ここはデスゲームのフィールド!
俺は、突然デスゲームに変わってしまったこのゲームをクリアしようと頑張った。
それはもう、死に物狂いで。
そして、俺は遂にラスボスと言われるボスの撃破に成功した。
そして、俺はログアウトしたかに思った。
だが、ゲームは終わっていなかった。
俺以外のプレイヤーはログアウトに成功した様だが、俺だけがログアウトできなかった。
そしてたくさんの称号と、その効果を見ていた。
そのステータスアップは今までのステータスアップ系の称号とはレベルが違った。
だが、それ以前に、俺以外はログアウトできているのだから、もう、称号なんてどうでもいいかもしれない。
俺は、ゲームの世界だったはずの、今は現実となったゲームの世界で取り合えず、ゲームのパートナーキャラに会いにいくことにした。
そして俺は、俺の作った店「天界の宿」に行った。
そして、驚いたことに、どうやら、ボスを倒してから、10年が経過していた様だ。
店員は勿論天使のはずだった。
店自体は地上にあるが、置いてある武器が俺が作った刀で、どうやら10年経った今では、作れない装備になっているようだ。
そして、店員もエルフに変わっていた。
俺のNPCはどこに行ったのか。
「いらっしゃいませ!」
「ここの店員は?」
「お師匠様ですね、今は外出中ですので、ご伝言をお預かりしますよ。」
「鋼が戻ったと、きたら伝えてくれ。」
「わかりました。それだけでよろしいのですか?」
「ああ、またいつぐらいに戻ってくるんだ?」
「それは、わかりかねますね。」
「わかった、あとこれも渡しておいてくれ。」
「刀、ですか。」
「そうだ、この刀はあいつにしか抜けないはずだ。」
「なるほど、確かに私では抜けませんね。」
「頼んだ。」
「わかりました。」
さて、俺はこの世界を少し探索してみよう。
あれから10年の世界か、変わったのか、変わってないのか。
あそこの王城に行ってみよう。
「身分が証明できないと入れない!」
「身分が証明される物をお持ちではない?」
「そうなんです!魔物に襲われた時に無くしてしまって…」
「それはまた、冒険者ギルドに行けば、ギルド証を発行してもらえるので、それを使えばいいと思いますよ。」
「なるほど、ギルドはどこに?」
「この王城の城下町にあります。」
「わかりました。」
さて、ここがギルドホールか。どこで作ればいいんだ?
昔はこのゲームだった頃はなかった物だな。
「すみません、ギルド登録したいのですが。」
「わかりました、ここに名前と、スキルと、種族と、職業をお願いします。」
「えーと名前は、鋼、魔法、人間、侍。」
「これでいいですか?」
「はい、あとはこの水晶に触れてください。」
「はい。」
「えーと、間違いはない様ですね。」
危ない危ない、ゲーム時代の頃はハイヒューマンを名乗っていたが、この時代にはいないっぽいんだよなぁ〜
ログアウトで、俺以外のハイヒューマンは全滅したのか。
「あの、少々お聞きしたいことがあるのですが、ハイヒューマンをご存知で?」
「ええ、伝説の方々ですね。」
「伝説?」
「はい、今の人類より能力が高く、魔法や武器などの生産品も質が高いものばかりを作り、四天王と呼ばれる人々は、神の武器を作り出したという、そんな凄い人達だったと。」
「へ、へー神の武器ねー」
「信じていないんですか?」
「そんな訳ではないけど、そんな凄い人達は今どこに?」
「10年前忽然と姿を消してしまったと聞いております。」
「10年前ねー」
「ランクはGランクから始まり。SSランクで終わります、自分の2個上の依頼なら受けれます。」
「パーティーを組んだ場合は、一番上の人に合わせられます、最初の内はお勧めしませんが、ランクが高い人と組むと難しい依頼や、強敵と戦うことになるので、自分に見合った人と仲良くなり、ランクを上げていくのがコツですよ!」
「わかりました。」
「それでは、何か依頼がありましたら、受けますね。」
「はい、それでは。」
ギルドの仕組みなんて、10年でできたのか。
まあ、街を守る存在は必要だし、それを担ってるのか。
魔装ゲイボルグ。結構レアな武器だな。
「相席いいか?」
「ええ、どうぞ。」
「今、お前、この武器見てただろ?」
「まあ、ちょっと。」
「この武器の存在知ってるってことだよな?」
「魔装ゲイボルグだろ?」
「よく知ってるな。」
「ギルドに参加したばっかりの奴には見えねーな。」
「ギルドに参加したのは、始めただぞ?」
「ギルドに参加したのは、ねー」
「まあ、いい。この武器レア度Sの武器なんだが、それが知ってるとすると。」
「たまたまですよ、たまたま。」
「そう言う事にしといてやる。」
「俺はもう行くよ。」
「俺の名前は、ヴェノムって言う、新人よろしくな。」
「俺は鋼だ、先輩、よろしく。」
王城に行って、資料を調べよう。
「これ、身分証明書です。」
「確かに、中に入ってどうぞ。」
「ありがとうございます。」
さて、ハイヒューマンは、えーと10年前に忽然と姿を消した、神の如き集団。
特に四天王と呼ばれる存在は、神の武器を作り、神を撃ち倒したという。
「なるほどねー神を撃ち倒した、ねー。」
こんな情報しかないのか。
まあ突然消えたんだし、こう書くしかないわな。
さて「天界の宿」に行ってみるか