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「お久しぶりです、ウィルバード皇帝。本日はお時間を作っていただき、ありがとうございます。」


「いや。こちらこそなかなか来られなくて申し訳ない。何かお困りのことはないだろうか?」


「とんでもない。タリスさんにもみなさんにも本当に親切にしていただいております。こちらは日差しも穏やかで、空気も新鮮で、とても居心地がいいところですわ。」


「冬になると雪と寒さで大変ですよ。ベル姫にも苦労をかけるかもしれません。」


「まあ。実は私、雪を見たことがないんです。寒いのは心配ですが、少しワクワクしますわね。」


食事をしながら、2人の会話が続いていく。これまで女性とのこうした会話は無駄な時間だと考えていたウィルバードだが、意外にも居心地が悪くないのが不思議だ。


「そういえば、歓迎の宴を開いてくださるとか。」


「ああ。予定では10日後に主だった臣下と家族を招いてパーティーを開くこととなっている。いかがかな?」


「ありがとうございます。喜んで出席させていただきますわ。」


フランク王国ではこうした催しに姫たちはほとんど出席していなかったと聞いていたので、ごねられるのではと考えていたのだが、あっさり了解されて少々拍子抜けしたが、面倒にならなくてよかったとほっとしたのだった。

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