第6話 転生王子は圧迫面接に挑む
今回は1960文字と少し長めです。
上手く分けられなくて...すいません>"<|||
時間がある時に読んでくださったら嬉しいですo(≧o≦)o
今、現在、ライアン=ジェームズ=ロージェントは3歳にて、優男の皮を被った鬼畜悪魔と圧迫面接をしています。
社畜時代につけたスキルで表面上は平静を装っているけれど、背中とかはもう冷や汗ヤバいです。
いや、絶対、普通の3歳児だったら大泣きしているレベルの圧だよ!?
宰相さんわかってる!?
相手3歳児だよ!?
ん?何でこんな状況なのかだって?
時は少し遡る
∇ ∇ ∇
メイドさんに家庭教師を頼んだ次の日、いつも通り朝起き、着替え、運ばれてきた朝食を食べた。
そこまでは普通だ。
その後図書館に行こうかと思ったがメイドさんの一人がこの後お客さんが来るって言ってきた。
誰なのか聞いたらエドワード=シェーファー様と言われた。
名前聞いても誰だそれって感じでま、いっかと思って椅子に座って待っていた。
そこまでも特に問題ない。
そしてそのお客さんがメイドさんの案内で入ってきた。
30代後半位の男性で女性が好みそうな優男って感じの風貌だ。
そこまでもよかった。
「殿下と二人きりになりたいから外で控えていてくれ。」
「かしこまりました。」
二人きり?
初対面なのに?
と思ったがメイドさんも普通に出ていくって事は余程信頼のおける人なのだろう。
そしてそのまま観察する
「お初にお目にかかります、第一王子殿下、私はエドワード=シェーファーと申します。この国の宰相をやっております。」
宰相か...。
若そうだしこの歳で宰相って相当優秀なのだろう
強力な後ろ盾のないただの王子である自分と比べたらこの人の方が権力も影響力もあるよね...
マナーはまだ学んでないから分からないけれどここはきちんとした態度で接さないと
でも王子であることはかわらないからあまりへりくだった感じはだめだろうし...
「はじめましてシェーファー殿、俺はご存知だと思うが第一王子のライアン=ジェームズ=ロージェントです。本日はどの様なご用件でいらっしゃったのでしょうか?」
「メイドから第一王子殿下が家庭教師を所望していると聞いたのでその事について伺いたく...」
そういった瞬間彼の纏う空気がガラッと変わった
全身を押しつぶしてくるような圧だ
・・・だが、これくらい...
∇ ∇ ∇
「おい!水野!この書類は終わったか!」
「すいません、まだ先程貰ったばかりですので...」
「これだから無能は!さっさとやれ!」
「今自分の担当している案件が...」
「先に上司が言ったものをやれ!無能がッ!」
「ですが優先順位が...」
「お前が終わらせないと俺が帰れないだろうが!グズが!会社のお陰で生活できている身で!」
毎日の様に終わらない様な量の書類を片付け上司に罵倒され、理不尽に上司の仕事を押し付けられて...
上司が行きたくないと言った嫌なクライアントの嫌味やクレーム、文句を受け...
終わった後は強面の社長との面談があって...
毎日が地獄のようだった
...そう毎日が地獄のようだったんだ
∇ ∇ ∇
毎日、これより少し弱い位だが圧を受けていたんだ
圧だけでなく理不尽な横暴も嫌味も
これだけだったら耐えられる
そして最初に戻る
∇ ∇ ∇
今、現在、ライアン=ジェームズ=ロージェントは3歳にて、優男の皮を被った鬼畜悪魔と圧迫面接をしています。
耐えられるって言ってもねぇ
耐えられるっちゃ耐えられるけど冷や汗がヤバい
早く答えよう
「はい、所望しています。」
声が少し弱くなりそうだったが、今までと同じようにはっきりと
「理由を伺っても?」
んんー、どう答えよう
...この人には嘘言ってもバレるだろうし
そのまま答えるか
「・・・自分が生き残るためです」
すると目の前の優男の皮を被った鬼畜悪魔は目を見開いた
そしてその圧をといていった
失敗だったか?と思って訊く
「何か...?」
すると少し黙り込んだ後声を出す
「・・・いえ。さようですか...。」
「で、家庭教師の件は?」
「...最高レベルの教師をとりそろえましょう。」
「...ッ感謝します。」
「いえ、...あと、殿下がご希望された科目に加え、暗殺学、心理学、毒耐性を加えようと思いますがよろしいでしょうか?」
暗殺...毒...、不穏な言葉が聞こえたが...。
まあやっておいて損はないだろう
「よろしくお願いします。」
「かしこまりました。では明日、教師の紹介をしに伺います。」
「わかりました。」
「では失礼します。」
ふぅぅー
緊張したー
下にある☆をポチッと押して頂けると作者はとても喜びます。
感想、ブックマーク、評価、もらえるととても嬉しいです。
感想は全て返信させてもらいますヽ(=´▽`=)ノ
少しでも気になった方はよろしくおねがいします!!