小さな小さな大冒険102
思いのほか人気があった小説に驚き続編を開始させて頂きます。
当初は12月頃に続編を発表しようと思っていたのですが、少しでもご愛読いただいている皆様の事を考え、文字数は少ないですが、毎日更新する事に致しました。
どうぞ、引き続きご愛読いただきます様、宜しくお願い致します。
放って置いたら殺していたであろう動物はライオン、虎、水牛、カバ、サイ、豹、ジャガー、熊、蛇、ゴリラやチンパンジー・・・そして、像に至っては爆発呪文を放って殺そうとしたのだった。
通常の人間の大きさで5メートルのランスは小人状態では200メートルもの大きさだ。
そうなると小人状態でも巨人状態の半分の力を発揮できるようになった龍聖は、単純なランスでさえも100メートルものランスを瞬時に何十、何百と発現できる事を意味する。
これはもう極滅級・・・否、神級の魔法と遜色がない。
巨人状態であれば、爆発の余波も何とかなるが、小人状態で使用されたら全員巻き込まれてしまう事は火を見るより明らかだ。
そして、いくつかの秘境を渡っている最中に龍徳が魔法の範囲指定を使えるようになった。
これは、簡単に言えば魔法の遠隔操作だ。
本来、一旦はなった魔法を操作する事は出来ないのだが、何度も練習を繰り返す中で、放った魔法の一部の魔力を糸状に細く伸ばす事で、放出後でも遠隔操作が可能となった。
これは、さらに繊細な魔力操作が必要なので、レイナも龍聖も練習をしているが、習得には時間がかかりそうだった。
この操作を使えば半径50メートルの爆発範囲を任意で10メートルでも20メートルでも爆発の途中で消滅させる事が出来る。
旅の最初から、今後に備えて練習をし続けて早3ヶ月。
全員の弱点を克服し龍徳達の修行を兼ねた旅も終わりを迎えたのだった。
そして、4月になり龍聖も晴れて小学一年生となった。
以前、龍徳に似て負けず嫌いの龍聖が保育園の運動会で、身体強化を使って周りを驚かせたことがあって以来、いつもヒヤヒヤさせられていたが、小学一年生となった龍聖は世界を旅して回った事で、大きく成長していた。
元から普通の子供とステータスが圧倒的に違うので、手を抜かないとシャレにならないのだ。
簡単に言えば小学一年生の50メートル走の平均タイムが11.3秒だとすると龍聖は8.7秒程で走ってしまう。
これは、小学4年生の早い方のタイムなのだ。
保育園を卒業したばかりの一年生が出せる速度ではない。
ここに2倍の身体強化など使用されてしまえば高校生並・・・否、アスリート並みの力を発揮してしまう事は想像に容易い。
万が一本気で身体強化などしてしまえば、野生の猛獣が野放しになっているのと何ら遜色がない程の強さである事は間違いないのだ。
未だ、身長が低くランドセルに背負われている様な子供が、そんな事をしてしまえばあっと言う間に世間にさらされてしまう。
どんなに強くなったとしても精神的には未熟な子供なのだ。
だからこそ、力の使い方を徹底して教え込んだのだが、今の龍聖は周りの子供と同じ様にパワーをセーブして動けるようになっていた。
これを見て安心した龍徳達は、莫大な資金で今後必要になるであろう建物や乗り物を始め様々なものを購入していくのだった。
世界中を旅した事で新たな友となった人脈をもフル活用して日本では手に入らないであろうものまで手に入れた。小さいものはレイナに収納して貰い大きいものは龍徳が管理する。
今までであれば収納しきれなかったであろう大きさのものでも旅をした事で、増えた魔力のお陰で収納しても魔力が減る事がない程の魔力量となり魔力の自然回復力が増加していた。
そして、会社を辞めた龍徳とレイナは新たに貿易会社を設立して、世界中で知り合った有力者や富豪達のコネを使って日本の企業相手に大きな商談をミックスアップさせていく。
要は、隙間産業なのだが、世界をくまなく回った龍徳とレイナにとっては日本でタイアップ出来る企業が喜びそうな商材をいくつも確保していたのだ。
4月15日にスタートした会社は、初月から売り上げ好調で、日本の企業へとアポを取ってからテレビカメラを使用して現地の有力者や富豪と連携を取って直接交渉を持ちかける。
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