表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
小さな小さな 大冒険!!  作者: 神乃手龍
175/366

小さな小さな 大冒険!175

「どうやら時間切れのようだな!」

「ま・待ってくれ・・・」

『俺は・・・何て無力なんだ・・・この2人は・・・俺には殺せない・・・龍聖・・・弱いパパでごめんな・・・』


っと自責の念を感じた時だった。

『ぱぱぁ~・・・がんばれぇ~・・・パパ~悲しまないで~・・・ボク大丈夫だからね♪ だから・・・ボクの事は心配しないでね♪・・・大好きだよパパァ~♪』


そんな言葉が聞こえた気がしてピクッと身体が反応する。

『龍聖の声が聞こえる・・・そっか・・・また・・・心配させちまったか・・・情けねえ・・・ハハ・・・俺って本当に情けねえなぁ~・・・』


すると龍徳のオーラが静かに拡大していく。

「そんな事をしても無駄だ!!」

「そうだな・・・そもそも!どちらも殺せないんだ・・・なるほどな・・・元から正しい答えのない試練だったって事か・・・だったら・・・俺がやる事は一つだけだ!!」


ドン!っと一気に空間の全てを支配するかのような金色のオーラが包み込む。

『失ったものは2度と戻らない・・・だからこそ生きているものを大事にしないとな・・・ごめんなナツミ・・・龍聖の事は心配するな♪ 俺の命に代えて守り育てるから・・・またな♪』


抱きしめている最愛の妻に囁くと

「ええ♪ 何の心配もしてないわよ♪ でも・・・龍徳も幸せになってくれないとダメだよ・・・・」

っと龍徳に最高の笑顔を向けて消えていく。


「ナツ・・・俺の恩人・・・君だけは必ず救って見せるから・・・」

「ええ♪存じておりますわ♪・・・ですが・・・いつまでも守られる程弱くないですからね♪」

そう言って姿が消えていくと声が響き渡り命の試練の景色へと戻って行った。


「やっと終わったか・・・」

「パパァ~♪」

っと龍聖が龍徳に飛びつき、愛おしそうに抱きしめる。


「グルル・・・お主が手古摺るとはな・・・」

「ああ・・・自分の守るべき者と自分の弱さを再認識させてもらえたよ・・・」

「フム・・・どうやらこの試練は龍徳にとってプラスに働いたようだな。」


「龍徳様~!!」

「神谷部長~♪」

っと2人が駆け寄ってくる姿が目に映る。


「ああ・・・そうだな・・・この試練を受けられて良かったよ」

そして、声が響き渡る。


≪命はどんな色にも染まる。だが、神は慈愛に満ちているのだ。種族が違えど命の在り方は同じ。

汝らの導き出した答えは見事である。命の強さは慈愛の心・・・憎しみからは何も生まれない・・・憎しみの力は一時のまやかしである事を努々忘れることなかれ・・・さすれば、命の理を知るであろう。≫


「命の頃割・・・これは分かる気がします・・・」

っとナツが呟くとレイナも同調した。


「そうね・・・本当の愛って永遠なんだって思えた・・・」

「「だからこの力は・・・」」

っとナツとレイナが同時に銀色のオーラを身に纏う。


「わぁ~♪ レイナちゃんとナッちゃん綺麗~♪」

「グルル・・・お主ら・・・大したものだ・・・」

そのオーラを見たソーマが目を見開いて驚く姿を見て龍徳が声を掛けた。


「あのオーラが何か知っているようだな?」

「うむ・・・1000年以上昔に何度か見た・・・聖女と呼ばれし者達が纏っていたオーラだな。」

「やはりか・・・ナツの神書に載っていたからもしやと思ったが・・・」


「ほぅ~お主のドルオーラと対になるテラオーラとも呼ばれる代物だ。お主のオーラが神の祝福とするなら、あの二人のオーラは、この星の祝福と言ったところだな。」

龍徳とソーマの会話を聞いていたナツとレイナが自分の待とうオーラを見つめて声を漏らす。



こちらも良ければ読んでくださいね♪

■「そこにいる君に逢いたくて。」を新しくアップ致しましたので、宜しければご一読ください。

毎週水曜日と土曜日の朝7時に更新いたします

https://ncode.syosetu.com/n0341hc/


■「勇者撲滅! 2度目の人生はハッピーエンドで!」もアップしていますので宜しければご一読ください

https://ncode.syosetu.com/n6920gm/

火曜日と金曜日の朝7時に更新します。11月分まで予約してあります。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ