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あなただけしか愛せない  作者: 眠れない子
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私の選択

巡る不倫…


次はきっと私が浮気されるよ…

ずっとそう思ってる。


だって、私だけ幸せになるなんて

おかしいもの。

「行って来まーす!」


「忘れ物ない?気をつけてね!」


「はーい」



この春、中学生になった息子は毎朝張り切ってる。

とても、楽しそう♪



…みんなも、新しい4月が始まってるかしら?…

…みんな、頑張ってね…

…そんな調子のいい話はないか…

…私がそんな事思う事すら、いけないよね…



…ごめんね…

…ごめんなさい…

…あなた達を思わない日は、ホントは1日もない…



「なんだ?毎日張り切ってるなー、健は、あははは」


「俺も出るよ」



「はい、行ってらっしゃい 忘れ物ない?」


「あぁ…朝から黄昏るなよ 1日もたないよ」


私、美由紀は、驚いた!

鈍感なはずな夫の勝が、私の心の声を聞いた?



「美由紀、今日はなるべく早く帰るよ」

「行って来ます!」


そう言いながら、私にハグをした。




私たら夫婦には、秘密がある。



これから、秘密のお話をしようと、思います。




よく、不倫はお花畑とか言うよね?


やってみた事ある?

どうする?旦那より全部、愛してくれたら?


んな、完璧な結婚なら、あたしも

お花畑って言ってたんだろうな。

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