小さな小さな 大冒険!106
思いのほか人気があった小説に驚き続編を開始させて頂きます。
当初は12月頃に続編を発表しようと思っていたのですが、少しでもご愛読いただいている皆様の事を考え、文字数は少ないですが、毎日更新する事に致しました。
どうぞ、引き続きご愛読いただきます様、宜しくお願い致します。
「ソーマ様と私は最前線に向かいます! 貴方方は兵を纏め後から来なさい!」
「「「「「ハッ!」」」」」
身を翻して東門へと走り始めた。
「グルル・・・龍徳の予想通りだが・・・その中でも最悪のパターンだ・・・」
「ええ・・・早過ぎます・・・ですが・・・とうとう来たのですね・・・」
「うむ・・・その様だが・・・報告の程度とは思えんな・・・」
「っと申されますのは?」
その言葉にソーマが一旦目を瞑って言葉を放つ。
「所詮は蜘蛛と蜂の魔物であれば吾の敵ではない・・・裏にアストゥーがいるのであれば、吾がレインベール側にいる事は既に分かっておるだろう・・・」
「確かに・・・ですが!デビルズボアとデビルズスネークも数体目撃されているのですよ?」
「そうだが、以前の吾であれば多少は手古摺ったが、今の吾であれば数体を相手にしてもどうにかなる。そもそもデビルズボアは上空からの攻撃に弱い。まぁ~デビルズスネークは鎌首を持ち上げてくるから気を付けないといけないが・・・吾には毒は効かんしな・・・」
「流石です・・・それだけの魔物を・・・ですが・・・そうなると確かにおかしいですね・・・」
「そう言う事だ。確かに吾一人では被害も出るだろうが、ハーレル・ヴェーラとアナーキン・ヴェーラもいるし、ナターシャ姫もいれば被害は最小限に抑えられはずだ。」
「そうなりますね・・・シュナイダーが寝返っている事が分かっている今・・・間違いなくこちらの戦力もアストゥーに伝わっている訳ですから・・・そんな中途半端な勢力で通じないって分かっているはずですからね・・・」
「それもそうだが・・・奴には未来視がある事を忘れたか?」
それを聞いてナツがハッとする。
「確かに・・・嫌な予感がします・・・」
死の大地の崖崩れの場所へと辿り着くと次々に兵達に指示を出し迎撃態勢を整えて行く。
そして、ある程度の布陣が整った時、大量の魔物が崖崩れによって傾斜となっている場所から押し寄せてきた。
上空からは鳥獣部隊が魔法で攻撃をしながらデビルズビーの攻撃に悪戦苦闘している。
幸い速度は圧倒的に鳥獣部隊が上であった事で、被害は出ていないようだ。
そこで、ナツが拡声魔法で全軍に撤退の指示を出した。
それと同時にソーマが本来の姿へと変身し飛翔すると上空のデビルズビーに向けてドラゴンブレスを放った。
龍徳との戦いから数倍も強くなったっと言うよりソーマの場合は本来の実力が戻って来ているだけだが、何にしても現在のソーマの姿は60メートルもの巨大なドラゴンへと変貌していた。
口に光が収束されていくと一気に放つ青白い光線の一撃が、上空のデビルズビーを一瞬で掻き消すと今度は魔法を唱え始めた。
「バーニングメテオ!!」
ソーマの唱えた魔法と共に巨大な火球がデビルズスパイダーの中心に直撃し、その瞬間、巨大な爆炎が立ち昇る。
それを見てナツが拡声魔法で兵士たちに号令をかけた。
「今です!残りの魔物の駆除を!」
既に大半の魔物は燃え尽き虫の息となったデビルズスパイダーが4体と無傷の7体だけとなっていた。
上空に向けて凶悪な糸を飛ばす攻撃にさえ気を付けていれば上空からの魔法攻撃だけで対応が可能。
それを見たナツが魔物を南に誘導しながら戦う様に指示を出す。
4体の瀕死の魔物を倒した後、100名の騎士が、ナツの指示通り南へと南下しながら戦闘を繰り広げる中、報告に会ったデビルズボアとデビルズスネークが死の大地から降りて来た。
その時、ハルが率いるラビット部隊の50名とアキが率いるスクワラル部隊の150名が合流した。
機動力に優れた兎の軍隊は数が少ないものの精鋭部隊である。
アキが率いるリスの部隊は機動力が劣るものの森の中であれば無類の強さを誇っている。
こちらも良ければ読んでくださいね♪
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