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小さな小さな 大冒険!!  作者: 神乃手龍
208/366

小さな小さな 大冒険!208

2日目・・・

12時になるとレイナから連絡が入る。


「部長!!私分かりました!!」

「お・おぅ・・・何が分かったんだ?」


「ここって!第一の試練と同じですね!!」

「ふぅ~ん・・・何でそう思ったんだ?」


「フッフッフ♪ 何と!階層が掘られていたのです!!」

「クスクス♪ どこにあったんだ?」

「それがですね!階段の間の扉を閉めたら書いてあったんです!」


っと龍徳の予想外の答えが飛び出した。

「へっ? そうなのか?」」

「はい♪ で!ですね!今日は朝から様々な場所で魔力を放出して確認したんです!」


「ふむふむ・・・」

「そうしたら!何と!下の門を閉じて上の門を開いた状態であれば、階段の間のどこでも第一の試練と同じだって事に気が付きました!!」


「へっ?」

っとまたしても予想外の答え。

「またまたぁ~♪ 本当は知っていたくせにぃ~♪」


「は・ははは・・・流石は・・・レイナ君・・・」

『コイツは・・・本当に面白い女だ・・・』


「やっぱり~!! そうだと思ったんだぁ~♪ で!現在魔力が枯渇したので休憩中ですが!回復したら一気に頂上を目指しますから待っててくださいね!」


「お・おぅ・・・頑張れよ♪」

「はい♪ 2日間も部長に逢えないと寂しいので急いで行きます!」

そう言って無線を切ったのだった。



「参った・・・此奴の・・・こう言うところ・・・好きだわ・・・」

レイナは、偶に龍徳でも思いつかなかったような事を偶に見付けたり考え付いたりすることがある。

その度に龍徳のレイナに対する評価は上がって行った。


それこそ、ビジネスパートナーとして龍徳が認める程、優秀なのだ。

だが、龍徳と一緒にいるとどうしても緊張してしまうのかドジも多かった。

普段はクールビューティーな彼女が龍徳だけに見せる一面のギャップが、どうにも魅力的に見えてしまう。


試練で一度諦めようとしていたレイナに対しての想いがグラついてしまう。

「本当に・・・飽きねぇ~女だ♪」

そう言った龍徳の顔は何とも嬉しそうな笑顔を浮かべていた。



それから2時間後ナツから連絡が入った。

「龍徳様!完全に理解しました♪」

「ふむ・・・と言う事は?」


「はい♪ 現在373階層まで来ました♪ 答えは階段だったんですね♪ 私・・・先入観を持ち過ぎていた様です・・・常に周りを観察していたら簡単な事だったのに・・・私ってダメですね・・・でも! 龍徳様が何の為に特訓と言われたのかハッキリと理解しました♪」


「そうか♪ どうやらナツは俺のメッセージまで読み解いたようだな・・・十分優秀だ♪」

「フフ♪ ありがとうございます♪ 今は、魔力切れなので、回復したら直ぐに向かいますので♪・・・その・・・少しでも早く・・・龍徳様に会いに行きます・・・も・もし・・・私が最初にお会い出来たら・・・ほ・褒めて頂けますか?」


「ん? 俺に褒めて貰いたいのか?」

「は・はい。 だ・ダメでしょうか?」

「クスクス♪そんなんで良いなら頭を撫でながら褒めてあげるよ♪」


「ほ・本当ですか! や・約束ですよ!」

「ああ♪ 頑張れよナツ♪」

「はい♪」


そう言って連絡を終えた。

「クスクス♪ ナツは子供っぽいところがあるから可愛いや♪ あれだけ綺麗なのに・・・」


『そう言えば・・・ナツって王女様だったっけ・・・フム・・・どうしても普通の女の子みたいなんだけどな・・・まぁ~そこもナツの魅力か・・・彼女には絶対に幸せになって貰いたい・・・俺の恩人・・・そうだった・・・センチメンタルな気分に浸っている場合じゃなかったな・・・恩を返さないと・・・』




そして、夕方を過ぎ食事を終えいつも通り龍聖を寝かしつけた後・・・

「ゼェ~ゼェ~ゼェ~・・・もう・・・吾・・・限界・・・」

「どうしたソーマ?」


「さ・流石の吾も疲れた・・・」

「お前まさか・・・2日間走りっぱなしじゃないだろうな?」

「ゼェ~ゼェ~当然走ったに決まっているであろうが!・・・はぁはぁはぁ・・・行けると思ったんだが・・・」


「バカだな・・・お前・・・」

「グルル・・・何とでも言え!こうでもせんと特訓にならんではないか!! グルル・・・吾は既に840階は登って来たからな! そろそろ終わりが見えても良いはずよ! 吾の予想では、このダンジョン1000階層と見た!!」


「そ・そうか・・・まぁ~頑張れよ・・・」

「グッハッハッハッハ♪ お主に言われるまでもないわ!! だが・・・吾・・・今日は寝る・・・」

「お・おぅ・・・起きたら連絡くれ。」

「グルル・・・了解した・・・」


そう言った後、豪快ないびきが聞こえたので連絡を切ったのだった。


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