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小さな小さな 大冒険!!  作者: 神乃手龍
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小さな小さな 大冒険!214

「グルル・・・なるほど・・・巨人状態では簡単な魔法ですら馬鹿でかい・・・さらに巨人状態で戦ったら小人の事など目に入らんであろうな・・・」

「そう言う事だ・・・実はお前達と合流する前に元のサイズに戻って見たが・・・以前は無理だったのに今回は普通に戻る事が出来た・・・」


「あっ・・・だからこの洞窟の出口にあった木々が薙ぎ倒されていたんですね?」

「そう言う事だ・・・」

結界の出口にあった10メートル位の木がいくつも薙ぎ倒されているのを見て、3人共魔物の襲撃によるものだとばかり思っていたようだ。


だが、実際には龍徳が元のサイズに戻った時に薙ぎ倒したものだった。

小人のサイズで10メートルの高さの木と言う事は、実際の高さでは、たかが25㎝に過ぎないのだ。

巨大化状態の龍徳からすれば雑草の様なものだったに過ぎない。


「目の前の木々でさえ踏みつぶせてしまうんだ・・・この状態で戦ったらシャレにならんだろう?」

「確かに・・・レインベールの人達がどうなったか分からない限り巨大化状態で戦ったらちょっと怖いですね・・・」

「それにソーマ様も言っていましたが・・・魔物との戦いで魔法を使ったら・・・この国などあっと言う間に火の海と化してしまいますわね・・・」


「そう言う事だ・・・せめて小人達を救出した後であれば良いかも知れないが・・・状況が全く分からん今・・・東の結界をそのままにしておくのは、俺達にとって最悪の結果と言って良いだろう。」

「なるほど・・・」


「確かに龍徳様の仰る通りですわね・・・次から次へと大型の魔物を下界から引き寄せられたら・・・考えただけでゾッとします・・・」

「グルル・・・そうなると・・・既に前回よりも魔物が多い可能性があると言う訳か・・・」


「間違いなくそうだろうな・・・でだ! この後、二手に分かれようと思っているんだが・・・」

「二手に・・・それは?」

ナツが驚いて龍徳を見つめる。


「さっきも言った様に結界を再構築する事は絶対だとして・・・同じ位必要な事が小人達の安否確認だ。」

「グルル・・・確かにな・・・小人達が無事だとして盾に使われたらシャレにならんな・・・」

「それを言うなら人質って言いなさいよ!盾って・・・これだからドラゴンは!」


「グルル・・・悪気はないんだがな・・・だが・・・同じ事よ。」

「そうだな・・・ソーマの言った事も間違いない・・・相手はこの国に憎しみを持っている事は間違いない。そうなれば、全滅させられていたとしてもおかしくない・・・だが、捕虜として捕まっているなら最悪の形で使ってくるだろうな・・・そうなったらナツは何も出来なくなってしまうだろう・・・」


これは、ナツ以外は戦う事が出来ると暗に言っているのだ。

「わ・私は・・・」

「グルル・・・ナターシャ姫の立場を考えれば仕方がないであろうな・・・だが、人質を盾にされようが吾は、躊躇はせんぞ?」


「悪いが俺も躊躇するつもりはない・・・だが・・・そうなる前に救出出来るものなら救出したいとも思っている・・・」

「だから二手に分かれるんですね♪」

『わたくしは・・・何て弱いのかしら・・・当たり前だ・・・敵は強大・・・躊躇しようものならこっちの命がいくらあっても足らないのに・・・クッ・・・』


「さて・・・理解したのであれば、話を続けるぞ・・・俺は当然、結界に向かう。龍聖・・・」

「な~に~パパァ~?」

難しい話に興味がないので精霊達とトランプで遊んでいた龍聖が龍徳に名前を呼ばれキョトンとした顔で龍徳を見上げる。


「パパは、一人で別行動するけど・・・龍聖にはレイナとナツを守って貰いたいんだけどお願い出来るか?」

「う~ん・・・パパと会えなくなっちゃうの~?」

「ずっとじゃない・・・そうだな・・・それでも5日は逢えないか・・・どうだ?パパのお願いを聞いて貰えるかい?」


「部長!いくら何でも龍聖君が可哀そうですよ! 大好きなパパに5日間も会えないなんて・・・いくら龍聖君が強いって言ってもまだ、7歳なんですよ?」

「レイナ君・・・そんな事は俺だって分かっている・・・俺は・・・」


龍聖と2日間以上合わなかった事などなかったのだ。

精々両親に預けていた時に1日逢わなかった事が数える位あっただけで、自分の命より大事な龍聖と離れるなど考えた事もない。


それでも今回は龍聖の力が必要だと龍徳は考えたのだ。

「龍聖・・・嫌だったら嫌って言って良いからな♪・・・あくまでもパパのお願いだ・・・どうだ?」

「あい!龍聖君パパのお願い聞くの♪ 寂しいけど・・・ボク・・・がんばるの!!」


そう言った龍聖の顔は大人びて見えた。

「ゴメンな龍聖・・・」

「龍聖君・・・本当に大丈夫なの?」


今度はナツが心配して龍聖に声を掛ける。



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