小さな小さな 大冒険!162
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最後の試練で、手に入れた正しい力を持って己を示せ。
自らを超えるものを超えて見せよ。
神の定めに従い汝に幸がもたらされん。
力を欲するものは力を!
知識を欲するものは知識を!
命を求めるものは命を!
己の願いを神に伝えよ。必ず神は応えるであろう。
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「これが第三の試練で間違いないだろうな・・・」
「神が応えるって・・・本当なのでしょうか・・・」
「さあな・・・だが・・・俺としては楽しみで仕方がないな♪」
「フフ♪ 龍徳様ったら・・・まるで童心に戻ったみたいですわよ♪」
目をキラキラさせてワクワクが抑えきれないと言って様子の龍徳を見て微笑みが零れてしまう。
「コホン・・・さっきも言っただろう?」
「フフ♪ ですが・・・私も楽しみです♪」
「だろう? ナツも分かってんな♪」
「クスクス♪ そうですね♪」
「さて・・・もう23時か・・・悪いが龍聖の事を頼んで良いか?」
「それは勿論ですが・・・どうされるのですか?」
「いや・・・ソーマの様子を見てこようと思ってな・・・」
「畏まりました。龍聖君の事は心配なさらずに行ってくださいませ♪」
「助かる。取り敢えずこの話は明日皆に話すとしよう♪」
「そうですわね♪」
「じゃ~後は頼むな♪」
「はい♪ 行ってらっしゃいませ♪」
「ああ♪ 行って来る」
『なんか・・・夫婦の会話みたいになっちまったな・・・』
っと龍徳が考えているとナツも同じ様な事を考えてしまっていた。
『ヤダ私ったら・・・また夫婦見たいって・・・』
そう思った照れ隠しなのか扉を出る時に
「お休みナツ・・・」
「お休みなさい龍徳様・・・」
顔を赤らめて何故かドギマギしてしまう2人であった。
扉を出るとちょうどレイナがお風呂から出て来て龍徳に声を掛けて来た。
「あれ?神谷部長どこに行かれるんですか?」
先程あの様な事があったなどとは思えない程、堂々としているレイナに龍徳の方がドギマギしてしまう。
「今風呂を出たのか・・・ちょっとソーマのところに行って来るよ。」
「えぇ~風呂上がりのお酒を龍徳さんと楽しもうと思っていたのにぃ~!!」
「悪いが、それはまた今度だな。じゃ~行って来る。」
「は~い・・・」
少し気まずい気持ちを誤魔化す様にサッサと玄関を飛び出した。
「やれやれ・・・女は凄いな♪」
そして、辺りを見渡すもソーマの姿がない。
「ふむ・・・アイツ言われた通りに修行しているようだな・・・」
魔力探知を広げると何故か第一の試練にいた。
そのまま魔力探知を見ていると物凄い勢いで魔力が動き始めた。
するともう一つ巨大な魔力が現れ衝突しては反応が消えていく。
「あれからずっとやっているのか・・・そろそろ次のステージに突入させてやっても良さそうだな・・・」
そう言って龍徳も第一の試練へと足を踏み入れたのだった。
「はぁはぁはぁ・・・グルル・・・もう一回だ! ドラゴンブレス!!」
っと前方にレーザーの様な炎の息を吐きだすと
「はぁ~~~!!!ハァッ!!」
気合を入れオーラを増大させた。
すると面白い現象が起こった。
魔力を込めたソーマの身体は、一瞬にしてドラゴンブレスの中へと入って行く。
「グルル・・・まだ結界の強度が弱いか・・・だが・・・龍徳の言っていた通りであったな」
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