元凶
考えていた展開が少しずつ変わって遅くなりました。
出来るだけ2、3日以内にあげていきたい。
あと前の41部に出てきた女の子、アリアーゼの特徴に『髪から尖った長い耳』を追加しました。他は変わらないです。
赤髪の少年と対峙してリンダが助けを呼ぼうとすると、轟音が響き声が掻き消された。
教会の方から水が襲って建物が倒壊したのだ。
はぁぁぁあ?何!え?!津波?!!この辺海でもあんの?
いや海が有っても意味分かんない!!
赤髪の少年含めて唖然とする。
この赤髪の少年の仕業かと見ると、我に帰ったように顔を歪めた。
「…な?まさか…俺は―…。」
赤髪の少年はバッと後ろに飛び林の中に入り駆け出した。
「え、あ!ちょっと!」
一体誰で何だったのか良く判らないが少年からしても予想外な出来事みたい。一難去ってまた一難、もう何が起こってるのかさっっっぱり解らーーーーん!
とりあえずはリュートとリンダで話し合う。
「リュート!大丈夫?」
「大丈夫…それより…。」
丘から下を見るとエルビンス男爵が乱入してきていた。なんか混戦しててどういう状況かよく判らない。
「僕たちも下に行こう!」
私とリンダは頷いて急いで緩い坂から下に降りていった。
「シスター!これは一体―…っ!」
俺は襲撃者をのしながらシスターに話しけると轟音が響き壁が壊れる。
次から次へ一体何だ!?
『私に続けぇ!』
壊れた壁向こうから男の叫ぶ声が聞こえる。
だから何だ!続くな!帰れ!!
俺は苛立ちながら壊れた壁の方を見ると身なりの良い貴族っぽい男性が剣を掲げると5人こっちに駆け出して来た。
新手か?!
周りに居た奴らも新しく来た奴らは想定内なのか驚いてない。ある程度昏倒させたが5人はまだ立っている。俺達は新しく来た襲撃者に備えた。
「ダリル!新手だ!気を抜くなよ。」
「わかってる。」
「あらあら、後で請求しなくてはね。」
シスターの困ったような声が耳に届く。まるで誰か知ってるかのような口振り…。
言い様のない不信感が胸に、ざわめく。
まさか、シスター?元凶は、貴女ですか?
そんな考えが過ぎる間に敵は近付いて来る。
だけどシスターから視線を外さなかったらシスターと目が合った。
シスターはあら?っときょとんとした表情したあと口元を手で隠して笑う。
あ…、絶対わざとだ…。
わざと口に出したんだ、あの人ぉ〜…。
伊達に付き合いは長くない。
シスターの猫被る性格の裏くらい知ってる。
て言うかその被害に主に遭ってきた。
やってきた貴族っぽい人含めて6人の男達は襲撃して来た残りの男達に攻撃を仕掛けた。
まるで俺達は味方だぞ、と言いたげなように。
ダリルはその通り攻撃を留まった。
だけど共闘は避けるように武器を構えながら俺の背中に来る。
確実な味方はお互いしかいないから妥当な判断だろう。
シスターの近くにはリーダーらしき貴族の男が話しかけていた。
やっぱり知ってる人だったか…。
男の声は大きく「助けに参りました!」とか何とか話しかけている。警戒しながら耳を傾けた。
「シスター・ローザ、火の手が上がったと聞いて驚きました。ですがもう大丈夫です、私が後は何とか致しましょう!」
「あらあらエルビンス男爵、今朝ぶりですね。
お気遣い有難うございます。ですが、大丈夫です。
ある程度、計算通りですから。」
「―っ、へぷっ」
ドサっと倒れた音が辺りに響く。それだけで周りが一瞬で静かになった。
「「え?」」
「なっ!ランハルト様!!」
俺とダリルは一拍おいて同時に声が漏れた。
近くで戦っていたさっき来たっぽい男は貴族の名前を叫ぶ。
展開に追いつけなく働かない頭でさっきまでの事を反芻した。
帰ってきたら教会が燃えてて、庭に来たらシスター戦ってて半分再起不能で、少し減らしたら誰か解らない野郎が恩恵で孤児院の壁崩壊させて助けに来たとか吐かして来て、そいつがシスターに話しかけてニ、三言会話したと思ったらシスターに殴られて昏倒した、と。あ、そう言えば『エルビンス男爵』って前に聞いた変態の貴族の名前だったな…。
こっちが困惑していると近くで戦ってた護衛らしき新たに乱入して来ていた一人の男がシスターの元に足音鳴らしながら「貴様ぁ!」と掴みかかろうとしていた。
シスターはニコニコと微笑みながら掴みかかろうとした手を避けて逆に掴み剣を腕に突き刺す。
「ぎゃぁぁあ!」
容赦無い…、容赦無いよシスター。
男もまさか剣で腕を貫くなんて思わなかったろう。周りからどよめく声が聞こえる。
ダリルが凝視したように「えぇぇぇ?」と言いながら驚いて見ている。
あぁ…そうだった。ダリルはここまで容赦無いシスターは始めてか…。
「ダリル、そんなに固まってると危ないぞ。」
「え?あ、あぁ」
周りも我に返ったのか全員お互いの攻撃を止め俺達に突撃してきた。戦ってたのはやっぱ演技か。
何人か恩恵持ちもいるようでウィンドカッターや俺も良くやる土壁や石礫が使われる。石礫を剣で弾き、風系統は土の方が強いから壁を作り対処する。
ダリルは恩恵を持ってないから守りながらの形になるが補助は俺でダリルは攻撃に出て数を減らしていく。
因みにシスターの心配はしない。無駄だから。
「ひっ!ぎゃあ、ば、バケモノ!」
悲鳴と恐怖に引き攣る声が聞こえる。無視だ無視。
そんな事をしてるとメルディとリュートとリンダが裏からやってくるのが見えた。
恐怖で錯乱して逃げ腰の奴がメルディ達に向かって駆け出した。




