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リーゼと踊り終わったウィルバードは王座に座り、ベルとハンスを見つめていた。


ベルの手はとても暖かかった。腰に手を回すと、ムニッとした弾力と柔らかさで、ダンスが好きなのだろう、目はキラキラと輝いて見えた。


その後、ベルの言葉でリーゼとも踊ることになってしまった。確かに美しいリーゼだが、誘うような目つき、仕草が気に触る。


踊り終えると、ベルはハンスと踊っていた。

真面目一本の自分とは違い、ハンスはオシャレで話もうまくて女性に人気がある。ベルもハンスと居る方が楽しいのではないかなどど、自分らしくないことを考えてしまう。


ベルが戻ってくると、今度はマーフィー公爵がやってきた。妻と子供2人が一緒にいる。


「ベル様、これは私の妻と子供たちです。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。」


「まあ、かわいいお子様たち。こちらこそ、よろしくお願いいたしますね。」


挨拶を交わしていると、男の子が体制を崩し、ジュースをこぼしてしまった。それがベルのスカートの裾と女の子の胸にかかった。


「いやー!!私のドレスー。。お兄様のバカー!!」


泣き出す女の子と平謝りのマーフィー夫妻。


慌てて拭き取るが、やはり汚れは残ったままだ。


すると、ベルが女の子の前に屈み、頭に飾っていた花を一輪とって女の子の胸に飾った。


「うふふ。これで汚れなんて目立たないわ。お名前を伺ってもいいかしら。」


「ぐすん。?マーシャです。」


「マーシャさん、私とお揃いは嫌かしら?」


「うっ、嬉しいです。ありがとうございます。」


「お兄さんのお名前は?」


「エルヴィンです。大切なドレスを汚してしまい、申し訳ありません。」


「まあ、丁寧な謝罪をいただき、こちらこそ申し訳ないくらいだわ。気にしないでと言っても気にしてしまいそうね。。そうだわ、じゃあお詫びに一曲踊っていただける?」


そういうと、エルヴィンを連れて中央に向かう。音楽が始まると、手を繋いでニコニコと踊っていた。





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