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ひらがなタイトル

わさび

作者: 雪つむじ

ツンとした


こみ上げる気持ちは

とてもとても

久しぶり


元気してた

会いたかった

ありきたりの会話のあと

最近どう

何してるの

目を見ないでもできる会話に

終始動揺する二人


花火の香りも

空を揺らす雨音も

喧噪の中でBGMと一体化して


なんだ

ここじゃなくてもいいじゃないか

張り切っていた自分が

まるでバカみたい


電話もメールもしなくなって久しくて

それこそ何年振りかもわからなくて

昔は昔

今は今

あの時みたいに

青臭い香りはなくなって


傾けたジョッキは

冷や汗をテーブルにため続けて

プツプツとはじけた泡で

ぼんやりと頭をコーティング


おかしいな


ほんの少し

ほんの少しだけ


皿に盛られたワサビのように

鼻を刺激するものがあった気がしたのに

ありがとうございました。

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― 新着の感想 ―
[一言] 沈黙が怖いときがある よね、
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