに頭が痛い・・・。夢にしては・・・妙にリアルな・・・」

自分のほっぺをつねってみると痛かった。


「古典的な事をしてやがる・・・。」

「ほっぺ・・・痛い・・・。ナハハハハ♪」


チラッと俺の事を見たレイナはタラ~っと汗を垂らしていた。

「笑って誤魔化すんじゃない!」

「ごめんなさ~い・・・。」


「もう大丈夫だな?」

「だ・大丈夫です!・・・で、ここはどこでしたっけ?」

「やれやれ・・・全然大丈夫じゃなさそうだな・・・。」


首を横に振って神谷部長が呆れていた。

「ご迷惑をお掛けします・・・。」

「それは、気にするな♪ で、ここは、・・・否、その説明の前に周りをよく見てみろ!」


部長に言われ今まで神谷部長しか見ていなかった事に気が付いた。

好きな人しか目に入らないと良く揶揄されるが、レイナはそれを実直に行っていたようだ。


そして、キョロキョロと周りを見渡すと

「はい?・・・へっ?・・・へぇ~・・・ハハハ♪ 天井~高っ!」

「おっ・・・?珍しくすんなりと受け入れたな♪」


「当然じゃないですか~♪ それにしてもこのセット凄いですね~♪」

するとまたしても部長の手刀が襲い掛かった。


「この馬鹿ちん!何がセットだ!」

「痛い~!だって~! 非現実的です! 有り得ましたけど、有り得ないんですもん!」

俺に叩かれた頭を片手で押さえながら涙目で訴えてきた。


「プッ♪プハッハッハハハハ~♪ よしよし♪ 俺・・・やっぱりお前の性格好きかもな♪」

私の頭を撫でてくれながら言われた言葉に頭の痛みが一瞬にして消え去った・・・。


「い・・・今!何と?」

「さぁ~なんて言ったんだろうな♪」

はぐらかされた~・・・もう教えてくれそうもないな・・・。


「少しは冷静になれたみたいだな♪ ようこそ♪ これが小人の世界だ!」

「分かってはいるんですが・・・やっぱり違和感が凄いです・・・。」


それは、当然の事だと思う。

彼女から見た景色は高層ビルの高さの天井と一枚が25m以上はあるであろう超巨大な窓ガラスが埋め込まれた巨大な壁。


距離感がおかしくなりそうな程大きな室内には、数十m程の建物があるだけじゃなくその建物よりも大きな椅子やテーブルがあった。

小人化する前に眺めていた洋館は、今ではミニチュアではなく本物にしか見えなかった。


ナツに案内され建物の中に入ると中は3階建てになっていて。

ベットや照明、絨毯や装飾品、水道やコンロからは本物の水と火が出ていた。


その説明を受けている間、ずっと引きつるような笑顔をしていた事は、誰も指摘しなかった。

どうぞ♪ と言われて差し出されたティーカップは立派な闘気で出来ており驚いたレイナがキッチンを案内して貰うと食器類の全てが本物であった。


周りからはクールビューティーと言われているものの彼女にだって幼少の時代がある。

子供の頃に憧れていた世界がそこにはあった。


アンティークで装飾された部屋は全てお洒落で、目を輝かせていた。

冷えてしまった紅茶の様な飲み物がとても美味しかった事に驚いた彼女がナツに話を聞くと龍徳に貰った普通の紅茶との事だった。


建物の中にある照明の全てに明かりが灯るとさらに荘厳さを増していた。

ウットリとする彼女が妄想を膨らました時、現実に戻したのは龍徳だった。


「さてと・・・大体の話は理解したな♪ でだ!これからレイナ君にも協力して貰えると助かる。

さすがに俺一人では、手に余りそうだからな。」


「は・はい! 分かりました。」

「宜しくお願いしますわね♪ レイナ様の様なお方が来て下さった事に感謝いたしますわ♪」

「そうだね♪ 龍徳さんと龍聖君以外の巨人族と話せて私も嬉しいよ♪」


「巨人族ですか・・・神谷部長に何度も言われて分かってはいるんですが・・・地に足が付かないと申しますか・・・フワフワと浮ついた気持ちと言いますか・・・完全に落ち着くには、もう少しお時間を頂けるとありがたいのですが・・・。」


「あぁ・・・それは、大丈夫だ♪ 俺だって最初は驚いたからな♪」

「有難うございます♪ 部長も驚いたんですね♪」


「フフフ♪ 龍徳さんの事を部長って♪・・・フフ♪ 何か面白い言い方だよね~♪」

「クスクスクス♪そうね♪ 龍徳様? 部長って何ですの?」


「ん? 君たちの世界の職種にどんなものがあるのか知らないけど俺達の世界にはたくさんの仕事があるんだ。その為、会社の伝達事項を速やかに行う為や一人一人に責任感を持って働いて貰えるように様々な役職と呼ばれるものがあるんだけど・・・簡単に言ったら階級見たいなものかな?」


「へぇ~♪ 部長ってどの位の階級なの?」

「ん~一概に言えないんだけどね俺がお世話になっている会社には、会社の全権を持つ社長を筆頭に副社長、専務、常務、その他の役員と呼ばれる人がいて、その下が部長、次長、課長、係長、主任、一般社員ってな感じで分かれているね♪」


「ふ~ん・・・だったら龍徳さんは真ん中辺の役職って事?」

「違いますよ! 神谷部長は、うちの会社のトップですからね!」

「そうですの?じゃ~社長様なのですか? でも、レイナ様が部長と呼ばれていたのでは?」


「神谷部長の役職は、本当であれば取締役本部長兼任社長代理。兼運営部長です!倒産寸前の会社を救った我が社の英雄でもあり伝説の人でもありますからね!」

すると、またレイナの頭が叩かれた。


「痛い・・・何で叩くんですか?」

「良いんだよ!そんなに細かく言わなくても!本当にお前は俺の事になると誰かれ構わず食ってかかるな?」

「当たり前ですよ!部長が真ん中辺りとか大間違いも甚だしいですよ!本当であれば神谷部長が社長の様な物ですからね!」


「そうでしたの? それは、申し訳ありません。」

「ごめんなさい・・・私・・・悪気があった訳じゃないんだけど・・・。」

「ほら! レイナ君がそんな事を言うからハルとナツが勘違いするじゃないか!」


「勘違いじゃありませんよ! 部長は凄いんですからね! 本当に・・・むぐぅ・・・」

興奮したレイナの口を慌てた龍徳が手で塞ぐと」


「ハル・・ナツ・・・ゴメンね♪ レイナは俺の事になると変なスイッチが入っちゃうんだ・・・。本当に気にしなくて良いからね♪」


「うん・・・龍徳さんがそう言うのだった・・・それにしても・・・レイナさんって・・・。」

「クスクスクス♪そうね♪ レイナ様は龍徳様に恋をしていらっしゃるのですね♪」

2人にアッサリと言い当てられたレイナが・・・


「フグゥ!ムグムグムゥー! モグモグムグムグムゥー!」

龍徳に口を塞がれたままだったので、何を言っているか分からなかったが、レイナの顔が真っ赤だった事で、ハルとナツの2人は、微笑ましく笑っていた。



「ったく! お前は!」

「申し訳ございません・・・。」

「やれやれ・・・まぁ~そんなところも嫌いじゃないけどな♪」


「あ~ん部長~♪ 本当ですか♪」

「やっぱり・・・勘違いかも知れない・・・。」

「そんな~・・・。」


傍から見ていたらイチャ付いている様にしか見えないが、彼女としてみれば真剣そのもの・・・

暫くして落ち着いた後、とうとう本題へと話が移行していった。



こちらも良ければ呼んでくださいね♪

■「新世界!俺のハチャメチャ放浪記! 記憶喪失の転生者」もアップしましたので宜しければご一読ください

https://ncode.syosetu.com/n0781fy/

月曜日の朝7時に更新します。来年1月分まで予約してあります。


■「勇者撲滅! 2度目の人生はハッピーエンドで!」もアップしましたので宜しければご一読ください

https://ncode.syosetu.com/n6920gm/

火曜日と金曜日の朝7時に更新します。来年1月分まで予約してあります。

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