小さな小さな 大冒険!128
レイナの嵐のステージだけは、小人状態で行ったのだが、龍徳の指示通りのステージを用意したレイナとしても普通に生活する為に凄まじい魔力を消費し続ける必要があった。
ハッキリ言ってステージの中では、最悪の環境。
複数のトルネードによって気圧の下げられた世界は空気が薄く。
天空からいくつもの雷が降り注ぐ。
凄まじい風速は、小人状態を痣家笑うかのような威力で、気を追抜けば一気に吹き飛ばされてしまう。
それだけではなく砂や小石を吸い込んだ竜巻などは触れるだけで、その身を切り裂かれてしまう。
そんな中ソーマは・・・
「グルル・・・わ・吾・・・死ぬかも・・・」
っと竜巻に巻き込まれズタボロにされていただけではなく、その身に雷を浴び続けていた。
その結果、龍徳が言っていたレイナの方が強いとのセリフを現在噛みしめていた。
「ヒィィィ~・・・し・死ぬ・・・」
ナツはナツで、魔法障壁を併用して切り刻まれる事はなかったが、落雷から身を躱しては、竜巻に吸い込まれ吹き飛んでいた。
一旦ステージを終了して限界を超えて魔力を注入。
「グワァァァ~!! そ・それ以上は・・・もうやめるのだぁ~!!」
っと苦しむソーマに
「からのぉ~♪」
っと嬉しそうに笑顔を向ける龍徳がいた。
「ギャァァァァ~!!もう・もうダメだ・・・」
っと白目をむいて倒れてしまう。
それを見たナツとレイナが引きつった笑顔で
「「や・優しくしてくださいね・・・」」
「もちろん♪」
龍徳の左右に横たわる2人の美女のお腹に手を置いて2人を押さえつける様に魔力を流し続ける。
「いやぁ~~!!・・・もう無理・・・おかしくなる・・・もうダメェェェェ~~!!」
「ダメです・・・そんなにかき回されたら・・・おかしくなっちゃいます・・・いやぁぁぁぁ~~!!!」
っと頬を紅潮させ、身体をビクビクさせて痙攣していた。
『う~ん・・・ソーマと同じ結果なのに・・・何故かエロイんだよなぁ~・・・』
そして、気が付くと同じ事を繰り返す。
そんな中、龍聖だけは楽しそうに過ごしていた。
「キャァハハハ~♪ 楽ちぃ~♪」
「うん・・・龍聖君には言う事がないかな・・・」
っと流石の龍徳も言葉が出ない。
何故なら・・・
ソーマの灼熱ステージで、自分の身を結界で守るだけはなく一歩踏み出す度に、高熱を上乗せさせてフレアの様に操って遊んでいたり、空中に炎の輪を作ってその中を潜り抜けて遊んでいた。
ナツの極寒ステージでも同様にナツの作りだした魔法を改ざんして雪の彫刻を作って遊んだり、アイススケートの要領で滑って遊んでいた。
一番驚いたのはレイナの嵐のステージだ。
自分から竜巻の中に入って行って竜巻の中で泳ぐように戯れ、降り注ぐ雷を手で掴んで遊んでいた。
不規則に落ちる高速で降り注ぐ雷を鷲掴みにするなど龍徳でも不可能な事を遊びでやるのだから龍徳の笑いが乾いてしまうのも無理はない。
「うちの子・・・既に世界最強なのでは?」
以前までであれば、弱点であった集中力の無さも今では意識しないでも平気になっていた。
一日24時間を常にこの状況かの中で過ごし6日が立った頃。
気が付けば、物理攻撃防御結界と魔法攻撃防御結界、さらに精神魔法防御結界など様々な複合結界を無意識に身につけるに至ったのだった。
最初こそ球状に広がっていた結界も今では、自分の肉体に薄く纏う様に自然に発動させる事が出来る様になっている。
「フン!!」
っとソーマの腹に龍徳が拳を叩き付けたが、
「フム・・・お主が言っていた事が良く分かるな・・・」
そして、ナツにも同じ様に拳を叩き込むが・・・
こちらも良ければ読んでくださいね♪
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