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片思い中の先輩配信者と同棲することになりました。

若干甘めの内容です!よかったら感想ください(切実)


登場人物

星奈せな

ある事務所に所属する配信者。麻雀ゲームをメインに配信を行う。キラキラした歌声と天真爛漫な性格が魅力。


美代みしろ

浮世離れしたルックスと圧倒的知識量がうりのオカルト系配信者。星奈と同じ事務所の先輩。心霊スポットや廃墟を巡るVlogをよくあげている。


登場人物


星奈せな

ある事務所に所属する配信者。麻雀ゲームをメインに配信を行う。キラキラした歌声と天真爛漫な性格が魅力。


美代みしろ

浮世離れしたルックスと圧倒的知識量がうりのオカルト系配信者。星奈と同じ事務所の先輩。心霊スポットや廃墟を巡るVlogをよくあげている。




ーーー


『事務所の近くに住みたいな』


星奈の何気ない一言から美代との同棲は決まった。

美代にとって星奈は気の置けない可愛らしい後輩だった。

廃墟や心霊スポットへと足を運び、家を留守にしがちな自分の代わりに家の家事や掃除までしてくれるとまで言ってくれた。

しかも、2人で住むから家賃は折半、ここまで都合の良い話があっていいのかと思ったほどだ。

恋人同士でもないし、自分の好きなお姉さんタイプでもない、ただの後輩。

なにも気にすることのない異性との同居だ。美代は即座に了承した。


星奈の思いなんて知るよしもなかった。



ーーー

同居して数週間。


お互いの生活リズムを崩すことなく、数日に一回食卓を一緒に囲む程度の暮らしが続いていた。

美代は不思議だった。

星奈は気が回りすぎるほどに自分の世話を焼くのだ。

散らかったままのオカルト雑誌を古い順に並べ、お気に入りのグラスで美代が飲みたい時はすぐに洗って渡す。

僕がやるから、と止めようとしても、ちょうど暇だからとテキパキと家事をこなしてくれる。

下心などは感じられない。

ほんと当たり前のように身の回りの世話をしてもらい、申し訳なさも感じつつ日々は続いた。



ーーー


星奈はずっと美代に惹かれていた。


好きなものに対していつも目を輝かし、やりたい事は即座に行動に移す。

彼は心霊やオカルトめいたものに囲まれながら、人との交流も絶えなかった。

羨ましかったし、引っ込み思案な自分にはないものを持っている気がした。

ゲームの大会がきっかけで数時間彼と話した時、彼は自分の趣味を興味を持って聞いてくれたのが嬉しかった。

オタッキーな話さえ詳しく聞かせてと楽しそうに聞いてくれて、この人になら、自分を打ち明けれると思ったほどだ。


一緒に住むことを提案したのも半分はもっと一緒にいたいと思ってのことだった。


全国の心霊スポットや廃墟に忙しなく行ってしまう美代を引き止めることはできない。

それでもせめて彼の帰る場所に自分がいたい。

彼の物に囲まれて、暮らしたい。

そんな思いが心の奥であった。単純な『好き』を伝える勇気を持てない自分だけど、美代にとって心地良い帰る場所を作ることならできると思い行動に移した。



ーーー


星奈が仕事を終わらせ帰ってきたある日の夕方のことだった。


『ただいまーってあれ、美代さん?』


暗いリビングには美代はおらず、慌てて脱ぎ捨てた様子のシャツやズボンが散らばっている。

食卓机の上には『新しい廃墟に行ってくる!』と書き殴ったメモがあった。

美代が突発的に出かけることは日常茶飯事だった。


『もう、せめて片付けくらいはしてくれないと-』


星奈は慣れた手つきでズボンをたたみ、タンスにしまう。

シャツに手をかけた時、畳もうとした手が止まった。

今まで恥ずかしくて手を握るどころか、美代の腕や肩を触ったこともなかった。

ふわりと跳ねる髪にも。


シャツには少し汗の匂いと廃墟の埃くさい匂いが染み付いていた。

誰にも見られていないことを確認すると、星奈はシャツをそっと鼻に近づけた。

美代の香りに、存在に、包まれているような気分。

この気持ちは打ち明けられない、自分はただの後輩だ。

でも今だけは。大好きな美代の香りに包まれたかった。彼に触ることはできなくても。


星奈がシャツの匂いを嗅いで数十秒たった時だった。


『ごめん!忘れ物してた。僕の予備のカメラ知らない?!ってあれ?!』


息せききって美代がリビングの戸を開けた。星奈は驚きと今見られているこの状況の恥ずかしさで、動くことができなかった。


『星奈ちゃん、それ、僕のシャツ?』


美代はただ不思議だった。なぜ彼女がこんな行動に出たのかが。

当の星奈は、見られてしまった恥ずかしさと、美代がこの行動を咎めず優しく聞いてくれたことの申し訳なさ、恋心が彼に知られる恐怖で目頭が熱くなっていた。


『ごめんなさい。私、ずっと美代さんが好きだったんです。」


赤くなった顔をシャツで隠しながら星奈は呟いた。


『でも好きだなんて言ったら美代さんを困らせるから、私言えなくて、でも好きな気持ちが抑えられなくてー』


涙が溢れてきた。拒絶される恐怖で身が震えたその時、そっと腕を掴まれた。


『こっちこそ、気づかなくてごめん。』


星奈が美代の方を向くと、いつものまんまるな目が優しくこちらを見ていた。


『星奈ちゃんがこんなに気にかけてくれてたのに、ただそれに甘えてた。僕のこと本気で好きになる人がいないって半分本気で思ってた。』


美代は顔を近づけて呟く。


『僕をこんなに求めてくれてありがとう。今度は僕が君に恩返しするから。』



星奈の片思いがようやく両思いに変わった瞬間だった。


好評だったら続きも書くかもしれないです。何か感想などありましたらドシドシ送ってください!

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