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ディフェレンター  作者: 論です
1章 東洋編
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55話 ミアの居場所

前書きはなしねぇ(某ワール風)

彼は否定した私は絶殺ではないと。


「アルトの言葉は嬉しい...でも、ごめんなさい...」


私はそれを認められない。


「絶殺じゃない私に居場所はない。私は絶殺じゃなきゃいけない...私は...!」

「お前の居場所なんてここにあるだろ!」


アルトの台詞が私の胸に突き刺さるような気がした。

私は問うように見つめ返すと、アルトの視線は握られた手の方に移り、答えた。


「絶殺のお前の居場所が何処かは知らないが、もし、その絶殺としてのお前の居場所が無くなっても...」


アルトはもう一度こちらに向き直り、真っ直ぐな眼差しで私を見つめ言う。


「ミアは俺のパートナーだから、ミアの居場所は俺の隣にある!」

「ッ!!」


私の居場所はアルトの隣。

その言葉を聞いた瞬間、何故か胸の奥から感じたことのない感情込み上げて来て、思わずアルトの手を剥がし布団の中に隠れてしまった。


「ちょっ!ミア?どうした?」


アルトが声を掛ける。

不安そうなする音は聞こえるけど、声は届かない。

私は布団の中に顔を隠したまま声を発した。


「おやすみなさいアルト。また明日...!」


このわからない感情をアルトに知られたくなくて、ぶっきらぼうな口調になってしまった。

アルトは戸惑った音を残しながら「ああ...おやすみ...」と言った。

アルトが部屋を出て行ったのを確認すると、私は布団から顔を出し、このわからない感情について考えた。


(なんだろう...この感情...知らないのに、わからないのに...胸が焼けるように熱くて、少し息苦しい...こんなの初めて...これは...何...?)


どんなに考えても初めて抱いたこの感情がなんなのかわからなかった。

でも、


「いやじゃ...ない...」


私はこの感情に温かさを感じていた。


「そうだミア。言い忘れたけど...痛っ!」


感情に浸っていると、突然扉が開いた。

私は驚いて思わず、手元にあった枕を扉へ向けて投げつけた。

どうやらその枕は命中したらしく、悲鳴の主を確認すると私は急いで彼に謝った。


「あっアルト!...ごめんなさい...急にドアが開いたからビックリして...」

「...いや、大丈夫。というか今のはノックもせずに入って俺が悪いから謝らなくていいよ...」


アルトは顔を抑えながら涙目で答えた。

そんな彼の様子を見て落ち着いてきた私の感情は何処かに、先程までのよくわからない感情が込み上げるように戻って来た。


「どうしたミア?顔赤いぞ」


不安に感じたのかアルトはこちらを覗き込むように見つめる。

私は咄嗟に目をそらし、話題を変える。


「そっ!そんなことより、アルトはどうしたの...?」

「ああ、そうそう...」


話を促したのは私なのに話がほとんど入って来ない。

目も合わせないようにしてるから口の動きも見えないし、心臓がバクバクとうるさくて何も聞こえない。


(どうして、アルトと話すのがこんなにも、緊張するんだろう...今までこんなことはなかったのに...)


アルトは一度深呼吸するのが聞こえた。それに釣られてうつ伏せていた私は顔を上げる。

目が合うとアルトはゆっくり、話し出した。


「さっき、ミアの居場所は俺の隣って言ったけど、多分、普通にアキハやカザミもミアの居場所になってくれるよ。カエデやエルモア達も力貸してくれると思うし、ヒュウガはイマイチわからんけど...まあ、とにかく、ミアの居場所はミアが思っている以上に近くにあるんだよ。それも、失われることのない場所だ」


居場所の話。

アキハやカザミも私の居場所になってくれる。何処にそんな根拠があるのか、けれどアルトは自慢する子供見たいに胸を張り、満面の笑みを作ってみせた。

その笑みを見たからか、それとも他人の名前が出たから、出来れば後者であって欲しいと願いながら、少し気が楽になるのを感じ、私も彼と同じように笑った。

今回みじかーい!

後書きもなーし!

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