あなたの存在
暗い部屋の窓の外で
空が大粒の液を流す。
大きな騒音が 何かを奏でている。
この風景を、鼻がつぶれるくらいにぴったりと窓にはりついて見ていた。
この雑音が愛おしかった。
「ずっとこのままでいたい」
しかし、しばらくすると上から光が差し込んできた。
光がだんだん広がり、私の目を細めていく。
ああ、
ああ、どうかお願いだから、
「「やまないで!!」」
私は震えた。とても怖かった。
でも、
それでもなお、降り注ぐ"あなた"の姿は、
私の顔をさらに歪ませていき、
最終的に、私の姿はその暖かさに耐えきれずに
…消失した。