第10話 転生王子の社交界デビュー②
時間がある時に読んでくださったら嬉しいですo(≧o≦)o
「殿下、そろそろお時間です。」
「そうか、今行く。」
社交界デビューか...緊張するなぁー
メイド長にマナーを叩き込まれたけれど、実践はまだあまりないから不安なんだよなぁ
そう考えているうちにもう扉の前についてしまった
「「第一王子殿下の御入場!!」」
え、まだ心の準備ができていないんだけど...
扉開いちゃったし...
そのまま突っ立っているわけにはいかないので堂々と会場に入場する
メイド長にも合格貰ったし、あれだけ練習したのだから大丈夫だろう
貴族達は俺の歩く道をあけて貴族の礼をしている
いやぁー、怖い怖い
でもこの場で考え事できる余裕があるってことは俺の神経もあの家庭教師たちに鍛えられ図太くなったのだろう
うわッ、宰相と目があっちゃった...
にっこり微笑んでいるけどその笑みにもなんだか寒気がするんだよなぁ
えーっとそのとなりに座っ...見なかったことにしよう
俺の義母...名前は確かシャルロット=ケイルト=デ...なんちゃらかんちゃらさんだ。
名前すごい長いから言うの面倒だし取り敢えず元公爵令嬢で統一しよう
その隣に座っている人は見なくてもめっちゃ威圧感だしているから分かるわ
よし絶対顔を合わせないように、挨拶だけしたらできるだけ離れた所にいて人脈を作ろう
国王陛下の近くにいたほうが人脈は作りやすいだろうけれど...うん、嫌な予感しかしないし元公爵令嬢さんを刺激したくないしね
そして国王陛下の前につく
えーっと初めて国王陛下に会う時は跪いて頭を下げ、『面を上げよ』と言われたら返事をして、ゆっくりと上げて話すんだよな。
できるだけ優雅に跪く
「面を上げよ」
「はッ」
ここもできるだけ優雅にやる
で挨拶の言葉はメイド長が用意してくれた言葉を言う
「国王陛下、お初にお目にかかります、臣、ライアン=ジェームズ=ロージェント参りました。国王陛下におかれましてはご壮健なようで何よりです。」
何故「臣」なのかは疑問に思っていたが自分的には初めて会う人に息子って感じで会うよりは気が楽だからいいし、メイド長も考えがあってこうしたんだろう。
「我が息子なのだからもっと楽にしろ。ライアン、よく来た。10歳の誕生日そして社交界デビュー、とてもめでたく思う。今後は共に国を支えていこう。」
息子...
そういうことか!
公の場で息子に堅苦しい挨拶をされたら周りに不仲だと思われかねないから国王の方から「楽にしろ」と言ってくることになるか
そのためにメイド長は...
普通の子供だったら喜ぶところだけど中身42歳のおっさんが初対面の人に「父上」はねぇ
「私には身に余るお言葉誠にありがとうございます、父上。」
「なにを、宰相や他の者たちからそなたの優秀さは聞いておる。」
元公爵令嬢さんの視線が怖いです
確実に殺気が混じってるから
こんな所で言わないでくれ!
これ以上死亡フラグ増やしたくないしここらへんで話切り上げて下がろう...
「過分な評価ありがとうございます。では御前から失礼...」
「折角の社交界デビューなのだし、そなたの椅子を用意させるから隣にいたらどうだ。」
いや、もう椅子運ばせてるし...それにこれ俺断れないよね...
元公爵令嬢さんの視線が怖いよ...
美人に殺意をもって睨まれるって...
はあー
この後の時間にも嫌な予感しかしないのだが...
もう、早く部屋にかえりたい...
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