従者
評価、ブクマありがとうございます!
「あの…私、選ぶ前に全て知ってから判断したい…です。
今ここで選択したら後悔しそうなので…良いですか?」
シスターにいつも通り話した方がいいのかマルコさんがいる手前敬語で言ったほうが良いのか迷いながらいったら変になった。
伺うようにシスターと目が合うとシスターは笑って頷いた。
マルコさんも笑みを浮かべたまま賛同してくれる。やった!
「そうですな、今すぐに決断をすることではありません。
それに3日振りに起きたのですからまずは体調を整えましょう。」
「え?3日振り?」そんなに寝てたの?!
「そうだ、どれだけ心配したと思ってる。
魔力切れをおこすまで無理して…なかなか起きないからリンダが大変だったぞ?」
リンダが大変?何が大変だったの?!
リンダ…凄く泣いてたし私のせいで傷ついた?!
3日は予想外だ。
「ごめんなさい。」
項垂れる私にファインが頭を撫でる。
「まずは落ち着きましょう。暫くここの部屋を使って生活をしてください。
そしてメルディさんに年若い従者がお付きになられたので気軽に何なりとお申し付けください。」
どういう事?
と聞く前にマルコさんが両足を揃え片手を腹に当て綺麗なお辞儀をした後パンパンと2回手を叩く。すると扉からノックが聞こえて少年の声が聞こえた。
「失礼します。」
入ってきたのはイケメンのあの赤髪の少年とリュートとリンダだった!!?えっ!?なんで?!
年若!え?えぇ?!
「え?えぇ〜…え?」
絶句して「え」しか出てこないどゆこと?どうゆう事?
赤髪の少年は澄まし顔で、最悪な出会いが嘘のようだ。
その後ろでは髪を綺麗に結い上げたリンダがロングスカートのクラシックメイドの服を着てニコニコこっちを見て上機嫌に笑っていた。可愛い。
リュートは赤髪の少年と同じ執事服を着ているがタイとブローチが色違いだ。お揃いかよ。似合うけど…。
表情が薄い中『なんで僕まで…』と言う顔をしている。これはリンダに巻き込まれたな…。
『従者』と言われなかったら「衣装でも借りたの?コスいいねーー!似合う!可愛い!可愛い!可愛ぃぃぃい‼」とテンション跳ね上がってはぁはぁ絡んでただろうに…。
あれ?なんでこんな事に?て言うか私が従者になりたい。
呆然とベッドの上で目を見開いている私にシスターがクスクスと笑う。
「リンダちゃんがどうしてもメルディちゃんから離れたくないという事だったので一緒にここで住むことになりました。ジーブ様にも快く許可を頂けましたし。
それで折角だから色々学ばせて頂くことになりました。それもその一環ですよ。」
だからってなんで私の従者扱いになったの?
「シスター、なら私も働きます。」
「ふふ、ダメです。」
声は弾んで愉しそうだけど反対された、何故!
「その事も含めて今日の夜にお話しましょう。
メルディちゃんが知りたかった事も今の事もその時に全部お話します。
今は起き上がったばかりですし現状の心の整理も必要でしょう?それまでゆっくり休んでくださいね。」
「シスター、その話し合いには俺も勿論参加して良いんですよね?その前に色々言いたい事が沢山出来たんでちょっと顔貸してください。」
一体何の話し合いか解らないけど確かに頭を整理したい。
そんな事を考えているとファインが笑いながら伺っていた。結構ファインはシスターに対して砕けた物言いをするよね。仲良いなー。
「あら?勿論ダメですよ?女の子同士の話し合いに男性が入るなんて無粋です。
それに女性に対して誘い方がなっていませんね、0点です。と言う訳でお断りしますね。」
そしてシスターは口調は優しいのにファインに毒舌だ。いや、たまに愉快犯な気がするから、からかってるのかな?
「シスター、2日前にもそう言って男爵の屋敷に籠ってましたよね。俺達が孤児院の後始末で奔走してる時に!」
「人聞きが悪いですよ、私は男爵様にお誘い頂いてたのです。手続きとお話等で私も忙しかったのです。
まぁ…仕方ない子ですね、ジーブ様。開いてるお部屋お借りしても宜しいですか?」
「はい、勿論です。」
マルコさんは微笑みながら了承する。
「そうだわ、リュートとトリヴィス君も一緒にいらっしゃい。リンダちゃんはメルディちゃんと一緒にいてあげてくださいね。」
「はい!かしこまりました!」
リンダは元気よく言い、シスターは二人の男の子に対して手招きする。
ファインは口を尖らせながら立ち上がり私の頭を一撫でしてシスターの後に続く。
なんとなく不満気にしているその表情が少し、子供か年相応に見えた。
ぞろぞろと部屋から出ていったシスター達を見送って私はリンダとお喋りすることにした。
次長くなる予定。




