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狩りの終わり


外が暗くなったが街に帰ってきた。

夜の6回目の鐘で完全に閉まるらしい。


もし閉まったら門の外の外壁に連なる町か野宿するしかない。

現在お金は馬車代、つまり現在使い切ってるから宿泊なんて出来ない状態だったから危なかった。



アレから全ての魔法を解除し終わって、リンダとリュートが鳥か小動物か弱い食べれるモンスターを捕まえることでお開きにすることになった。


リュートはファインから罠の作り方を聞くと直ぐに作れるようになり小動物を捉えた。

長い耳に長い尻尾、そしてつぶらな瞳にふさふさの艷やかな毛並みの…うさぎ?チンチラ?デグー?みたいな齧歯類系の小動物。大きさはサッカーボールくらい大きい、モンスターではないのか?


訝しげに目を細めて見る私と、美味しそうと喜ぶリンダ。その表現は良いのか?

リンダだったら可愛い!とか可愛そうだから離してあげてとか―…言うタイプ…では無いな。

あっても可愛い!って言うかと思った。


「リュート、これなんて言う動物なの?」

長い両耳を掴んで捕まえてるリュートに聞くと無表情のまま「兎だよ。」と返ってきた。


…知ってる兎となんか違う。


リンダは罠を作れるようになるまでに時間がきて、リュートがリンダの分まで獲物を捕まえて帰ってきた。

リンダはリュートに謝るけど、リュートは全く気にしていない。むしろ感謝した方が喜びそうなのにな。リュートあからさまにリンダに甘いから。


因みに獲ったボアと兎二羽は麓にある山小屋に住んでる人に解体してもらった。

普段森の管理と狩りをして生計をたてており、解体もやってくれるらしい。

お金を持ってなくても素材で払うことも出来るみたいだった。因みに値段相当の交換は出来るけど換金は出来ない。

換金は都のギルドじゃないと纏まったお金がないからだ。他の余裕がある場合はこっちに行く。


ファインは山菜とも交換の交渉をする。

ボアの牙は言わば象牙のようなもので磨くと高価な物になるらしい。

大きいボアの牙はそれだけ価値があり一本だけでも解体以上の価値がある。追加で色々と注文しているファインが教えてくれた。


狩人をしているというオジサンは髭を蓄えてる以外普通の中肉中背のオジサンで焦げ茶の髪に同じ目をした人だった。

シャツに毛皮のコート、腰に色んな見て解らない道具と工具をベルトの鞄に刺してあり職人!といった風情がある。


オジサンは価値を弾きながら計算し物を換算すると私達に気付き、それならと木の実も入れてくれた。標高の高い山にしかならない木の実でクリモモと言うらしい。

見た目が堅い栗みたいで割ると甘い果肉が出てくるらしい。楽しみだ!

実は、歓迎会してくれた時に食べた果実はそれだけでお祝いのご馳走だったらしい。


因みに持ってくれば街より安く皮の加工もしてくれたりすることも教えてもらった。

解体したお肉は悪くなるうちに私が凍らせる。


ふと恩恵魔法を使ってると疲労感が出てきた。

多分魔力が切れかけている気がする。

恩恵魔法は持っていれば魔力の消費が少ない。

今した事も初歩中の初歩で消費なんて無いに等しいのに使ったら何か抜けてく感じがした。

今日は帰っても恩恵魔法の練習はしないで明日にしよう。


そんなこんなで初めての狩りは終わった。


正直山に行く前、前世の印象で弓とか魔法を使ってその場で殺して捌いたり血抜きとかグロいかと思っていたけど。

その場で殺すと持っていくまでに肉が臭くなるし、臭くならないよう血抜きをすると危ない動物やモンスターを引き寄せるから止めたほうが良いらしい。


基本余裕があれば捕まえるけど、危ない生き物は問答無用で殺す。じゃないと自分が危ないから。


だから危険なモンスターの肉は馬鹿高い。殺しても上手くその場で処理出来る人間が少ないからだ。

ただ危ないモンスターの匂いは血であっても、それ以下のモンスターは襲ってこないから血も高価な上、その場で処理出来るのが利点でもあったりするらしい。

ただ問題は技術と水や氷を扱える人不足ってことだ。最低血だけでもと思うが持って変えるまでに腐ると価値が半減する。シビアだ。


何故こんな話を知ってるかと言うと、解体作業を待つまで別の狩人のオジサンから話を聞いていたからだ。

なかなか興味深くて聞いてて楽しかった。


ゲームの時戦闘では倒してお金と素材を落とすけど、料理とかは無い。

そう言えばイベント以外で食事の話、出なかったなぁ。


バレンタインとかクリスマスっぽいイベントあるけどお店で値段に応じて好感度上がるイベントだったし、あとは個人が好きそうな物のプレゼント。

ていうか、この世界そんなイベントあるのか?

異世界なのに…。

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