小さな小さな 大冒険!136
「幸せそうな顔しやがって・・・こっちは大変なんだぞ・・・ゴクリ・・・それにしても・・・本当にスタイルが良いな・・・」
クッっと目を瞑って自分の服を脱いでナツにかけた。
それに気が付いたのかナツが意識を取り戻し、自分の姿に慌てて龍徳から背を向けたのだった。
「もももも・申し訳ございません!何度も醜態をさらしてしまい・・・本当に申し訳ありません。」
「いや・・・謝る事はないけど・・・俺も男だから・・・そろそろヤバい。」
そう言ってナツに疲れの浮かんだ顔で笑顔を向ける。
「そそそそ・そうですよね! 私の身体など見る価値もありませんし・・・龍徳様のお目汚し本当に申し訳ありません。」
「いやいや・・・ナツほど綺麗な人に裸で迫られたら俺の理性がヤバいって事だよ♪」
「私・・・そんなに綺麗ですか?」
「なに言ってんだよ♪ ナツほど綺麗な女性なんてめったにいないだろう? レイナ君もだが。2人共本当にキレイだから、あまり俺を信じないでよ♪」
「それって・・・でも・・・龍徳様が・・・まさか私などに欲情してくれたなんて・・・」
「今回は本当にヤバかったよ♪ ナツが失神しなかったらナツを抱かなかった自信がない♪」
それを聞いてナツが自分の胸を抑えながら龍徳から目を背けた。
『それって・・・私が意識があったら・・・最後まで・・・あぁ~何て勿体ない事を・・・ん? 私・・・どうしたのかしら・・・いつもなら・・・こんなはしたない事・・・あれ・・・何で?・・・龍徳様だからなの?・・・でも・・・龍徳様になら・・・嫌じゃない・・・それどころか・・・龍徳様と・・・』
「・・・つ! なつ!・・・ナツ!!」
っと先程から呼ばれていたが、やっと気が付いて返事をする。
「は・はい!」
「どうした?何か考え事か?」
「い・いえ!ちょっとボォ~っとしてしまいました♪ それよりもどうされたのですか?」
「取り敢えずシャワーを浴びてナツが着替え終わったら次は精霊の話をする。」
「そ・そうでした! では・・・お言葉に甘えさせて頂いて・・・」
っと立ち上がるがヨロメイて龍徳に抱き着いてしまう。
「あっ・・・」
龍徳の服を肩にかけているだけで、露わになった胸を龍徳の顔に押し付けてしまう。
「だから・・・マジでヤバいって言っただろう?」
「もももも・申し訳・・・ンン・・・ン~・・・」
慌てて離れようとするナツを捕まえて強引にキスしてしまう。
『た・龍徳様から・・・キスして下さるなんて・・・嬉しい・・・』
そして、熱のこもったキスを終えると
「悪いが本当に今は抑えきれる自信がないから・・・次やったら知らないからな・・・」
「私はかまいません・・・」
龍徳も余裕がないからシャワーを浴びて貰っている間に自分の欲情を抑え込もうと思っていたのに襲われてしまい悪いとは思ったが、これで気を付けてもらえるならとキスをしただけで警告のつもりだったのだが・・・
「な・なに言ってんだ・・・」
予想外の言葉に慌ててしまう。
「そんなに我慢されなくても・・・私は龍徳様なら・・・」
そんな事を言われてしまえば、心が揺らいでしまう。
「馬鹿な事を・・・言ってないで・・・良いから風呂に入るんだ!!」
少しきつめの言葉でナツに言い放つ。
「そ・そうですよね・・・・私がどうかしておりました・・・」
っと少し悲しい顔で、風呂場へ歩いて行く。
『マジか・・・ナツがあんな事を言うとは・・・』
「はぁ~・・・マジ勘弁してくれ・・・」
ヨロヨロっとベッドに歩くとそのまま倒れ込んで眠りについてしまう。
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