小さな小さな 大冒険!158
「えっ・・・」
「言っただろう?・・・今やレイナ君は俺にとって大事な人になっているって・・・」
『ヤバい・・・嬉し過ぎて涙が出ちゃう・・・』
顔を真っ赤にしているものの龍徳からハッキリと大事な人だと言われた事が歓喜となって押し寄せる。
「だから・・・ケジメが付かない限り・・・責任が取れない事はしたくない・・・」
「私が・・・魅力がないって事じゃないんですね?」
これが、レイナの本音であった。
今まで、何度となく龍徳に迫っては躱され続けた、
今まで何人もの男性から告白されたからには自分に魅力が無いとは思っていないが、それ以上にモテる龍徳に対して自信が持てなかったのだ。
「鏡見た事あんのか? 好い加減にしてくれないと俺の理性が抑えられそうもない・・・」
「それって・・・私の事を・・・」
「そうだよ!この際だからハッキリ言っておく! 今まで何度抱こうと思ったか・・・レイナは綺麗だ!可愛いし!スタイルも好みだ! 気を抜いたら押し倒しそうなんだよ!! 好い加減に気が付け馬鹿!!」
「うそ・・・神谷部長が・・・私の事を・・・」
「だから待ってくれないか? 俺にケジメを付けさせてくれよ・・・今でさえ理性で押さえているだけだ・・・」
「そうなんですか?」
「何でそこまで自分に自信がないんだ?」
「だって・・・神谷部長が・・・私なんか・・・」
「それは俺のせいなのかもな・・・もし自分に自信がないならもっと磨けば良い・・・31日後の俺が出す答えがレイナ君の望むものになる様に自分を磨き続けろ! 俺がレイナがいないとダメだと惚れさせて見ろ!」
「はい! 私は神谷部長しかいませんから♪ 元からそのつもりです♪」
「クスクス♪ 既に良い女だがな・・・」
ボソッと呟いた龍徳の言葉はレイナに届かない。
「えっ?・・・今なんて言ったんですか?」
「さあな!」
「えぇ~何か聞かないと損する気がするんですけど~!!」
「どうだろうな♪」
「もぅ~! だったらぁ~もう一回くっついちゃいますよ!?」
「だ・ダメだ!もう本当に俺の理性がマズいから!」
っと慌てて浴槽の端へと逃げていく。
「クスクス♪冗談ですよ♪」
「お前は冗談じゃない時があるからな・・・さて!俺はもう出る!」
「はい♪ 私はもう少し入ってから出ますね♪」
「湯のぼせるなよ!」
「フフ♪ 大丈夫です♪ そう言えば龍聖君はナツが面倒を見てくれていますから♪」
龍徳が風呂から出た後
「龍徳さんが・・・私の事を・・・」
ブクブクブクっとお風呂の中へ顔が沈んで行くと
『キャァァ~♪ 嬉しい~♪』
っと水の中で、大声で叫びだした。
そして、先程の事を思い出しそのままお風呂の中で悶えていた。
その頃ナツは・・・
龍聖を着替えさせ、そのまま絵本を読んで、自分の部屋のベッドで寝かしつけると、龍聖の頭を撫でながら神書の内容を次々に思い出していた。
「まだまだ、時間がかかりそうですわね・・・」
そう言って龍聖の顔を覗き込む。
「ウフフ♪ 龍徳様にそっくりね♪ 可愛いなぁ~♪」
そのまま龍聖の横に寝るとギュっと龍聖の手を握る。
「本当に龍聖君は格別に可愛いわね♪」
っと優しく龍聖を抱きしめると
「ママ・・・むにゃむにゃ・・・レイナちゃん・・・ナッちゃんママ・・・むにゃむにゃ・・・」
「フフ♪ 私が龍聖君のママか~・・・フフ♪そうなったらずっと龍聖君と一緒ですね♪・・・そうなると龍徳様は私の夫になるんでしょうか♪・・・フフ♪龍徳様が私の夫・・・」
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