小さな小さな大冒険!103
思いのほか人気があった小説に驚き続編を開始させて頂きます。
当初は12月頃に続編を発表しようと思っていたのですが、少しでもご愛読いただいている皆様の事を考え、文字数は少ないですが、毎日更新する事に致しました。
どうぞ、引き続きご愛読いただきます様、宜しくお願い致します。
日本でもある程度名の通った企業だからこそ、先方の有力者たちが本物である事を確認する全に長けている為、商材のプレゼンが確かであれば、予想以上に早い交渉が可能となっていた。
「取り敢えず、俺らの仕事は日本の企業へのアプローチが終わった後は、殆ど電話だけで片付くほど簡単なものになるだろう。」
「そうですね・・・それは、先日同伴させて頂いた企業で、大体理解する事が出来ました。」
「流石レイナ君だな♪理解が速くて助かる。 で、売り上げの10%が利益なので、俺達の年間売り上げ目標を240億にしようと思うが、どうだろうか?」
「えっと・・・そんなもんで済みますか?」
「ふむ・・・先日の商談が上手くいったから勘違いするのかも知れないが・・・年間240億と言ったら俺たちがお世話になっていた会社の売り上げと然程、変わらんのだぞ? それを2人でやるとなれば大変な作業だ。とは言っても頭脳労働に特化しているからケースバイケースではあるがな・・・」
『・・・これ・・・絶対いつものだ・・・はぁ~・・・好い加減、自分の優秀さ加減を知って欲しいんだけど・・・』
「えっと・・・取り敢えずは7月の中旬位迄はガンガン商談を纏める方向で良いですよね♪」
「勿論だ! 流れさえ作ってしまえば後々は各国の取引先が俺達の変わりに商談を続けてくれるからな・・・売り上げが多い程、俺達の収入が増える。そうなれば次の決戦に向けて様々なものも購入できるし、今後も何かあっても対応が楽になるだろうからな・・・」
「分かりました♪ じゃ~ガンガン行きますね♪」
「ああ♪ 俺も全力で臨む!」
『う~ん・・・全力って・・・部長の場合は適当にやった方が良いと思うんだけど・・・まっ良いか♪』
そのレイナの予想は正しかった。
初月の売り上げは、4月15日スタートとゴールデンウイークを挟んだ事で、2人で100億であったが、5月になると350億円も売り上げ、6月には400億円。そして、7月の中旬までに250億円と右肩上がりのフザケタ数字となっていた。
そんな中、7月の頭に富士を中心に大きな地震があった。
不思議な事にマグニチュードは小さいのだが、震度7もの大きな地震であった。
幸いにも富士の樹海を中心にした地震で、一般家屋への被害は最小限だったのだが、龍徳とレイナにとっては不吉な全長にしか思えなかった。
その後、ニュースやバラエティー番組で様々な報道が流れ始めた。
仲には眉唾物の話もあったが、龍徳達には無視できない内容であった。
富士山の近くで目撃された巨大な生物の話や関東近郊で撮影された龍の写真。
夏が近いせいかUMAと呼ばれる未確認生物の目撃情報が相次いでいた。
どの写真もハッキリと写っている訳ではないが、龍徳とレイナにとっては真剣にならざるを得なかったようだ。
そして、7月18日。
富士山の噴火の予兆があるとニュースで報道された事で、龍徳は嫌な予感を覚えたのだ。
そして、その予感は的中する事になる。
全ての準備を終え龍聖の夏休み直前の最後の登校が終わり迎えに行ってからナツ達と過ごした別宅の屋敷に向かうと仲間以外は進入できないはずの敷地の中から生き物の気配があったのだ。
「神谷部長・・・これ・・・」
「ああ・・・この反応は人間だな・・・気を抜くなよ・・・龍聖も頼むぞ♪」
「はい!」
「あい♪」
今では、空気を吸う様に気配探知をする癖が付いたレイナと龍徳は屋敷の1㎞前から気が付いていた。
最初は何かしらの動物かと思ったが、敷地の近くに来るとハッキリと感じる事が出来た。
屋敷へと続く巨大な門をリモコンで開けると静かに車を進ませていく。
そぉ~っと車を降りて気配がある方へと気配を消しながら近づいて行きレイナに指で指示を出す。
『俺が先に行くからレイナ君はフォローを頼む!』
『了解!』
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■「勇者撲滅! 2度目の人生はハッピーエンドで!」もアップしていますので宜しければご一読ください
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