12.
なんか自分で何て打とうとしたかわからくなって混乱๑๑
タイトル思いつかなかった_(:3」 ∠ )_
どれだけの人を斬っただろう。
私の周りに敵騎士はいなくなった。
己の手を見れば人を殺したのだという事実が嫌でものしかかってくる。
誰かが私を呼んでいる。それは分かるのにその方向を見る気力が無いのだ。
殺す事に馴れてしまった事への罪悪感が、頭の中でぐるぐるまわっている。
息が苦しい。体の力が抜ける。
「リオラ様っ!!」
私の名前を呼ぶ声と腕を掴まれた感覚がぼんやりと伝わってくる。
そこで私の視界は暗転した。
夢を見た。最近ずっと見る夢だ。
人々が私を見て魔王と罵る。
私は何も悪い事をしてないのに。
そんな感情が流れ込んでくる。
視界は変わって、目の前に男の子が立っていた。
少年から青年になりかけている歳くらいの男の子。
オレンジかかった金色の髪、山吹色の瞳。私はこの男の子を知っている気がする。
その子と私は話をしていた。でも、何を言っているのか、何を話したのかは分からなかった。
声が聞こえないのだ。でも、話しているのだけはわかる。
なぜか涙が出てくる。止まらない。男の子も泣いている。
「_______っ!」
何かに追われる様な感覚に私は目を覚ました。
何を見ていたのか、上手く思い出せない。
頭がぼんやりとする。
「リオラ様!!」
誰かが抱きついてくる。
白い髪に透き通った肌、女の子らしい可愛い声…
抱きついてきた人がマリアだとわかる。
「どうして、ここにマリアが…」
私は何があったのか思い出そうとする。
そして再び罪悪感がこみあがってきた。
息が苦しい。
マリアが必死そうに話しかけてくる。
「リオラ様。しっかりしてください。」
しっかり?私は罪を犯した。どうして冷静になっていられようか。
「何をそんなに悩んでいるのですか。リオラ様は罪なんて犯してません。」
私は人殺しだから。人を斬る行為に躊躇いが無くなってしまったから。馴れてしまったから。
「リオラ様の命を敵ですよ?斬って何が悪いんですか。」
でも、結局死んだのは向こう側。殺したのは私。私が攻撃して殺した。
「あなたは、なんのために戦っているのですか?」
それは…国を守るため。家族を守るため。
「あなたが助けなきゃ、助けられる人も助けられません。」
でも、でも殺さなくても良かったのに。私にダメージが入ってでも無力化させてれば
「リオラ様は騎士ではないのですか?騎士なら手加減なんてせずに正々堂々と戦ってください。」
私は、ただ、
「それに、リオラ様の無事を祈る人の事はどうでもいいのですか?カイン様やジード様、リオラ様のお父様にお母様。私だってリオラ様が大事なのです。メリオラ様が無事なら、他のの犠牲なんていいのです。もっと自分を大切にしてください。自分が生きるために倒すんです。みんなを守るために殺すんです。それの何がいけないと言うのですか。」
そんなのは、ただの屁理屈だ。
「屁理屈の何がいけないのですか。リオラ様だって屁理屈です。騎士が手を抜いて戦って、誇りを踏みねじっているのでは無いですか?それとも、やっぱりリオラ様は騎士ではなかったのですか」
私は騎士だ。国を守る剣。
「じゃあ、殺さないようになんて手加減やめてください。騎士なら国を、私達を、騎士の誇りを守ってください。」
私は守ってる。守ってるはずだ。
「守ってません!全然守ってません。戦死は騎士にとって名誉なこと。それをリオラ様は否定している。」
…否定?名誉を?
「そうです。騎士なら心を守ってください。でないと、死んだ騎士が浮かばれません。」
騎士なのに。
騎士なのに私は…倒しておいて経緯を払わず、あろう事か懺悔していた。
正々堂々と戦っていなかった。
みんなの気持ち…
気付けばメリオラの瞳には光が戻っていた。
マリアは安堵する。
「メリオラ!!」
そこへお父様が入ってきた。
「メリオラ。もう頑張らなくていいんだ。お前はもう充分活躍した。だから」
「お父様…。心配をおかけして申し訳ございませんでした。
でも、もう大丈夫です。私はまだ戦います。
私は、騎士ですから。」
私は笑う。お父様はどこか寂しそうだ
「そうか。だが、1度ゆっくり休むといい。この少女…マリアと言ったか。マリア嬢を学園まで送り届けてやってくれ。」
「はい。お父様、ありがとうございます。送ったらすぐ戻ります。」
お父様は「ゆっくり休めと言ったろうに」と笑いながら言ったが、その後強く頷くと、「お前の好きにするといい」と送り出してくれた。
マリアを後ろに乗せて馬を飛ばすこと4日。
王都へと戻った頃にはもう日が沈んでおり、一旦家で休む事にした。
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文章力ほぼ皆無ですが、よろしければ応援して下さると嬉しいです。
次回の投稿は9月14日の9時頃にしたいなと思ってます。午前と午後で2話投稿できるとなおいいのですが…




