悪役令嬢の主人公ムーブ6 わたくしの手作り料理は一味違いましてよ!
※今回は、手作り問題ネタです。
デリケートな話題なので、小話ナシの地の文のみの短いエッセイ風です。
他人のエッセイはお口に合わない方は、無理をしないで、閲覧の際はご注意を。
ライバル役のヒドインの手料理は、大抵危険な違法薬物魅了に汚染されている。
コレはテンプレ。
異世界では常識。
知らない奴はニワカ。
対して、主人公ちゃんの手作りは、激うま。
知識チートでの差し入れは、定番ですわ。
古の少女マンガで、運動部のヒーローに、ヒロインちゃんが、レモンのはちみつ漬けを差し入れしているシーンを見た覚えがある。
(だいたいタッパーに入っている)
ヒーローが指をひょいっと突っ込んで、そのまま蜂蜜の海に溺れているレモンを摘んで食べるという場面が、印象深かった記憶がある。
たぶん図書館とかで見たからタイトル不明だが、「蜂蜜とレモン!ふおおぉ、なんかオシャレで大人っぽいっ!!」と記憶に残った。
——きゃあああああっ!! 今考えてみたら、なんて恐ろしいことをっ……。あ、あ、有り得ませんわっ?! ——
素人管理の殺菌処理が怪しいタッパーで、非加熱食品の差し入れ。
洗ってない手を直に突っ込む、その所業。
時間をおいてはまた突っ込むし、チームメイトにまで手を出され横取りされる始末。
現代人の感覚では、あまりにも、ときめきがない描写だ。
練習着は半袖だったような気もするが、せめて、夏場でないことを、祈るばかりだ。
他人の握ったおにぎりは、食べられないと言われて長いが、良く知らない女の作った手作りお菓子を、あなたは、食べられるのか?
友人や親戚、地域の集い、複数人での花見会やピクニック、ホームパーティ等での、一品持ち寄り(手作りでも市販品でも可)的な会合の場で、友達の友達的な繋がりの薄い相手からの、差し入れ。
そういった状況ならば、初対面の相手の持ってきた食べ物でも、有り難く口に出来るタイプの人間だ。
全く問題ない。
あるいはBBQやタコパ、鍋パなど、その場での調理が会合で初対面の参加者がいる。
これも全く問題ない。
有名人への食べ物関係の贈り物は、禁止されていることが多い。
あるあるな恐怖体験エピソードを、耳にしたことはないだろうか。
一切手を加えていない市販品でさえも、管理状況によっては、品質の劣化などが起りえるというのに、手作り品は本当に危険なのだ。
体液や髪の毛爪などの嫌がらせとしか思えない異物混入が、非常に多いらしいという話には、耳にするだけでも、そのあまりの悍ましさに震える。
両想いになれるおまじない的な発想からか、スカトロ趣味の押し付けなのか、彼・彼女らの犯行の動機なんて知りたくもないが、本当にキッツイと思う。
改めて、聞こう。
良く知らない女の作った菓子が、食えるか?
ヒドインちゃんの作った菓子を食う状況が、全く理解出来ない。
「これ、この間のお礼ですぅ」で受け取ってしまっても、口にする勇気がない。
王子やその取り巻きって、有名人だよね!?
魅力や毒以外でも、口にしたくない、出来ない理由ってあると思うんだ。
これで小話書こうとしたら、どうしても、生理的に無理な描写になったから、今回は地の文のみのエッセイ風味で、どうか、勘弁して欲しい。
婚約者の黄薔薇姫の手作りを、城に持ち込む時には、必ず検査が入るから、安心だね。
飛行機やコンサート、スポーツ観戦等の検査も、ちょっとめんどくさいけど、安心のためだからね。
これから暑くなるから、熱中症、食中毒、ヒドインの手料理には、気をつけてね!!
めでたしめでたし