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ファイン目線・後半

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外に出るとシスターがいた。


服装の乱れも汗もかいてないが、訓練中に着る稽古着を着ていた。

「おはようございます、シスター。」

「あら、おはよう。こんなに早くに出かけるのですか?」


そういえば昨日出かけることは伝えていたけど、いつ出るか言ってなかったことを思い出す。


「すみません、シスター。俺はこれからリタール家の屋敷跡に行ってきます。その後知っている範囲の旦那様と懇意になさってた方々に会いに行ってきます。


朝は適当に食べるので必要ないです。夕飯までには帰りますので…メルディをお願いします。」


シスターはいつもの笑みを絶やさす笑った。

「…わかりました、気をつけて行ってらっしゃい」


「はい」

俺は早足で駆け抜ける。


リタール家の山のお屋敷へは、ここから歩いて二時間くらいの距離だ。

でも俺は買い物で、何度か健脚を買われ往復していたから道を熟知している。短縮する為に見つけた道を走って駆け抜ける。


途中歩きつつ辺りを警戒しながら山を登る。この山は緩く見えるけど緩急がある。

別の道に行くと急な斜面なってたり絶壁の場所もあったりする。

地の恩恵は悪路に強く所々使えば通ってこれるから便利だ。


屋敷があった場所に近付くと剣を交える音がした。急いで近くに行くと護衛らしき男が二人と貴族っぽい老紳士の男性が、盗賊みたいな軽装の男三人に襲われていた。


だが盗賊は明らかに素人の動きではなく、連携しながら戦ってる上に氷の魔法を使える奴までいる。氷の恩恵なんて早々持っているヤツは居ない。


護衛二人がなんとか凌いでいるが倒されるのも時間の問題だろう。

介入するタイミングを図って背後に回り近づく、地の恩恵は、身体を固くしたり地面に介入出来る。

相手の動きを見て、トドメと気の緩みと大振りになった時を見計らって発動した。


地面の一部を柔らかくし足のバランスを崩すと同時に地の壁を複数作り死角を作る。

隙は一瞬…身を低くし一気にトップスピードに乗り俺から一番近い一人、脚の腱を斬る。

グッとくぐもった声がするも相手は直ぐに持ち直すが動きを止めた一瞬を狙い土の槍で串刺しにした。

そして護衛の男が注意を逸れたと同時に自らを止めを刺そうとしてきた相手の手を剣で切り落とし、さっきまで不利だったのが嘘のように残りの一人もあっさり制圧した。


「ありがとう、助かったよ。」

守られていた老紳士の男が感謝を述べ近くに来る。


「いえ、お怪我が無いようで良かったです。

…すみません、つかぬ事お伺いしますが、マルコ・ジーブ様でしょうか?」

剣を鞘に戻しながら慇懃に訊ねる。


護衛二人はすぐに俺と男の間に入るが、老紳士は笑顔なのに読めない表情で顎髭を擦る。


「…私に何か?君が此処にいるのに何か関係があるのかね?」


「俺…、私はこのリタール家で雇われているファイン・コンジットと申します。末端の護衛ですが、どうかお見知り置きください。」


姿勢を正し礼をとる。

マルコは、悲痛な顔を仰いで「そうか」と、一言言ったあとファインに近づき手を差し出した。


警戒を解いたことと信用する友として手を差し伸べてきたマルコにファインは驚く。

握手は対等な立場を意味する。明らかに身分が違うマルコの手と顔を何度も往復して困惑するファインにマルコは笑みを深くした。


「なに、君とは長い付き合いになりそうだと思ってな。」

「…はぁ…」


手を取らないのは失礼にあたるが、マルコは気にした風もなく手を引っ込め「此処で話すのも何だから移動しよう。」と護衛二人を連れて燃えた屋敷の奥に行くよう移動する。


ファインはただ数歩遅れて後に付いていった。

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