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ファイン視点1

俺は急いで孤児院の教会を目指して走り抜ける。


もし、リタール家を襲った連中が襲撃してきたとなるとメルディを連れて行くのは危ないと思った。

それにリュートがついていれば大丈夫だろう。


教会には人集りが出来ており、消火にあたってくれてる人が沢山いた。

火事は他人事ではない。火が勢いづけば周りの自分の家も被害が被るかもしれない。


俺が教会を見上げ歯噛みをしていると厳つい黒のタンクトップに作業着を腰に巻いたオッサンが声をかけてきた。

褐色の肌にツルリと光沢を放つ頭部が眩しくて思わず目を細める。


あと位置も悪い。俺より頭一つ分背が高く、落ちかけた日をバックに声をかけて来たものだからもろに目に来た。


まるで威嚇するように濃い顔と男らしい太い眉根を釣り上げて見てくるが俺は悪くないと思う。


「グリッドさん!」

「…お前、今俺の頭見て眩しいと思ったろ…。」

「それどころじゃないでしょ!どうなってますか?」


グリッドさんはダリルの師匠でグリッド金物店の店長だ。名前はアウィー・グリッド。

子供は三人いるが誰も跡継ぎになってくれないと言うことで孤児院に来てダリルを弟子にとった人だ。


今の所通いで働きに出ているが、将来的にグリッドの姓を継いで孤児院を出て店に住む事になるだろう。

因みにグリッド家全員ダリルを大歓迎している。


特に女女男の兄弟で末っ子の男がダリルより5歳年上なのだが、その末っ子の長男が弟が出来て嬉しいと構い倒し、仕事が休みのときダリルに会いに来てダリルが戸惑ってたりしている、が…。


ってそんなことはどうでもいい!


「火が強くてなかなか消えやしねぇ。

水をかけても、水の恩恵持ちの奴らが頑張っても消えねぇから普通の火じゃねぇかもな。


ダリルの馬鹿が中に入っちまったが、俺もここを離れるわけにゃいかねぇし。

シスターがいるから大丈夫だとは思うが…。」


グリッドさんは筋肉の盛り上がった太い腕を組んで燃え盛る教会を見上げる。

その目には心配の色が浮かんでおり不安そうにしていた。


周りには知ってる人も知らない人も消火にあたってくれている。

その中に水の恩恵を持ってる人たちが雨を降らしているが、火は全く衰えを見せなかった。


「…グリッドさん、俺も心配なので中に入ってきます。コレ預かっててもらえますか?」

「おお、ダリルを頼むな。」

今日狩った物をグリッドさんに渡し、身軽になった身体一つで教会に駆け込む。


途中焦ったように声をかけてきて止めようとしてくる人が何人か居たがお構い無しに入った。

グリッドさんが何とかしてくれるだろう。


時間が惜しいと、走りながら土の恩恵で身体を防御し教会の中に入ると石の床も壁も煌々と燃え盛っていた。

パチパチと火がはぜる音、炎が逆巻き中で生き物のようにうねる炎。

肌を刺す熱を感じ、腕で顔を庇いながら走る。


教会も古くいつ倒壊してもおかしく無い状態だ。


中に入れば真っ直ぐ進んだ奥に扉があり、そこから孤児院に入れる。

扉が少し開いた状態だったが構わず走りながら勢いをつけて蹴飛ばし壊す。


すると教会の中とは打って変わって中にまで火が届いて無かった。

拍子抜けというか現実味が無く後ろを振り返ると、壊した扉の枠から向こうは燃え盛る炎。


かたや、広めの食堂は火の粉が飛んできても火が着くことは無かった。


え?シスターの結界とか?


出来るかは知らないが、なんか出来そうで困る。

自分の知っている中で一番強いからだろうか?


しょうもない事を考えながら息をつく。

空気が薄い気がするがまだ吸っても害はなさそうだ。

そしてそのまま、また走り今度は壊さないよう孤児院の中に入ると剣を切り結ぶ音が聞こえ剣を片手に走る。


「誰だ!!」

「ファイン!」


廊下でラルが小太刀で刃を受け止めているが押されている。

近くにダリルが転がって腕を抑えていた。


よし!生きてる!


そのまま走ると軽装の長身の男が悪態つきながら剣でラルを弾き、上に跳ね上げられたラルは体制を崩す。


「きゃっ」


男は急いで片付ける為かラルの腹に蹴りを放とうとした時ダリルが男の足を抑えようと抱きつくき男は体勢を崩すが勢いは殺せずダリルがラルにぶつかって倒れた。


男はすぐに俺に構えそのまま切り結ぶ。

ギリギリと剣の鍔迫り合いを行いながら俺はダリルに声をかける。

「ダリル、男を見せたな!」

「…、うっせぇ」


表情は見る余裕ないが元気そうでなにより!

力押しで勝ち長身の男が後ろに飛び退るのを逃さず追い詰める。


「クソガキ共が…!」

長身の男の方が年齢は上なんだろうけど成人してるとは言えない。話を逸らさなくては!


「お前らは誰だ。何が目的だ。」

出来るだけ低く、冷たげに聞こえるように言う。

恐らく、コイツ等はリタール家を襲った組織と関係ない組織のように思う。


アイツ等はもっと暗殺に慣れた、容赦なく人を殺す事に特化した集団だった。

もしアイツ等だったら二人はすぐに殺されていたかもしれない。


その考えにゾッとする。

俺は仲間を犠牲にしたいわけじゃない。



戦闘が難産過ぎて時間かかった…。ストックがががががg

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