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アルタード・カオス  作者: シノヤン
チャプター1 : 仮初の楽園
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第3話 余計な手間

 拳銃を携えたままヒロシは死体に近づいていく。念のため、改めて一発打ち込んでみるが、これといって反応はない。一通り死亡確認をした後、拳銃の電子ロックをオンにしてからホルスターへ仕舞った。


「アテナ、射殺した連中の身元確認をしろ」

『解析完了。ナオヤ・アビキ、ハルオ・ヤマムラ、ソウイチ・タマイ、トオル・ヤナモト、ジロウ・ヤマダ、ユウ・フジサワ。メモリー・シェアリング機能によって海馬へのアクセスを行い、プロフィール情報とエリュシオンへの入場記録を流入させました』

「ありがとう」


 便利ではあるが、ナノマシンによる脳へのメモリー・シェアリング機能だけはいつ使っても慣れない物である。一通り確認をしてみると、エリュシオンへの入場は昨日であった。使った航空便は格安ジェットであり、しかも全員がエコノミーである。職業はエリュシオン企業連合の傘下。それも幹部派閥ですらない木っ端の下請け会社の事務職である。安月給共め。女に至っては無職であった。更には性病持ちだったらしく、診断記録まで確認が出来る。こんな安い女に自慢したいがために、なけなしの貯金をはたいて連れてきたといった所か。見栄を張る以外に能の無い、惨めな虚勢中毒者らしい末路である。


「アテナ、渡航記録の消去を始める。日本側の関税局へアクセスして命令を伝達しろ。強制執行だ」

『了解しました。関税局のデータベースへアクセス中…対象IDの渡航記録を確認…強制執行権の発動を財務省と対象関税局へ通達…完了。渡航記録及び映像資料の削除を確認しました』

「上出来だ。それとどこでもいいが、清掃会社へ死体処理の依頼を発注。支払いはフェンファン・テクノロジーの財務部宛にしてくれ」

『了解』


 アテナとの交信をヒロシは終了し、死体から離れようとする。


「ねえ」


 さっさと休みたい所だというのに、保安機構の女性職員が声をかけてきた。気怠そうにヒロシは二人の職員の方へ首を向け、アテナの照合によってそれぞれのプロフィールを取得する。女の方はジユ・ウォン。男の方はスティーブン・カーターというらしい。


「どうした ?」


 無言で睨みつけるのも悪い。そう思ってこちらもあえて返事をしてみる。ジユは死体を一度だけ憐れむように見つめて、改めて凛とした態度でヒロシに視線を戻す。


「あなた…”リーパー”なの ? それもフェンファン専属だなんて…どうりですぐに介入が出来たわけね。助けてくれてありがとう。だけど、射殺までする必要があった ?」


 リーパー。肉体互換ビジネスにおける、現場での肉体回収を担当する兵士は、その愛称で呼ばれる事が多い。死神の様に他者の命を刈り取る存在という事が由来らしいが、大企業の命を受けて上流階級達に重宝される彼らは、ある意味で羨望の眼差しを集める存在でもある。平民が出世できる数少ない機会でもある点が、尚の事リーパーの価値を高めていた。


「条例に違反していた以上、執行に問題はない。企業連合が指定した危険因子排除員の判断は、全ての治安維持組織の判断より優先される。知らないわけじゃないだろ。黙ってぶちのめされたいマゾヒストだったんなら、首からプラカードでもぶら下げておくべきだぞ。殴り放題ってな」


 ヒロシの言葉が不愉快だったのか、スティーブンが「てめえ」と呟いて突っかかろうとする。ジユはそんな彼を手で制止させると、小さくため息をついた。恐らく歯痒いのだろう。犯罪が起きない限り…そして”スポンサー”が許可を出さない限り、何も手出しが出来ないお飾りの警察官。それが保安機構の職員である。どうやら分かっている様だ。


「ところで」


 ヒロシは続けた。


「アンタら二人、見た所この辺りは管轄じゃなさそうだが…なぜここにいるんだ ?」


 質問を前にして彼らの表情が強張ったのを、ヒロシは見逃さなかった。資本主義というのは、組織の団結力さえも脆くする。こうやって人目を盗み、何かしらの動きを見せる人間は珍しくない。


「当ててやろうか ? 企業とのコネが欲しいんだろ」

「ただ通報があったから来ただけ…地区の担当者が別件に掛かり切りだから。変な事を言わないで」

「どうだか。企業連合の関係者が出入りする場所に張って、どうにかお近づきになろうとする輩は何度か会った事がある。クビにされそうなのか ? 一応言うが俺は非正規だ。使いやすい駒ではあるだろうが、人事にまでは口出し出来ん」

「…それは残念。まっ、元々そんなつもりも無いけど」


 ジユとの会話の間、ヒロシはふと彼女の腰に付いているID探知機に目をやる。ナノマシンは普及こそしているが、体内で動作させるソフトウェアの種類は全てが一般向けに解放されているわけでは無い。アテナ・ゴールドを始め、企業が一部の人間にのみ与える特権的ナノマシン・サービスは多数あり、残念ながら保安機構はその対象から外れている。その代わりとして、専用の外部デバイスによるアクセスであれば許可されていた。勿論、扱える情報は比べるのも烏滸がましい程に劣化している。


 ところが彼女達が装着している物は、どうも保安機構で支給されている機種とは異なっている様だった。どうしてかは分からないが、それを探った所で自分に何かしらメリットがあるわけでもない。何よりこちらにはセキュリティがあるため、彼女達が自分の情報の閲覧を行った場合はすぐに通知が来る。少しでも怪しいと判断すれば、その時は”処分”すればいい。


「…まあ、何事も首を突っ込み過ぎない事だ。余計な仕事が増える」

「心に刻んでおく。改めて、協力に感謝するわ」


 わざと探知機の方に目をやりながら、ヒロシは彼女達を忠告をする。ジユの方は握手を求めたが、ヒロシは少し身を引いてそれを拒否すると、そそくさと歩き去って行った。間もなく全ての規制が解除され、人々はいつも通りの日常をへと戻り始めるが、スティーブンは舌打ちをして無礼な態度を取ったヒロシへの愚痴を漏らし始める。


「何だよアイツ。お高く留まりやがって」

「さあ…私達の事はバレてそうだけど」

「だろうな。探知機についても明らかに怪しんでいた。まあ、局に戻ってから調べよう。排除員って事は、たぶんアテナの一番上のグレードだろう…ここで確認するのは恐らくマズい」


 彼らは公用車に戻りながら、今しがた出くわしたリーパーについて語り始める。同じくヒロシも食事を持ち帰って愛車に乗り込み、自宅で続きをしようと考えていた時だった。


『ヒロシ・タニシタ様。フェンファン・テクノロジー社総務部より緊急連絡が入っております。これまでの連絡の統計からして、臨時依頼による出動命令または当初の担当者の不在による代理出動のお誘いかと』


 クソッタレめ。この時間に企業が連絡をしてくるというのは、必ず時間外の勤務になると相場が決まっている。アテナに言われるより前に勘づいていた。企業以外に自分に連絡を寄越す人間などいないからだ。アルコール分解剤をダッシュボードから取り出し、ホルダーに設置していたボトルの水と一緒に胃へ流し込むと、車を発車させながらヒロシは応答を始めた。




 ――――初めての任務だというのに、派遣されたその場所はどうも普通では無いらしかった。若いリーパーの青年は、自分の激励をしてくれていた先輩方が何の騒ぎも見せず、ショットガンを構えて重苦しい足取りをしている中で後を追いかける。辺りは一切の灯りすら見えない常闇であり、障害物があるのかどうか、そもそも屋外なのかどうかも判別すら出来ない。何やら液体が靴底を濡らしており、不慣れな足元の中では暗視ゴーグルを付けてついて行くのがやっとだった。念のため、アプリによって網膜を介した映像の記録を実行しているが、新人としての無様な姿もアーカイブに残ると思うと胃が痛い。


 前を進んでくれているベテランたちの中で、両手に拳銃を持っている男だけはあまり見慣れなかった。あんな型式の代物が存在していたかどうか分からないが、特大の口径のリボルバーを携えており、装備としてはいささか心許ない部分がある。にも拘らず、この男は警戒心など無さそうに堂々とした胸の張り方で同行してくれている。


「止まれ」


 数人いるベテランの内の、一人が息を漏らすように囁いて指で合図をする。その理由はすぐに分かった。仄かな光が差し込んでいる。その僅かな光に照らされ、大樹がそびえ立っているのが分かった。いや、確かに似ているが樹木ではない。枝だ。ライトで足元を照らしてみると、自分達の前にそびえ立っている枝に繋がる他の枝たちと、それらを支えている幹が僅かに見える。とはいってもそれは遥か下方の話であり、それを隠すように枝たちが交差している。地面が透き通っているのか ? だとするなら、自分達は今どこにいる ?


 リーパーの一人が目の前の巨大な枝に近づき、その麓を手で触ってみる。


「冷たい…手が…潜るぞ」


 子供の頃に遊んだスライムを思い出す感触であった。手が包み込まれ、ずぶずぶと透明な地面にめり込んでいく。このまま深く潜り、透き通って見える下方の幹の所まで進めそうなくらいだ。この場所は何だろうか。さしずめ透明な地面は薄皮か膜であり、ここは枝に備わった果実…その内部といった所か ? そして遥か頭上にある光は ? 自分達が先程までいた元の世界とで言うべきなのだろうか。確かにその様な懐かしげな暖かさがある。暗視ゴーグルを外し、斑点のように青白い光が煌めいている枝と、頭上の光を交互に見つめながら青年は考え込む。その時だった。


「本社に報告を残しておくべきだろうな。座標位置を間違えたとはいえ、こんな空間に辿り着く事があるなんて―――」


 一人が提案をしていた直後、二丁拳銃を持った男が何の前触れもなく彼の頭を射抜いた。事の重大さが分かっていない他の者達も、動き出すより先に頭蓋とそれに連なる顔の部位を骨ごと砕き飛ばされる。途中で反撃が起き、散弾銃による攻撃は二丁拳銃の男の頭部に当たったが、彼は意に介さずに射殺していった。血は出ている様だがどういうわけか死んでいない。それどころか、吹き飛ばされた頭部の一部が徐々に修復して行っている。青年は怖気づいたのか背を向け、一心不乱に走り出す。しかし間もなく銃声と共に倒れ、自身の視界も、カメラの視界も完全に消失した。




 ――――モニターに移された一連の映像を、ヒロシはエドワード・ホワイトと共に視聴させられていた。彼らのいる会議室は仄かに暗く、スーツを着た胡散臭い初老の日本人と、フェンファン・テクノロジー社の取締役である若き男社長のシュウ・シアン。そしてテーブルの各席に備えられたホログラムによって、立体映像で映し出される客人達がいた。エリュシオン企業連合における最高理事を担う、三グループのトップたちが一堂に会していたのだ。


「今の映像が、アーカイブとして残っている唯一の資料です」


 スーツを着た依頼発注班のリーダー…タロウ・モギタニが毛髪の薄い頭部をハンカチで拭いている。汗をかいている様で、必死にこのブリーフィングの調整をしてくれた事が窺える。彼にとってもまた、ヒロシとエドワードが招集に応じてくれた事は幸いとしか言いようがなかった。従業員の職場環境への配慮から、拒否権の行使が可能であり、この様な緊急の招集があったとしても断られる事は珍しくない。しかし、誰も引き受けてくれないと分かれば、大目玉を食らう事になるのは彼らの様な依頼発注を行う社員たちである。ましてや週末に差し掛かる夜…引き受けてくれる上に評判も上々な男が応じてくれるとは思わなかった。ガチャ大当たりといった所である。


「本社との通信は切れていたんだろ ? どうやってこの映像を入手した ?」


 ヒロシはすかさず質疑へと移り始めた。


「送られて来たんですよ。匿名のアカウントから”近寄るな”という脅迫付きで。メールの発信源は確認しましたが、確かに以前この会社に属していた人間の物からでした。この映像に写っている二丁拳銃の男です…この映像を最後に、まとめて行方不明扱いですが」

「ただの悪戯であるという可能性は ?」


 軍人的な休めの体勢で立っていたエドワード・ホワイトが片手を上げて尋ねるが、モギタニは首を横に振る。


「セキュリティ部門曰く、可能性は低いと見ているそうです。血液や骨髄をくまなく審査し、体内の血管と臓器…そして脳髄のデータから作る生体キー情報。それを基に起動するのが、我が社のナノマシンと総括的人工知能アプリの”アテナ”です。SNSでのなりすましすら困難なこのシステムで、別の人間の情報を利用するというのは難しいでしょう。使用状況に異常があればすぐに分かります。そのため生きている状態で、何かしらの手段を使って送って来たと考えているのが現状です。シュレディンガーの猫…とは少し違いますが、死体を確認していない以上、彼が生きていないと断定する事も出来ませんからね」

「成程…それで、俺達は何をすればいい ?」

「タニシタ様、そしてホワイト様。あなた方には現地調査を依頼したい」


 少し引っかかる点もあったが、向こうの用事を聞いてから脳内で整理しても良いだろう。ヒロシはそう考えて本題に入ったが、モギタニの口から出たのは、この惨劇が起きた場への派遣というものであった。エドワード・ホワイトも隣で動揺し、目を丸くしている。


「タニシタ君。そしてホワイト君…私から説明をしても ?」


 思わぬ提案が、シュウ・シアンから放たれた。しかし特に拒否をする理由も無い。ヒロシが黙ってうなずくと、礼代わりに彼はにこやかな顔を見せる。


「君達が携わっている肉体互換ビジネスは、次元間伝達装置を介して別次元にアクセスし、並行…いや、異世界というべきか。そちらへ潜入を行う。調査隊が緻密に張り巡らせたネットワークを利用し、遺伝子情報が合致する標的の人間を探す。その上で狩りを行い、依頼された肉体の部位を回収して帰還をする。そうだろ ? 今や手術に使われる肉体の調達は、我々の存在を感知されない世界への介入を通して行うのが、富裕層における定番となった。医療の発達も助太刀してくれているお陰で、このやり方であれば腕や脚はおろか、限りなく近い記憶内容を持つ脳髄の選別を行い、それを回収して移植を行うという事さえも出来る様になったのだよ」


 話をするシュウ・シアンのジェスチャーが増えてきた。どうも自分の語る功績に酔いしれている様に見える。この手の人間がヒロシはあまり好きではなかった。昔からそうだ。


「従来の移植手術は”この世界”でドナーが現れるのを待つ必要があり、通常の治療による肉体の再生にも限度がある。機械式の義体によるサイボーグ化といった方法もあるが、それには自我崩壊、コタール症候群、身体完全同一性障害といった多くの精神病を誘発するリスクが存在した…しかし、肉体互換ビジネスはそれらの欠点を克服し、不死性を獲得させる事に成功したのだよ。全く自分に適合する違和感の無い肉体を、簡単に調達する事が可能になったんだからね。自分に都合の悪い身体部位や臓器があれば、すぐに取り換えて体にはめ込む…そうする事で、半永久的に若さと健常さを保てる。それが我らエリュシオン企業連合の成果だ」


 新入社員向けの講座で散々聞かされた説明を、ヒロシは退屈さを隠しながら聞いていたが、不意に彼は得意げな様子で更に口角を上げる。


「だが我々は、企業連合以外の勢力がこのビジネスに追いつくのを防ぐために、再び一歩前へ抜きんでる必要が出てきた。ただ金を使ってパーツを組み替えるんじゃない…無欠の不死性を獲得しなければならないんだ。”神”を作る…いや、我々エリュシオンに住む者達が、新たなる”神”となる」

「宗教の勧誘か ?」


 意味の分からないスピリチュアルには興味ない。ヒロシは話を遮るが、すかさずホログラムの客人の内、老人の男が手を上げた。軍事企業であるネクサス・ニューロ社の社長、エド・ゲーベルクである。


「彼が言っている事はあながち間違いでもないですよ。リーパー。かつてこの世界には数多の神話が存在した。人々は自分達で説明できない事柄を神の御心だとし、物語を作り、その物語を共有して崇拝と団結を行い、社会というコミュニティを形成したのです。ところが…今や神話は廃れ、人々の口から語られるのは功績を残した偉人達の逸話ばかり。なぜだと思います ?」

「知らんな」

「もはや、抽象的な幻に縋る時代は終わった。我々人類が、科学技術によって神の領域に到達しつつある…という事です。既に、ただの夢物語だと思われていた永遠の命さえ、不可能ではなくなっている。君もよく分かっているでしょう。その偉人と言う名の現人神たちの能力を、影響を、完全なる不死によって絶対的な物にする。新たな神の存在が社会の基盤を築き、人類社会の保護と更なる発展につなげられるのですよ」


 喋れば喋るほど胡散臭いカルトの様な話ばかり出て来る。目の当たりにしてる以上、バカバカしいと切り捨てるわけにもいかないが、金持ちというのは皆この様な自己陶酔じみた野望を抱いている物なのか ? 呆気に取られているエドワード・ホワイトをよそに、ヒロシは鼻を一息鳴らしてからシュウ・シアンの方を改めて見た。


「ところで」


 ホログラムの客人の内のもう一人…若い銀髪の女性が声を出した。褐色肌の顔をこちらへ向け、サファイアの様な深く青い瞳が見つめてくる。エレーナ・フカワ…富川工業グループの総取締役。ニュースに写っているのをヒロシは見た事があった。


「ブリーフィングまで開いている状況ですから、今更尋ねるのも野暮でしょうけど…引き受けて下さる、という事でよろしいのでしょうか ?」


 一瞬きつめの口調に思えたが、僅かに早口なのを考慮するに緊張しているだけだろう。ひとまず怪しい所はない。ヒロシはそう思いながらも首を傾げた。


「…内容次第だ。それで、その不死とやらのために何をすればいい ?」

「よくぞ聞いてくれた。あの二丁拳銃の男がなぜ、銃弾で撃たれても尚生きていたのか…それを知りたいんだ。彼を見ただろう ? 至近距離から散弾銃によって撃ち抜かれたというのに、平然としたまま行動を続けていた。あの場所に何か秘密があると、我々は睨んでいる。もし、手術による肉体互換を行わずとも生命活動を続けられる方法があるとすれば、これまで以上に低コストで…人々は不死性を獲得できるという事だ。君達にはその研究に貢献をしてもらいたい。報酬は最低額が八十億。これはあくまで、無事に帰って報告書を作成してくれたらの話だ。成果次第でさらに追加を出す…何より、君たちの要望があればこの場で最低額の上乗せも出来る。どうだろうか ?」


 シュウ・シアンは満足げに額を伝えてきた。裏がある。直感はそう告げてくるが、あまり気にはならなかった。ハナからクライアントを信頼しきって仕事に向かった事は無い。何より、金になるならどうでも良かった。余計な手間さえ増えなければ。




作者のコメント:スーパーマン見たいなあ…

※八月上旬が終わるまでには更新したいと思っています。

作者のコメント:スーパーマン見たいなあ…


※八月上旬が終わるまでには更新したいと思っています。

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