表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
45/49

45話

 カレーを食べた後の予定は、レクリエーションである。まあ、適当にボールとか使って遊ぶだけだ。学習とは。


 俺は林間学校で使っている施設から、サッカーボールを取り出す。男士はサッカー、女子はドッジボールをするようだ。発想が中学生から変わってなくない?


「はぁ⋯⋯めんどくせぇ⋯⋯」


 そうボヤくと、俺の背中に強めの衝撃が。何事かと思い振り返ると、そこにはドッジボール用の柔らかいボールを持った白澤が立っていた。


「ほら、元気出そ!今からサッカーなんでしょ?」


 白澤は肩まで伸びている綺麗な黒髪を一つに結び、小さなポニーテールを作っている。目も爛々と輝いており、楽しそうなのが伺える。

 こういう女の子のちょっとしたヘアアレンジって、なんかこう⋯⋯グッとくるんだよなぁ。さすが学校一の美少女。何やっても可愛いの流石だわ。


 しかし、俺にモチベーションを持ってサッカーをしろと?無理だろ⋯⋯。


「サッカーのどこに元気が出る要素あんだよ⋯⋯。てか何、白澤はドッジボール楽しみなわけ?」


「ドッジボールが楽しみっていうより、クラスのみんなと遊べるのが楽しみなんだよ!天城くんもクラスに溶け込むチャンスじゃない?」


「集団競技は苦手なんだよなぁ⋯⋯」


 俺はどちらかと言えば、テニスや卓球などの個人競技の方が得意だ。サッカーやバスケで良い思いをした記憶が無い。


「へぇ、そうなんだ。いつも自分のこと成績優秀!運動神経抜群!才色兼備!みたいに言ってるのに、サッカーとかは苦手なんだね」


「なんか知らんが、パスとかがこっちに回らねえんだよ。だからつまんねえ」


 そう。別にサッカーもバスケもゲーム自体が苦手な訳では無いのだ。ただチームワークというか、そういう事において俺はとんでもないデバフが掛かるんだよな。ワンマンプレイでもある程度は勝てるんだが、ある所からチームから除け者みたいになる。


 その事を白澤に伝えると、白澤は口をひくひくさせながら苦笑いしてた。なんで?


「天城くんはまずチームプレイってものを意識しようか⋯⋯」


「まぁ流石に本格的に部活やってるやつだと、俺と同じくらいまでは出来るからな。ワンマンじゃ限界あるし、チームプレイって意見には賛同するんだが⋯⋯。なんで俺だけ仲間外れにされるんだ?」


「普段の行いなのかなぁ⋯⋯?あ、そうだ!応援するついでに、なんで仲間外れにされるか見ておいてあげるよ!」


「別にそんな事しなくても良いんだけど⋯⋯?⋯⋯はぁ、分かったよ。なるべくチームプレイを心がけてみますよ」


 なんだか面倒なことになってきたな。


 ただ今回の相手クラスは、例のカスサッカー部員がいたクラスだ。折角白澤も見ていてくれるみたいだし、ここは格好よく勝ってみるとするか。


 はは、俺も案外ちょろいな。白澤が応援してくれるって聞いただけで、こんなにやる気になるんだからさ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ