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リセマラして頑張る異世界奮闘記  作者: フルーツポンチ侍
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リセマラランキング

その後もスマホさんに色々な事を教えてもらった。


俺のスマホさんの性格は良いとは言い難いが、なんやかんや言って協力してくれているので助かる。



『この世界に召喚されたのはあなたを含めて約10万人。その一人一人が自分で選んだキャラクターとして活動します』


「10万人!? 俺と同じ状況の人がそんなにいんのかよ!?」


『ハイ、そして召喚されたプレイヤーの皆さんは【善】と【悪】との2種類のに分けられ、雌雄を決するために潰しあってもらいます。最後に残っているプレイヤーのがどちらかにより雌雄は決します。ちなみに、あなたのは【悪】です』



機械的な声でリアルな話をされた。


スマホさんの話によれば召喚されたプレイヤーは約10万人。


プレイヤーは【善】と【悪】に分けられて血で血を洗う潰し合いをしなければならないのだそうだ。



「戦う…潰し合う…だとしたら俺は真っ先にリタイアだろうな」


『何故そう思うのですか?』


「だって俺以外の他のプレイヤーも強力なチカラを手にしてるんだろ? だとしたら俺みたいなビビりが勝てるわけないって」


『……めでたい考え方ですね。もしかしてあなた以外のプレイヤーが全員、あなたと張り合う能力だとでも思っているんですか?』


「え…違うの?」


『魔剣持ちのあなたと同等に張り合うプレイヤーがゴロゴロいるわけないじゃないですか。なんのためのリセマラだったんですか? 考える事を忘れたチンパンジーですか?』


「………確かに」


スマホさんの言葉にぐうの音も出なかった。


『そんなに自信がないなら次に【リセマラランキング】の事について触れておきましょうか。自分のチカラがどれ程なのか具体的な順位を聞けば不安も払拭されるでしょう』


「リセマラランキング??」



ーーーーーーーーーー

ーーーーーーーーーー



『リセマラランキング』


リセマラのできるゲームになら必ず存在するそのランキングは、どうやら今回の異世界召喚でも存在しているらしい。


スマホさんの話によれば、召喚された俺たちプレイヤーは一人一人順位付けがされていて、それはキャラとしてのステータス&性能、さらにレベルで決められているらしい。


また、10万人分のキャラは居ないのでキャラの重複も大いにあるらしく、その場合は“個体値の差”で優劣が決まるらしい。



リセマラランキングにおいて最も重要なのはレア度…何故なら星3のキャラがどれだけレベルを上げても星5や星6のステータスには遠く及ばないからだ。


つまりリセマラランキングとは、最初になんのキャラを選ぶかのランキング。


確率“0.099%”と“0.001%”の狭き門を引き当てた幸運なプレイヤーか、もしくは俺のようなリセマラ廃人が高ランカーに位置づけなれるランキングとなっている。



ーーーーーーーーーー

ーーーーーーーーーー



鼻歌を草原に響かせて、上機嫌に俺は歩く。



『ずいぶんとご機嫌ですね』


「当然だ、今なら空も飛べそうな気がする」


『【飛行】の能力を持っていないのでそれは無理だと思いますが。自信が持てたようなので何よりです』


「いいや今の俺に不可能はない!! なにせ俺は…」



さて、先にリセマラランキングについてを説明したが、ここでいよいよ俺のランキングの発表しよう。



魔剣騎士イツキ・ヒカルのリセマラランキングは………




【8位】




これが高いか低いかは他の人の主観に任せる。


が、個人的にはトップ10入りもしている事だし満足している。


だからこその鼻歌だ。


俺より強い奴が7人いるみたいだが、俺より弱い奴は10万人近くいるんだぞ!?


10万人中のトップ10、確率にすれば1万人に1人という事だ。


自分より下にいる多くのプレイヤーを見下せるこの高揚感、まるで神様にでもなった気分だ。


これで満足していない方がおかしい。



「よし決めた、このまま天下でも取っちゃうか!? 俺の上にいる7人を蹴落として俺が10万人のトップになってやるよ!!」


『あなたより上には【悪】側のプレイヤーもいるのですが?』


「そんなの知るか!! 俺は新世界の神となる!!」


『またもや馬鹿丸出しの発言ですね…そしてウザいです。これならビビりまくってたさっきまでの方が良かった気がします』




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