小さな小さな大冒険!105
思いのほか人気があった小説に驚き続編を開始させて頂きます。
当初は12月頃に続編を発表しようと思っていたのですが、少しでもご愛読いただいている皆様の事を考え、文字数は少ないですが、毎日更新する事に致しました。
どうぞ、引き続きご愛読いただきます様、宜しくお願い致します。
「そうだ。今の吾であれば数匹程度であれば相手をする事が出来るが・・・」
「どれ程の大軍だ?」
「正確ではないが・・・大型の魔物だけで100体はくだらないだろう・・・」
「以前・・・お前が話していた化け物が100体以上だと?小人サイズで80メートル級の化け物っていっていた化け物が・・・100体以上・・・」
その数は洒落にならないと瞬時に理解できてしまう。
条件が揃えば何とか撃退できたかもしれないが、周囲に他の小人がいるとなると巻き込んでしまう可能性が高くソーマと謂えどどうしようもなかったのだろう。
「ソーマ・・・お前今・・・大型のって言ったな?」
「うむ・・・お主の思っている通りだ。」
「そうか・・・それ以外にも古の魔物が復活していたと言う事か・・・」
流石にそこまでは予想していなかった。
っとここでナツが落ち着きを取り戻したのか会話に入って来た。
「取り乱してしまい申し訳ございません。」
「落ち着いたかナツ・・・」
ナツを安心させる為に抱きしめていた手を放す。
「はい。ありがとうございました。」
そう言って続きを離し始めた。
「私もアキもハルも国民に被害が出ない様に最前線で応戦したのですが・・・」
そう言って語り始めた。
新たに立てたレインベール城で来るべき事態に備えいつもの様に兵士の練兵を行っている時だった。
「ナターシャ様!!大変です!!」
っと城門を抜け当たらに導入した鳥獣部隊の騎士が大声を張り上げた。
この鳥獣部隊とは、龍徳が残した小動物を使役する為の魔道具を取り付けた小鳥に乗った特殊部隊の一つだ。小人の世界には馬の様な乗り物が存在しない為、通常戦闘では歩兵が一般的なのだが、今後に備えナターシャに託していたのだ。
「余程の事ですね・・・」
「そのようだな。」
っとナツと一緒に兵の練兵に参加していたソーマも目を光らせた。
その騎士が、上空から飛び降りてナツの前に膝を付いてから顔を上げて話し始めた。
「鳥獣部隊で中隊長をしているトーマ・ハーンっと申します! 突然の・・・」
っと口上を述べるトーマにナツが割って入る。
「挨拶はいいから何事か申しなさい!」
「ハッ! 先日の謎の爆発の後の大地震で死の大地が崩れた場所の調査をしていたところ、死の大地から多数の魔物が目撃されました!」
「魔物とは? 大型の動物系の事ですか?」
「いえ・・・信じられない事に・・・以前ソーマ様が仰られていた・・・古来の魔物だと思われます!」
「古来の魔物!!・・・大きさは!? 何種類いるのですか!!」
「現在目撃されている魔物は、18メートル級のデビルズスパイダー、5メートル級のデビルズビー、がそれぞれ50体以上と・・・中に・・・数体の80メートル級のデビルズボアと200メートル級のデビルズスネーク・・・の存在が目撃されております。」
「そ・そんなに・・・」
「現在、死の大地を更新中のため、巨木を薙ぎ払って進軍しております!その為、まだ暫くは時間が稼げるかと思いますが・・・精々2時間と言ったところかと・・・」
「2時間・・・」
一瞬たじろぐも目に力を入れ直し激を上げる。
「全軍に通達!全ての部隊を最前線に向かわせます!」
「ハッ!」
そして、目の前の集合している1000名の隊長格を含めた練兵達にも声を張り上げた。
「至急、4大都市にも鳥を飛ばしなさい!」
「「「「「ハッ!」」」」」
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