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小さな小さな 大冒険!!  作者: 神乃手龍
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小さな小さな 大冒険!116

思いのほか人気があった小説に驚き続編を開始させて頂きます。

当初は12月頃に続編を発表しようと思っていたのですが、少しでもご愛読いただいている皆様の事を考え、文字数は少ないですが、毎日更新する事に致しました。

どうぞ、引き続きご愛読いただきます様、宜しくお願い致します。


斜面を下り始めたその時、ハルの魔法が火を放つ。

「クッ・・・ま・魔力最大開放・・・エクスプロージョン!!」


一気にハルの魔力の半分以上を消費する魔法が放たれる。

死の大地の斜面に巨大な魔法陣が出現すると天高く巨大な火柱が出現し突如大爆発を引き起こしたのだった。


「凄い・・・ハルも成長しましたね・・・」

その魔法の威力にナツが目を見開いた。

「はぁはぁはぁ・・・時間がかかるし魔力の半分以上使うから普通は使えないけどね♪」


ハルの放った魔法の威力で斜面を下っていた魔物が吹き飛ばされて次々に崖から地面に叩き付けられて絶命したのであった。


「ちょ・ちょっと休憩・・・流石に無理な魔法を使った反動が・・・」

「お疲れ様♪ 少し休んでいなさい。」






その少し前の事・・・敵情視察に向かったソーマの姿が死の大地にあった。

「グルル・・・既に昆虫系魔物の気配が此処まで・・・だが・・・やはり外の世界から異様な魔力が感じられるな」


広大な死の大地の上空から生物感知、気配感知、魔力感知を同時に発動させ広範囲にわたって出来る限りの敵の情報を手に入れようと旋回を続けていたソーマだが、死の大地から感じられるのは、数が多いものの昆虫系の魔物だけであった。


レインベール軍の兵士たちの底上げが最大の課題だと龍徳から教わっていたナツ達は、1年前に龍徳達が去った後に龍徳に教わった特訓方法と魔道具を使って兵士たちの練兵を繰り返していた。


1年前であれば倒せなかった巨大な昆虫系の魔物だが、今では数十人で当たれば倒せるまでに成長していたのだ。

普通のジャイアントスパイダーであれば5人程で倒せるまでに成長しているが、今回の魔物はデビルズスパイ

ダーであったため、安全策として30人単位で隊を編成していた。


それを知っていたソーマは、昆虫系の魔物だけであればレインベールの兵士だけでも対応が可能だと分かっていたからこそ外から感じる嫌な気配を放っておくことが出来なかった。


死の大地の外れまで飛翔すると結界の一つだったと思われる巨大な石柱を見付けた。

「グルル・・・どうやらこれが結界石だな・・・」


以前龍徳達が見つけた結界石とは形が違い、いかにも人工物の様な円柱の形をした巨大な2本の柱の内、1本の柱が途中から砕け落ちていた。


小人状態であれば直径200メートルはあろうと言う巨大な石柱は、一周60メートル以上はありそうな程の太さがあった。

柱と柱の間隔は400メートル程、離れていて龍徳が見ていたら疑問を持っただろうが、ソーマは気が付く事はなかった。


西の結界は、作動しているから結界との境界線が可視化出来なかったが、この東の結界は、空間の歪みが見て取れた。

「グルル・・・やはり外から凄まじい魔力を感じるな・・・」

っとソーマが結界を潜ると同時に魔力探知に反応があった。


「クッ・・・」

結界を通り越した瞬間に一瞬にして周囲の木々や岩が拡大する・・・

「これは、吾が小さくなっていると言う事か?」


以前シュナイダーに操られていた時の記憶が曖昧で覚えていなかっただけで、実際には何度も経験がある。

それでも、一瞬にして周囲の景色が40倍の大きさに変わるのだから違和感しかないのは当然だろう。


小人状態で結界の外に出たソーマから見える景色は、全てにおいて規格外の大きさだ。

10メートル以上の木々は、ソーマから見れば400メートルを超える巨大な木で、5メートル程の岩でさえ200メートルを超える巨大な一枚岩に見えてしまう。


「グルル・・・なるほど・・・忘れておったが吾が眠りに着く前は、この世界の形が普通であったな。」

本来であれば人間の世界に存在していたソーマだから納得したのだろう。



こちらも良ければ読んでくださいね♪

■「そこにいる君に逢いたくて。」を新しくアップ致しましたので、宜しければご一読ください。

毎週水曜日と土曜日の朝7時に更新いたします

https://ncode.syosetu.com/n0341hc/


■「勇者撲滅! 2度目の人生はハッピーエンドで!」もアップしていますので宜しければご一読ください

https://ncode.syosetu.com/n6920gm/

火曜日と金曜日の朝7時に更新します。11月分まで予約してあります。


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