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メルディの災難

ブクマ感謝です!

人物紹介にアウィーとウィリーのグリッド家を追加しました(忘れてた)

川辺から離れてメルディはお腹を撫でる。

早くこの(ぬこ)を安全な場所で休ませてあげたいんだけど道解らないんだよね。さっき聞けば良かったけど聞く前に消えちゃったしどうしよう。


横に立っているミミットベアを見上げると目が合う。

「…あの、屋敷のある場所、知らない?」


解るかなぁ〜。首を傾けながら聞くとミミットベアも大きいウサギの頭を同じ方向に傾けている。

その反応にどうしようかと思っていると足元でミミットが「ピィ」と鳴いたからそっちを見た。


ミミットは森の方に走るとこっちを振り向いて止まる。そしてミミットは大きい足をタンタンと地面を叩いた。

ん?もしかして案内してくれる!?

そういえばミミットと初めて会った場所は屋敷から近かったよね!期待を胸にミミットに駆け寄るとまた走り出しだから付いていった。



ミミットを追いかけながら茂みに苦戦しているとミミットベアが私を下から体を持ち上げる。ミミットベアの柔らかい胸筋を背もたれに、ミミットベアの太い腕に座っている形になった。突然の視界の高さに思わず感嘆した。

おおー!すげ!


両手でお腹を支え揺り籠にしてもミミットベアの腕が太くて安定している。これは案外いい乗り心地かもしんない!


足を邪魔にならない程度にパタパタしていると、少し先にいるミミットの耳がピーンと立つ。

野生動物か、人か?もしかしてさっきの気持ち悪い大人の仲間?

見上げるようにミミットベアを仰ぐと同じく耳を立てながら前歯を剥き出しにして「ギィィ」と唸り始めた。怖いけどいい加減慣れたわ。


するともうすぐそこに人がこっちに一目散と走って草木を薙ぎ払いながら結構なスピードでこっちに来る。その顔は見知ったファインだった。


「メルディィィィイイ!」

「お兄ちゃん!」


迎えに来てくれたんだ!

思わず嬉しくて前のめりになるが警戒しているミミット親子と剣を構え今にも斬りかかろうとするファインに慌てる。

「お兄ちゃん待っ――」

「アイツだ!あの子供がさっきミミットベアに襲われてたんだ!」


兄の後ろで私達に指差して叫ぶのは頭に血が滲んださっきの気持ち悪い顔した大人の男の一人だった。


「気持ち悪い人!」

「き、きも?!」


何故か向かってきたファインがショックを受けた顔して勢いが落ちる。リュートが少し離れた場所に立っており、その横で男が何か叫んでるけど何で一緒にいんの?!て言うか生きてたんだ!良かった!

そんな事を思った瞬間お腹の中で飛び跳ねるように猫が暴れる。いてぇ!!


お腹のシャツが縦横と動きながら「シャー」とか「ギャア」とか猫が暴れて私の腹に痛みが走る。慌てて落ち着かせようと手を当てるとビクっと飛びシャツの胸元から顔が飛び出て私の顎にヒットする。いてぇえ!


「「猫?!」」

「!!」


涙目になりながら下を見ると呆気に取られたファインと目があったが猫が暴れて余裕がない。絶対お腹がヤバイ事になってる!マジいてぇ!

気が付くとミミットがミミットベアの肩に乗っている。その瞬間重力がかかり浮遊感が体を支配した。


「ギャァァァァァア!」

「みぎゃぁぁぁァァ!」


思わず猫と共に叫ぶ。何故か木の上に上がり木々の間を走りながら森の上を飛んでいた。

Gがかかる!Gがかかるよおぉぉお!!


遠くからファインの叫ぶ声が聞こえた気がしたがそれどころじゃなかった。ぬおぉお?!どこ行くのぉぉぉお!?




数分か、数十分か…時間の感覚は判らないがどっかの地面にミミットベアは降りった。

上下に揺さぶられたもんで足に浮遊感が残っててふわふわする。

猫もショックだったのかシャツから顔を出しながら大人しくなっていた。


「…ここ、どこ?」

頭が重い、満身創痍だ。

ミミットベアに運ばれながら崖の隙間に入っていくと、下に枝や枯れ葉が大量に散乱して巣のようにも見える。

え?巣?


ミミットベアはドサっと座ると、私が座っていた腕も下ろす。自然と私も下におりる事になったのだが足に力が入らなくてへたり込んだ。


周りを見ると暗い洞穴で、辺りに木の実や食べかけやら種とか落ちて生き物が住んでる気配がする。そして目の前には落ち着いて寛いでるミミット親子…。


どうやら、御宅に招待されたようです。

なんでこうなった。


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