よる七日
友達の家に泊まった
夜になって寝ようとしたが、空がやけに明るい
本当に夜なのか?
何かが壊れてるような気がして
目が覚めてしまった
しかし壊れてるのなら仕方がないと
無理矢理寝ることに
仰向けで寝ている僕の左耳にぷ〜んと虫
左耳を下にして寝る
右耳にぷ〜んと虫
右耳を下にして寝る
おでこにぷん!と虫
いや、もう滅茶苦茶じゃん!
飛び起きると窓の隙間から青空がこっちを見ていた
いや、もう滅茶苦茶じゃん…
友達に
「何か壊れたんかっていうほど青空だよ」と伝えると
「壊れたんでしょ」
と言ってまた眠ってしまった
なるほど
じゃあ太ももにでっけえカナブンがくっついてるけど
これも壊れてるんだな
そうなんだな
履いていたステテコをそっと脱いで
カナブンを包み込み
窓から放り投げた