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11話

 それは究極の殺害魔法。

 必ず当たり必ず殺す。


「本来なら陛下に使う予定だったのだがまぁいい、実験だ」


「なっ!! 高城さん!!」


 ミスティは駆けだす、命そのものに干渉できる木槍ならば断つことも不可能ではないという判断なのだろう。

 がサンタは押しとどめる。


「ジングルベェェル!!」


「なっ!! なんだあれは!?」


 サンタがいつの間にか手にしていた鈴を鳴らした。

 賢明なる読者諸兄ならばおわかりだろう。

 サンタが鈴を鳴らせば何が起きるか?

 そう――


「なぜいつの間にトナカイが!? そしてなぜ究極殺害魔法がはじかれた!?」


 トナカイが来るのである。

 サンタとトナカイは二つで一つ。

 いままでは半身がない状況で活動していたようなものだ。

 完全体のサンタは無敵だ


「サンタだからだ!!」


「く!?」


 逃げようとするゼニゲバを捕まえる。

 腐っても魔族の国宰相、一撃で岩を砕く拳でサンタを殴る。

 が離さない、サンタはどのような強風(音の壁ともいう)に煽られようともその子供たちの夢の詰まった袋を離さないのだ。


「はなせぇ!!」


「わるい子は、連れて行く!!」


 そう宣言しジングルベルの音楽が空間に満ちる。

 同時にゼニゲバの顔が歪む。


「こ、これは聖のオーラ、天使でもないお前がなにゆえ!?」


「サンタだからだ!!」


 サンタは聖ニコラウスを祖とする存在。

 ならば聖なるオーラをまとうことができるのは当たり前なのだ。


「メリィィィ!!」


「や、ヤメロォォォ」


 そのままゼニゲバを連れて空へと飛びあがる。

 どこまでもどこまでも加速し(発生したプラズマにより)光を帯びる。


「クリスマス!!」


 聖なるオーラを浴びながらゼニゲバの体は崩れていく。

 それを確認したサンタは満足げに笑う。


「ふっぉふっぉふぉ、ハッピーホリディ!!」


 が、空中でゼニゲバの体は再生していく。


「バカめ!! 吸血鬼が死ぬものか!!」


 そして多数の蝙蝠に変化して八方に逃げようとする。


「く!! まて!! わるい子よ」


 慌ててサンタは追いかけようとして――

一時間後にお願いします。

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