15.
今回短いです!
投稿遅れたのにごめんなさいっ、、
「侵入者です。王宮に突然アルビノの少女が現れてリオラを出せ、と。」
アルビノの少女…リオラって、マリア??
「王宮に侵入を許したと言うのか?」
「その、どうやら侵入にはラニス様が絡んでいるらしく…」
「そうか、捉えてここへ連れてこい。傷一つ付けるなよ。」
報告した者は返事をするとすぐに立ち去っていった。
(マリア…)
「アルビノの少女とは、君の友人なのだろう?」
私は頷く。
不安だ。なぜマリアがここに来れたのかも分からないが王宮に侵入するなんて下手をすれば殺されるのに…。
セラは、そんな不安を拭うように話す。
「大丈夫。聞くとラニスもいるようだから万が一にもならないよ。」
ラニスとは先生の事だろうか、
「ラニス…先生、ですか?」
「ああ。そうだな、ラニスはウェルニア王国に滞在していたがカリオン王国の貴族なんだよ。
公的には、優秀な者を派遣し合いお互いの研究など学習内容の共有と友好関係をアピールするものだが、実質人質交換だな。それでラニスはウェルニアに行っていたんだよ。まあ、戦争を起こしてしまった今、アピールも意味を成さないしウェルニアに残ってはラニスは立場が危うくなってしまう。だから戻るよう伝えたんだ。もちろん、こちらに来ていた者は返したよ。」
私も知らなかったのは、知らせてはラニス先生の立場が難しくなるのと信用の問題があるのだろう。王族ならともかく貴族ならば最悪の場合だって考えられるのだから。ウェルニア貴族との壁だって出来てしまう。
私が思考を巡らせていると、再び扉が叩かれる。
セラが返事をすると、先程とは違う声が返ってくる。
「ラニス様とマリア様を連れてまいりました。」
「入れろ。」
扉が開いた途端、マリアがこちらへ飛び込んでくる。
私はマリアを抱きしめるような形で受け止めた。
(一週間前にも同じことをしたような…)
マリアが泣きながら声を出す。
「リオラぁ、無事でよがっだでずぅ。」
泣き続けるマリアを宥めながら私はラニス先生に挨拶をする。
「ラニス先生、お久しぶりでございます。このような形で御挨拶する事をお許しください。」
「構わないよ。このような状況だ、気にしないさ。」
ラニスが力を抜くように促す。
セラとラニスは公務的な話をするようなので私はマリアに話しかける。
「マリア、どうしてここに?」
「私、友達がリオラしかいないんです。一人嫌だったんです。」
いや、そういう事では無いだろう。
「それに、リオラが心配で居ても立っても居られなくなって。」
「心配してくれてありがとう。でも、どうしてラニス先生は連れてきてくれたの?」
そう。他国の者が簡単に王宮に連れてきて貰えるとは思えないのだ。
「私、転生者なんです。」
「そうでしょうね。」
「即答!?って、知ってたんですか!?」
マリアは知らないと思っていたのか。まあ聞いてないし。
「何となくね。」
私は流す。
「そう、ですか…」
少し落ち込んだ素振りをするマリア。
「??」
「あーあ!私の悩みなんだったんだろー!知られてるなら隠すことなかったじゃん。私何を背負い込んでたんだろー!!」
突然大声を出すので驚いてしまった。
マリアは知られてはいけないと思いずっと一人で抱えてきたのだろう。それはそうだ。転生者なんて言っても頭がおかしいと言われるだけだ。信じた者がいたとしても面白半分で誘拐するのがほとんどだろう。
まあ、これはステラの話を聞いた時に考察していた事だ。万が一があるのだから。
ずっと隠してきた事を私に明かしたマリアは相当勇気を使ったのだろう。それを私は何も聞かずに受け入れた。だから気が抜けたのだろう。
微笑ましくなって思わずマリアの頭を撫でてしまう。
「という事は乙女ゲームという事も?」
「まあ、大体は聞きました」
私は笑いながら答える。
「え、という事は私がリオラを攻略してると知っていてあんな対応していたんですか?!」
私を?どういうことだろうか。
私が訳が分からないという顔をしていると
「もしかして、メリオラ様ルートがある事知らなかったんですか?」
「私るーと?そんなの聞いてないわ、カインかジードかラニス先生かはーれむえんどしかないのではなかったのですか?」
「それもありますが、裏ルートでメリオラ様もあるんですよ。私はメリオラ様狙いで裏ルートを攻略しようとした訳ですし、」
という事はステラ嬢は嘘を言っていたのだろうか?
いや、嘘は言ってない。ただわざと伝えなかったかステラ嬢知らなかった。
そしてマリアは説明をはじめた。
おとめげーむの全てを。
乙女ゲームの内容説明はカットします。
今までに入れてきたので、入ってない事については入れていく予定です。
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