21-①
投稿止まっていてすみませんっ!
しばらくは短い話を連日更新していこうと思っています。
ほんとすみません_|\○_
「本日から授業を受けられる方がいらっしゃいますので、改めて説明などをさせて頂きます。私は社交ダンス担当教員のクトラと申します。ダンスは1曲毎にペアを変え、余ったご令嬢は1曲終わるまで見学になります。」
先生は、軽い説明を終えた後、補足したり、質問に返答をした。
余るのは私とマリアの留学が理由である。
元々比率は同じだったのだ。それが、私達が入った事により人数バランスが崩れたのである。
「それでは初めてください。」
先生の合図によって曲が始まり、それぞれがペアを組み踊り始めた。
私はどうしようかしら…
困っていると、自分に近づく気配がある。
「私と踊って頂けませんか」
そう言って手を差し出したのはルクだった。
「はい。喜んで。」
手を重ねて、私達は空いている場所へ移動すると踊り始める。
身長が近いので踊りにくいかと思ったが、そうでも無い。
余裕が出来たので、踊りつつも軽い会話をする。
「ルク殿下はダンスがとても上手なのですね」
「そりゃあそうだ。皇子のダンスが下手だと、それだけで困る事が多いからな。小さい頃から叩き込まれてるんだ。」
「それもそうですね。私も公爵令嬢だからと厳しく教わった覚えがあります。」
そう返事をすると、ルクは目を細めて笑った。
「だから貴女はリードが上手いのか。リードする側のこちらの難しい所への負担が軽くてとても踊りやすいよ。」
「そうかもしれませんね」
本当はダンスは男性役の方が得意だからこそリードできるのだが、言わない。
無駄な説明はいらないの!
ふと、マリアが心配になったので探すと、余ったようで見学をしていた。
曲が終わり、互いに挨拶を交わすと次のパートナーを探す。か、すぐに他のペアを組んでしまったようで、私は余ったので見学をする。
ちなみにルクはマリアの元へと向かった。
曲が終わり、ペアが変わる。
余りは私とマリアである。
「難しいのね」
「…そう、ですね。皆さん交代が早いです。」
軽い会話をして沈黙。
その後会話をする事もなく次の曲に変わる。
また私達が余る。
そして沈黙。
「私達。歓迎されていませんね。」
沈黙を破ったのはマリアだった。
私も感じていた事である。
人間関係は難しい。
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