小さな小さな 大冒険!177
「ん~・・・そう言うのはソヨが分かるかなぁ~?」
『はい♪ 龍聖様の事なら何でもソヨにお聞きくださいませ♪ いつからと言われれば去年の暮れ当たりからですが、常にっとなると7月20日の龍聖様の終業式の後からですから現在12日と17時間37分ですわね♪』
「・・・ちょっと待ってくれ・・・去年の暮れって・・・どう言う事だ?」
「ん~・・・どう言う事か教えてソヨ♪」
すると龍聖の言葉に喜んだ雷の精霊が、嬉しそうに答え始めた。
『世界を旅しておられた頃は、24時間ずっと龍聖様のお傍にいましたわよ♪ですが、お父上様が小学校では普通に過ごす様に龍聖様に命じられましたので、学校の時以外はずっとって事ですわね♪』
っと龍聖と同じく精霊達もアッサリとした答えであった。
「龍徳さん・・・確か龍聖君の精霊って・・・全部大精霊に進化されたんでしたよね・・・」
「ああ・・・間違いない・・・」
「大精霊を常に身に宿しているって・・・」
驚く4人の顔を見て勘違いした龍聖がションボリとした顔で話だす。
「ごめんなさい・・・ダメだった?」
「いや!・・・驚いただけで怒ってないからな♪ それよりも・・・身体は平気なのか? どこかおかしいところはないか?」
知っているからこそ心配してしまう。
寝ている時でさえ常に魔力を消費し続けるのだから魔力の総量云々の話ではないのだ。
間違いなく魔力の総量だけで言えば龍徳が群を抜いているのだ。
次点で龍聖が2番手である事は分かっているが、それでも大精霊を4体も召喚し続けているだけではなく身に纏うとなれば話が違う。
言い換えれば、極滅級の魔法を常に使用し続けているのと変わらないのだ。
召喚だけし続けるのであれば、一番魔力の少ないナツであっても1週間くらいは可能だ。
ナツでは身に纏う事が出来ないが、もし、ナツが全属性精霊融合を使えた場合、10分と持たないのだ。
新たな能力を得た今であっても1時間も維持する事は不可能であった。
龍徳であれば可能ではあるが、何十日もの間、24時間の精霊融合となれば、魔力は持つだろうが、肉体的な疲労は計り知れない。
例えて言うのであれば、温めのお風呂にずっとつかり続けている様なものだ。
短時間であれば何ともないだろうが、長時間入浴すれば汗をかき体力が奪われていく。
一ヶ月も入っていれば間違いなく身体のどこかに異常をきたす事は想像に容易い。
4月から7月20日までの約3ヶ月間の学校だけ除けば、7ヶ月間も続けている事になると言われたら驚くよりも体の心配をした龍徳の言葉は当然なのだ。
「何で~?ボク大丈夫だよ?」
「本当か?息苦しとか眩暈があるとか・・・本当に何ともないか?」
「ん~・・・うん♪ 全然平気~♪」
『どうなっていやがる・・・いくら龍聖と言ったって・・・それとも何か方法があるのか? そう言えば・・・命の試練で龍聖が10秒と経たずに終わったってソーマが言っていたな・・・否・・・その前に命の試練で得た能力の話を聞いた方が良いか・・・』
「そう言えば、命の試練の話の続きは他にもあるのかな?」
「龍聖君分かんない♪ マッチ~どうなのぉ~?」
『龍聖よぉ~!さっきも教えただろう?しょうがねぇなぁ~! もう一回教えてやるから覚えるんだぞ!』
「エヘヘ♪ ゴメンねマッチ♪」
『先ず!この小人の国の結界を創造されたのは神様だけど、その結界を創造する時に使用した精霊が風と光の精霊だって事は覚えているかい?』
マッチから言われた言葉を聞くや否や龍徳の脳が初めてに死の結界を訪れた時のナツ達との会話を思い出し始めた。
こちらも良ければ読んでくださいね♪
■「そこにいる君に逢いたくて。」を新しくアップ致しましたので、宜しければご一読ください。
毎週水曜日と土曜日の朝7時に更新いたします
https://ncode.syosetu.com/n0341hc/
■「勇者撲滅! 2度目の人生はハッピーエンドで!」もアップしていますので宜しければご一読ください
https://ncode.syosetu.com/n6920gm/
火曜日と金曜日の朝7時に更新します。11月分まで予約してあります。




