4.昨日入学式でもう転校生が来たらしい。
時間がない!!
今日分けてもう一つ投稿することにします…orz
「良かったね。同じクラスでしかも隣の席。凄い偶然だ。」
言い方よ…偶然じゃないだろ絶対。…キノセイカナ。
そうですね〜。と、適当に流す。
「何を考えているの?」
んー、ナンデモナイヨ?
「授業が楽しみだなと思っていたのです。」
「授業か。そういえば選択授業があったよね。どれを受けるのか決めたの?」
「私は剣術と魔法実技を受けたいと思っています。歴史や魔法座学などはどうも性に合わないのです。カインは何にするのですか?」
「同じものを。」
「それは、わざと合わせる。という意味でしょうか?同じ授業を受けたいのであれば私が合わせますよ。剣も魔法もできますから。」
「それもあるけど、歴史は王宮でここで習うよりかなり深いところまで教え込まれている。どうせなら剣や魔法を上達させたいと思っていた。もし違うものを選ぶなら変えようと思っていただけさ。」
将来やりたいことが何なのかによって選択する授業は変わってくる。
メリオラのような選び方の場合は、騎士や魔法剣士。
魔法実技と魔法座学なら魔術士や魔道具製作士。
歴史やその他(外交、経済学など)の授業を受ける場合は宰相や女官を目指す者が多いのだ。
気づくと、教室の中はほとんどの生徒が登校していた。
令嬢はカインを見てきゃあきゃあ言っているが、誰も話しかけようとはしない。
(カインはモテそうだな。凄い美形だし…)
カインがこっちを見て蕩けるように笑う。ドキっとして顔を背けてしまう。
カインは可愛いしかっこいい。守りたいな。と再び思うのだった。
扉が開き誰かが教室へと入ってくる。
「おはよう。殿下、それにメリオラも同じクラスか。」
黒く短い髪に黄色い瞳。童顔だが、背はカインとほとんど変わらず、少し低いくらいの少年___ジードだ。
彼は騎士団副団長の息子で、幼い頃に何度か会って遊んでいる。
「おはよう。ジード、初日から遅刻ギリギリとは感心しないね。」
「そうだぞジード。騎士団は時間厳守なんだ。初日からこれとは、先が思いやられるな。」
カインに続いて私も注意する。
「ゔっ、今日の剣術の授業が楽しみで眠れなかったんだよ。それで、夜、素振りしてたら寝坊しちまって…。」
「…それが理由?」
うわぁ、カインの威圧が凄い…。
「っ!…明日からは早く来るようにするよ。」
ビビるなよジード…。将来騎士になるんだろ…?
教室へ先生らしき人が入って来たので私達は着席する。
ジードは少し離れた窓際の席のようだ。
教室の前に立った先生は、茶色く肩まで伸びた髪を後ろで結んでおり、瞳の色はグレーだった。背はカインよりも高い気がする。
「おはよう。私はこのクラスの担当になった、ラニス・リスタードだ。王宮では補佐官をしていた。
突然だが、転校生を紹介する。昨日入学式で転校と言われてもパッとしないだろうが、まあそこは気にしないでくれ。」
そう言ってラニス先生は、扉の方へ声をかける。
入って来たのは、真っ白な髪に赤い瞳。背は160cmくらいの少女だ。肌は透き通るように白く、目が大きい。
綺麗で、どこか幼げな容姿は、みんなの目をひきつけた。
彼女は、赤く潤った唇を開いた。
「はじめまして。マリア・ローズと申します。」
「彼女は平民の学校に通う予定だったが、魔力が高すぎるために急遽こちらへ通うことになった。平民だから言葉使いは大目に見てやってくれ。」
マリアの挨拶に続いてラニス先生が紹介する。
平民ということはステラ様のおっしゃっていたひろいんなのだろうか?けれどひろいんさんは一月後に来るはずでは?
ちらっとステラ様を確認すると、驚いた顔で固まっていた。
紹介を終えたラニス先生は教室を出て行った。
マリアはキョロキョロと見渡した後、こちらを見つめスタスタと歩いて来きて、堂々とした態度で言った。
「はじめましてメリオラ。私は将来カイン様の妃となる者です。気軽にマリア様と呼んでくださいな。」
「「「は?」」」
マリアの言葉にメリオラとカイン、ジードは呆けた声を漏らした。
言葉使いが悪いどころの話しじゃないだろう。
入力がこんなに大変だなんて…
次何時に投稿するかは未定です…22時にはできる…といいなぁ…
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