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―後書き
完読お疲れ様でした。感謝します。1話に収めるには無理が有る設定では有りました。ただ、登場人物達の気持ちを冗長に語りたくなかった。直感的な物で、説明して理解できる物でなく。例え話の羅列になるだけのような気がしました。ファンタジーでは有ります。アイリッシュが現実に存在すれば、ミッシェルを選ばれざるを得ない。経済の問題や出産育児は優しいお人好しでは無い。そこに単独で突っ込んで行くアイリッシュと応援する人々と、許すミッシェルで愛を信じる人を描いてみたかった。ヨシキは困難を越えてきたアイリッシュを抱きしめるしかない。それどころでは無い現実は毎日突き付けられる。物語は信じたいファンタジーを、アザトイと言われても描くのが使命のような気がします。
2024年11月29日 岐阜の実家にて 武上渓