小さな小さな 大冒険!143
「ふむ・・・それは何だ?」
「一つは、さっき言った事と同じよ!出口に人間や車が来たらどうするのよ!考えただけでも怖いわっ!!でも!そんな事よりも! この世界に魔法が存在するなんて今やだれも知らないんだからバレる訳にいかないの!! 分かった!?」
レイナの熱弁で渋々納得しているソーマを余所に龍聖だけは龍徳の横でご満悦だった。
「ほぅ~♪ パパ~凄いねぇ~♪ カッコいいねぇ~♪」
「そうだね♪ ヘリコプターは気に入ったか龍聖♪」
「うん♪ とってもカッコいいのぉ~♪」
っと先程からテンション高く喜びまくっている。
そんな我が子が可愛すぎて龍徳の顔がだらしなくなっていた。
『はぁ~癒される~♪うちの子世界で一番可愛い~♪』
龍徳達は、世界の度から戻った後、世界中の至る場所に拠点となりえる物件を抑えていたのだった。
それは、当然日本でも同じで、資産運用の一環として各地の物件を買い占めたのであった。
交通手段として現在。以前購入した大型クルーザーだけではなく様々な大型車両を始めヘリコプターや自家用ジェット迄購入してしまうのだから信じられない程、株と新たなビジネスで儲けていたようだ。
そして、資産運用の一環として富士の樹海近くのホテルを買い取って航空局から認可を受けて屋上にヘリポートを設置したのだった。
その場所から北の結界石までは直線で6㎞の距離。
一歩富士の樹海に踏み入れると全身強化を行い富士の樹海を駆けたのだった。
現在、巨人サイズとなったナツの走力は時速28㎞。
身体強化を巨人状態で5倍にまで引き上げる事が出来る様になったナツの走力は時速140㎞。
レイナに至っては、元から時速30㎞で走れる上に身体強化を7倍まで使えるのだから一般人が見たら笑い話にもならないだろう。
ソーマも強引な魔力修行で一気にパワーアップを果たし今では巨人サイズで、何もしなくとも時速40㎞で走れる上、身体強化を10倍まで使えるのだから非常識と言わざるを得ない。
っと言っても人間の体の構造上普通に使用した場合ナツの速度でさえも使いこなすのは難しいのだ。
何故なら人間は二足歩行の生き物で、足も小さく爪が鋭利ではないので、自分の速度を地面が受け止めきれないからだ。
漫画やアニメで見る様に一瞬で方向を切り返すなど普通に走っているだけでは不可能だった。
その為、身体強化を全力で戦闘に使用するには、様々な魔法を同時に発動させながら細かいコントロールをし続けないと行けないので、漫画の世界の様に簡単に使いこなせるものではない。
龍聖は、普通の小学一年生としては異常に足が速く、現在では上級生並みの速度で走る事が出来る様になっていた。
ソーマと同じで、身体強化を10倍まで使えはするが、元からの筋肉量が少ない龍聖では、精々レイナと同程度と言った感じだ。
そして、俺は、自分で言うのもなんだが・・・既に人間の域を超えている。
元から足が速かった方だが、1年前の修行と戦いを経て既に時速40㎞で走れていたのだが、現在は魔法なしでも時速60㎞で1時間以上走れるほどの走力が身に付いていた。
なので、瞬間最大の速力は時速80㎞以上だ。
簡単に言えば短距離走の世界記録の2倍ほどの数値となっていた。
そして俺も身体強化を10倍までなら普通に使う事が出来る。
今回の修行を巨大化状態で行った理由は単純で、小人化した時の戦力値の減少をどれだけ抑えられるかであった。
巨大化状態では、単純な体積比率で小人の64000倍のエネルギーを消費する。
実際は、そこまで消費する事はないが、面白い事に小人状態で100メートルの大きさの魔法を使った時の魔法消費量と巨人状態での2.5メートルの大きさの魔法の消費量が違うのだ。
こちらも良ければ読んでくださいね♪
■「そこにいる君に逢いたくて。」を新しくアップ致しましたので、宜しければご一読ください。
毎週水曜日と土曜日の朝7時に更新いたします
https://ncode.syosetu.com/n0341hc/
■「勇者撲滅! 2度目の人生はハッピーエンドで!」もアップしていますので宜しければご一読ください
https://ncode.syosetu.com/n6920gm/
火曜日と金曜日の朝7時に更新します。11月分まで予約してあります。




