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ディフェレンター  作者: 論です
1章 東洋編
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29話 意識と境地

本日二本目の投稿に「モチベーションやっべ!」と自分に驚嘆してるこの頃。

俺とミアはある人に呼ばれある場所に向かっていた。その場所とは...


「よく来たね!無事だったかい?無事そうで何より!じゃあ早速本題に入ろう!」


早く口で俺たちを迎えたのは、以前出会ったSランクエンジニアのトオルだった。

トオルは俺たちを中に入れると「適当な場所に座って」と指示を出した......座る場所?どこ?

トオルの部屋は端的に言えばとても汚かった。

足の踏み場がないほどに、ガラクタなのかなんなのかわからないものが部屋を充満していた。

とりあえず、俺とミアはギリギリ座れそうな場所を見つけ座った。

部屋の奥から()()()()を取ってきたハヤテが嬉しそうに見せつけてきた。


「はい。これが君の武器さ。君の要望通り刀を作らせてもらったよ。初めての体験だったからなかなか難しかったけど、それなりに良く出来た。とは思うよ」


本来の俺の目的であった武器を作ってもらうこと。

俺が倒れた後、ミアがわざわざ異能石を探しトオルに届け作ってもらっていたのだ。

刀も折られてたし、ミアには凄く感謝してる。

俺は刀を受け取り、鞘から抜いてみる。


「おお...!」


思わず感動の声が漏れる。

今までは村の恒例行事のために元から家にあった刀を使っていたが、オーダーメイドで作ってもらったものを、いざ手に取ってみるとやはり感動する。


「握り心地はどうだい?違和感はないかい?」


握り心地...一言で言えば最高だった。

手の大きさを教えた訳でもないのに、しっかりと俺の握りやすい大きさで出来ている。

試しに軽く振ってみたがこれもまた良い。

重さは今まで使ってた刀とほとんど変わらない。

使いやすいことこの上ない。そんな刀だった。

俺の嬉しそうにしてる表情を見てトオルは、


「それは良かった。使い手が良いと思えるものを作れたなら、こっちも満足さ。君には期待してる。頑張ってくれよ」


そう言って俺の肩に手を置いた。

俺はそれに答えるように刀を向ける。


「任せろ。お前に作ってもらったこの刀。大事に扱わせてもらう」


最後に握手を交わして俺とミアはその場を後にした。


------------------------


次に向かったのは学生寮の男子の使う一回の部屋。

俺は扉をノックし部屋に入る。


「よっ、アルト。もう動けるようになったのか、良かった良かった。刀も出来たようだし良いことづくしだな」


そう声を上げだのは、俺の友人、エルモアだった。隣にカエデもいる。

俺はエルモアの発言に対し皮肉を含めて返した。


「二週間で傷を治して境地に至り、依頼の続きをしろと言われたのは良いことに入るか?」

「緊張感あって良いんじゃね?」

「緊張感しかなくて死なないようにな」

「死んだら話にならん」


と村にいた時のような極普通の会話を俺達は三人で楽しんでいた。

ひとしきり笑った所で本題に入る。

エルモアからノートを一冊受け取った。


「アキハから話は聞いてるよ。例年より早く境地を受けるんだろ?これは俺達が境地の特訓を受けた時に使ってたノートだ。これ見て特訓すればすぐ慣れるだろ。二週間は厳しいかもしれんが...」

「それでも無いよりはマシだ。それにプラスになると思って頼ったんだ、マイナスになることはない」


俺の言葉を聞いて「それなら良かった」と言うエルモア。

目的が終わったので俺は最後に「ありがとな...」と言って部屋を後にした。

今日やるべき事が終わった俺は、ほんの少しだけミアと会話した後に自分の部屋に戻ることにした。

動けるようになった以上医務室に止まる必要もないので、自分の部屋での生活を再開した。


------------------------


それから一日が経った。

ユスケが用意してくれた薬の効果は絶大でだった。薬を朝昼晩三回使い続けただけで、


「あとはほっといても治るから、体力の回復も含めて動いた方が良いよ」


と言われるほどの回復。

正直耳を疑ったが、実際に傷は完治しており強く体を動かしても痛くなかった。

という事でその日から俺は授業を受けるようになった。

授業を受けるよりも早くに依頼に行ってしまったから、何気にこれが初授業だ。


「......」


初日ということもあったが、ここの授業はレベルが高すぎる。授業の内容で「どれくらいわかった?」と聞かれれば「半分にも満たない」と答える程にわからなかった。


(授業内容に関しては、時間ある時にカエデあたりに教えてもらおう)


授業は午前中に終わり、午後からはミアと一緒に特訓。という事で俺達は境地の特訓をしていた。


「異能力は自分の意識によって自由に操れるもの...」

「意識か...」


ミアに説明されてもイマイチピンと来ず最初のところでつまづいていた。


「と言ってもアルトはもう出来るはず...」

「出来てたらつまづいてないと思うが...うん?もしかして...」

ミアの助言に思い当たる事を試してみる。

それを見たミアは、

「それ、それが出来れば異能力は扱えてる証拠...」


うん。出来ましたね。影を刀に纏わせるやつ。

確かに「刀を強くしよう」って意識してやってましたわ。

意外なところを忘れてた自分を馬鹿だなと思いながら刀を振るう。

前よりも異能力を楽に維持できてるところに感心しながらミアに聞いた。


「これって境地なのか?意外にあっさりだな」


しかし、ミアは首を横に振りそれを否定した。


「それは境地でもなんでもない。ただの基礎...それを無意識に且つ異能力を技として使えれば境地に至った事になる...」

「これを無意識に?戦うとなれば短時間って訳じゃないだろうし...」


長時間続けるとか普通に辛そう。


「それに、技として使うってどういう事だ?あのダイチって奴がやってたみたいにやれば良いのか?」

「うん。でも、こればっかりは私じゃ教えられない...私が教えられるのは戦闘技術だけ...」

そう言ってミアはナイフを構えた。

「アルトも構えて...あと、手加減しなくて良いから...手加減したら特訓にならない...!」


俺が構えたと同時に話を終え斬りかかった。

気づいた頃には日は暮れており俺は何度吹っ飛ばされたかわからないほど疲れていた。

ミアは平然としてるが...

実践した方が早いと言っていたが確かにその通りではあった。

ミアとの戦闘中俺は何度も影が解ける事があった。

つまり、集中力と体力が足りないという事。

自分の課題を見つけたところで俺は休む事にした。


------------------------


次の日。

午前中の授業は講義を聞くと同時に、ミアからもらった知恵の輪を解く事にした。

境地に至るにはこれを解く事が最低条件と言う。出来なければ話にならないと...三回くらい注意された。

午後はひたすらミアとの特訓。していたが、やはり影を維持するにはまだ体力が足りないらしい。

という事で急遽メニュー変更。

ミアがついて来て欲しいと言われ、やって来た場所は...


「何このゴミの山...」

「いらなくなったものを生徒達が捨てる場所。生徒長が処理して欲しいとずっと言ってたから...」


つまり、これを処理するために学園の近くにあるゴミ処理場まで運べとのいう事。

生徒長誰だし。ふざけんな。

俺は引き受けた。これも境地のための特訓と自分に言い聞かせ、必死に運んだ。

全て運び終わったところで「異能力の意識」に挑戦する事にした。

ミアの説明では、

異能力の意識とはその名の通り異能力を意識し続ける事。しかし、それは一分二分など甘いものではなく、常に意識し続けるという。可能なら寝てる時も。

俺は十分で砕けた。体力が持たない。

ただ、これは慣れだとミアに言われたので必死に続ける事にした。

そして、続いての特訓は「異能力の具現化」

やり方は簡単。

異能力には種類があり、俺のような形を具現化させられる異能力は、それを使って何か別のものを作れというだけ。しかし、これがなかなか難しい。

ただ、異能力を使い続けるにもかなり集中力を必要とする上、形を変えるとなると尚更集中する必要がある。仮に出来たとしても維持出来ずすぐに崩れてしまう。

最後の二つはやり方だけ教わり「後はひたすら続けて...」と言われたきり。

後はミアと実践あるのみ。今日も吹っ飛ばされた。

そんな感じで俺は毎日特訓を続けた。

後書きが本編じゃん!と言われたリヴァイ論です。

自分の小説って本編より後書きが面白いんですって...

なんか複雑です...


さて、今回も日常回。後一回くらい続きます。それと、今回出る予定だった新キャラ出ませんでした(文字数的に)次回は必ず出します。

今回のアルトくん新しい刀もらってウキウキしてますが、そんなもんじゃないと現実を突きつけられます。

境地の特訓は厳しいものです。現にアルトくんまだ一つもこなせてないので。なんなら基礎しかできてない子なので。でも、アルトくんは根気強い子なので諦めません。頑張り続けます。


最後までご愛読ありがとうございました。次回も是非見てください。

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