小さな小さな 大冒険!! 15
筆者の神龍です♪
一つの小説を書いている間に他の小説を書きたくなってしまったので、新しくアップさせて頂きました。
もし面白かったら読んでくださいね♪
毎週月曜日と木曜日の朝7時に更新します。
「はふぅ~♪ 僕!龍聖君!」
俺が静かに!と言ったからか自分の興奮を抑えながら自己紹介していた。
「はい♪ 良く出来ました♪」
「ハッハッハ♪ 龍徳殿に良く似た息子さんですな♪」
「本当だ~龍徳さんによく似てる~♪」
「本当ですわね♪」
「でしょう♪ もう可愛くて♪可愛くて♪」
俺は三人の前に胡坐をかくと龍聖を足の上に乗せて頬擦りした。
「クスクスクス♪ まぁ~龍徳様ったら♪ 本当にご子息が宝物なのですね♪」
「龍徳さん幸せそう~♪」
「超~幸せ♪」
「ハッハッハ♪ リュウセイ殿も、お父上の事が大好きと見えるな♪」
アキの言葉遣いに首を傾げる龍聖。
「ぱぱ~! どの~とか? おちちうえ~ってな~に?」
「フフフ♪ 龍聖君と言われた感じかな♪ お父上はパパの事だよ♪」
「ふ~ん 龍聖君は龍聖君!」
俺の息子は、龍ちゃんとか龍君や呼び捨てにされると必ず“ちがうの~!龍聖君は龍聖君!”と“君”付けしないと嫌がったいた。
「フフフ♪ゴメンね龍聖君♪ これから仲良くして貰えるかい?」
ハルが嬉しそうに俺の子供に声を掛けてくれた。
「良いよ~♪ う~んっと~ハルちゃん!」
「フフフ♪覚えてくれたんだ~♪」
「うん! 後ね~ アキとナツちゃん!」
何で、アキだけ呼び捨てなのか・・・?それはそうと・・・
「龍聖・・・小人さんだから分からないだろうけど・・・三人共龍聖君より大人なんだから“ちゃん”付けは失礼だぞ!」
俺が、躾をしているとナツとハルが口を挟んできた。
「クスクスクス♪ ナツちゃんですか? その呼ばれ方は斬新ですわ♪ 直さなくても大丈夫ですわよ龍徳様♪」
「私も~♪ ハルちゃん・・・良いね♪ よろしくね龍聖君♪」
「あ~い♪」
「「可愛い~♪」」
ナツとハルが口を揃えて喜んでいた。
「まぁ~2人が良いって言うんだったら良いんだけど・・・。」
チラッと龍聖に振り向くと小人を触りたいのかウズウズしているのが分かった。
「龍聖君? 小人さんを触りたいのか?」
「う~ん・・・でも、パパがダメって言ってた・・・。」
「フフフ♪大丈夫だよ♪ じゃ~掌を上に向けてくれるかなぁ~?」
すると恐る恐る龍聖が掌を開いて上に向けた。
その上に三人が飛び乗ると龍聖が目をキラキラさせて自分の目の前に持ち上げ始めた。
「小人さん! 軽~い♪ ホォ~♪ ハフゥ~♪」
興奮がマックスだな・・・鼻息がメチャクチャ荒い・・・。
「龍聖!ぎゅ~ってしたらダメだからね!」
「あ~い♪ 小人さん・・・可愛い~♪」
小さい子供に大の大人が可愛いと言われ何とも言えない表情を浮かべる三人だったが、彼らから見たら50m位の巨人である事に違いはない。
「はい! もう三人を降ろしてあげなさい!」
「うぅ・・・あ~い・・・」
動物を撫でるかの様にウズウズしているのが見て取れたので、危険を察知した俺は三人を地面に降ろさせたのだった。
「悪いね三人共・・・子供も本当に喜んでくれたし・・・本当にいつもありがとうね♪」
「何を仰いますか! 我々の方こそお世話になっているのですからお互い様ですぞ?」
「クスクスクス♪ それよりもお2人も小さくなられては如何ですか? それならば龍徳様の杞憂もなくなるのでは?」
ナツの言葉を聞いて俺は少し驚いた。
「えっ? 俺の事もも小さくなる事が出来るのかい?」
「ハッハッハ♪ 当然出来ますぞ! 但し、魔力は龍徳殿が注がなければなりませんが、この魔道具は、もともと我々の魔物への対抗策ですからな♪」
「そう言う事! だって敵が一体とは限らないでしょう?」
「なるほど・・・言われてみれば当然だな・・・。」
「龍徳さんが良いんだったら用意するけどどうする?」
俺はゴクリと唾をのむと龍聖に話しかけた。
「龍聖? 今から小人さんの力で、パパと龍聖君を小人さんみたいに小さくしてくれるって言ってるんだけど・・・龍聖君は小さくなってみたいかな?」
「なる~♪ 龍聖君!小人さんになる~♪」
「多分分かってないんだろうけど・・・子供も小さくなりたいみたいだから・・・お願いできるかな?」
「ワッハッハ♪ お安い御用だ!」
「フフフ♪ こんな事もあろうかと準備はしておいたんだよね♪」
そうだったのか・・・本当に何から何まで・・・彼等には本当に感謝だな・・・。
それから以前、俺に用意してくれたような指輪を子供に付けさせると魔力を注ぎ始めた。
「ぱぱ~!凄~い♪ 手がポワァ~って光ってる~♪」
「フフ♪ そうだろう♪ でも! ここからもっとビックリするからな♪」
あの後も何度か小さくなったので、少しは慣れて来たけど・・・やっぱり凄いな♪
「ぱぱ~!ナニコレ~?」
どうやら小さくなるって意味がハッキリ分かっていなかったようだ。
大人の俺でも最初は驚いたんだから当然だな・・・。
「どうだ? これで、龍聖君も小人になったんだぞ?」
「ここ・・・お部屋の中なの?」
「そうだよ? 大き過ぎて驚いちゃったか?」
「凄~い♪凄~い♪」
「ああ・・・本当に凄い景色だね♪」
「やった~♪ これならお菓子の家作ってくれる? あと~ラジコンに乗ってみた~い♪ 後ね~・・・・」
その後もアレコレ言われて気が付いた・・・。
確かに・・・ロマンが溢れているな・・・。
子供って・・・やっぱり発想力が豊かだな~♪
この10日間の間にもいくつか準備を始めているものもあったんだが・・・子煩悩な俺は、どうしても望みをかなえて上げたくなった。
三人に理由を説明した後、元の大きさに戻った俺は、龍聖の為にお菓子の家を用意し 子供用のラジコンを用意し、牛乳風呂を始めとしたお風呂を10種類用意し、様々な種類の果物を用意した。
イスの上からツルツルの板を斜めに置くと巨大な滑り台の出来上がり。子供から見たら高さ20m位の滑り台に見えた事だろう。
メタンガスが残っていたので、風船を膨らませると紐と紙で作った箱を取り付けると気球の出来上がり。
龍聖はハフハフ興奮しながら大喜びで遊んでいた。
お風呂は女性陣に大好評だった。
巨大な果物に群がる姿は、やっぱり昆虫に見えたが・・・これは内緒。
気球に乗せると龍聖だけじゃなく三人共大はしゃぎだった。
「はぁ~楽しかったぁ~♪」
ハルが両足を開いてクタクタになるまで楽しんだようだ。
「本当に面白かったですわ~♪」
ナツには珍しく見た目通りの女の子の様に楽しむ姿も貴重だった。
「年甲斐もなく楽しんでしまったな♪」
アキも何だかんだ言いながらも楽しんでいた。
「クスクスクス♪ 楽しんで貰えたなら良かったよ♪」
「でも・・・龍徳さんは小さくならなくても良かったの?」
「ん? 子供がこれだけ楽しんでくれたんだよ? それに皆が一緒に遊んでくれたから龍聖も楽しめたんだから当然だし、それを見れただけで俺も嬉しかったから全然大丈夫だよ♪」
「クスクスクス♪ 龍徳様と再婚されるからは幸せなんでしょうね♪」
「そうだよ~!龍徳さん再婚すれば良いのに♪」
「ん~・・・龍聖も小さいし・・・今は考えられないかな・・・。」
「ふ~む・・・巨人族の世界も何かと大変なのでしょうな?・・・一夫多妻制の小人の世界であれば龍徳殿の様な御仁を放っておく女子はおりませんぞ?」
「ハハハ♪ それは、羨ましいね♪」
「ねぇ~龍聖君もお母さん欲しいよね~♪」
「な~に?」
「クスクスクス♪ ハルが、龍聖君もママが欲しいわよねって言ったのよ♪」
「ママ~? ん~龍聖君にはパパがいるから大丈夫だよ♪ 我が侭言っちゃダメなんだよ!」
「フフフ♪ 何が我が儘なのか、お姉ちゃんに教えてくれる?」
「良いよ~♪ パパは、僕の事もお家の事もお仕事もぜ~んぶ、頑張ってくれているからね~ 僕がこれ以上、我が侭、言っちゃうとパパが辛いの!大変なの!だからダメなの!」
「そうなんだ~♪ 龍聖君は優しいんだね~♪ パパ大好きだもんね~♪」
「うん! パパ大好き~♪」
おぉぉぉ~~! 龍聖~! 俺の涙腺が結界寸前だ!
「優しいパパで羨ましいな~♪」
「エッヘン♪ そうなの! パパはとっても!と~っても優しいの♪ お姉ちゃん羨ましいの?」
「うん♪ 良いパパで龍聖君が羨ましいなぁ~♪」
「ふぅ~ん・・・だったら!パパと結婚しても良いよ♪」
「ブハァァッ! ゲホッ!ゲホッ!ゲホッ!」
タイミング悪くお茶を飲んでいたので、盛大に噴き出してしまった。
「ゲホッ! 何を・・・ゲホッ!・・・」
気管支に入ったようで咳き込んでいると・・・
「な・な・何で、お姉ちゃんなの?」
「う~んっとね~お姉ちゃん面白いし優しいから~♪」
「・・・私は優しくなかったかなぁ~?」
何故かナツが話しに割って入っていった。
「ナツお姉ちゃんは、ダメ~!」
「何でかしら?」
「だって!アキの奥さんだからダメ~!」
「え~っと・・・じゃ~お姉ちゃんが結婚してなかったら?」
「だったらナツお姉ちゃんの方がパパとお似合い~♪」
「そ・そうかしら♪」
おい!何で嬉しそうにしているんだ!お前は既婚者だろうが!アキも何とか言ってやれ!
「そうじゃの~♪ 確かに・・・お似合いだよな~♪」
「ゲホッ!ゲホッ!ゲホッ! お前達は・・・ゲホッ!何の話をしているんだ・・・。」
「ぱぱ~!お姉ちゃん達が、僕のママになってくれるんだって~♪」
「ゲホッ!・・・龍聖君? もしかして・・・ママが欲しいのかい?」
「うん♪欲しい~♪」
「ゲホッ! ゲホッ! ゲホッ!」
「ぱぱ~!大丈夫~ぅ? 龍聖君ママがいなくても大丈夫だよ♪ パパが入れば♪」
はぁぁぁ~ 天使や♪ 何て可愛いんだろう♪
小さい龍聖を抱きしめたいところだが、現在体長3㎝弱・・・怖くて触る事も出来ない・・・。
慌てて自分の指輪に魔力を注ぐと急いで龍聖を抱きしめた。
「ぱぱ~!大~好き~♪」
この子の為なら何でもしよう・・・。
俺の宝物・・・俺の命・・・。
「クスクスクス♪ いつもは凛々しい龍徳様も龍聖君の前では、こんなにも優しい殿方なのですね♪ 見ているだけで微笑ましいですわ♪」
「本当だね♪」
「おっと! そうでした! 龍徳殿! 今日は魔法の練習をされますかな?」
「えっ? ま・魔法の練習は・・・龍聖がいるしな・・・。」
「魔法ってな~に~? 龍聖君もやりたい~♪」
「いや~ 流石に子供には危険だろう?」
「クスクスクス♪ そんな事はございませんわよ? 本来、小さい内に練習を始めた方が、より魔力が強くなると言われておりますから♪」
「そうなの?」
「そうだよ~! そうだ! 龍聖君が魔法を使えるようになったら自分で小さくなれるんだから・・・そうなったら私達が龍聖君の面倒を見てあげる事が出来るんじゃないの?」
「まぁ♪ ハル♪ それは、素晴らしい考え方ですわね♪」
「いや・・・流石にそこまでは・・・」
「やる~! 僕魔法練習する!」
俺の子供は、俺に似て結構頑固だ・・・。一度やると言い出すと意識を失うまでやり続ける。
正直5歳の子供には無理だと思うような事であっても一度やると決めると必ずやり遂げた。
親バカと言われようが龍聖は天才だ!
それからは、毎日の様に魔法の練習をするのが、日課となっていった。
それから3日後の事。
以前発注していたスーパーハウスが我が家に届いた。
幸いにも庭が広かったので、18畳のスーパーハウスを特別注文したのだった。
流石に部屋の中だけで魔法の練習をすると問題がありそうだったので、かなり高かったが、設備の整ったスーパーハウスを購入し一回の居間からも入れるように改造して貰った。
幸いにも今の俺の年収は2000万円以上だったので、耐熱、防音処理も施してあるので、魔法の練習には持って来いだろう。
幅5.4m 奥行5.4m 高さ2.5mの特注品。
小人だったら幅230m 奥行230m 高さ106mって感じだ。
こちらも良ければ呼んでくださいね♪
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月曜日の朝7時に更新します。来年1月分まで予約してあります。
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